ユーザー向け

花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いや今日からできる対策方法をご紹介

監修医師 田頭 秀悟
更新日:2024年05月31日

更新日:2024年05月31日

花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いや今日からできる対策方法をご紹介のイメージ
https://wpstatic.sokuyaku.jp/media/verified_SO2l4o5NVBHOzt0BxycT-1.png
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)でお困りの方から、花粉症で発熱する理由や発熱したときの対処方法を知りたいという声をよく聞きます。

花粉症が原因で発熱することはまれですが、免疫の過剰反応や副鼻腔炎を併発していることなどが原因で発熱することもあります。

この記事では、花粉症で発熱する理由や対処方法、風邪による発熱との違いなどをご紹介します。
花粉症による発熱でお困りの方は、是非今後の参考にしてみてください。

花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いや今日からできる対策方法をご紹介

花粉症で発熱することはあるの?

花粉症で熱が出る理由

花粉症の主な症状は、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみや充血、涙などで、発熱することはまれです。発熱する場合の理由としては、免疫の過剰反応、自律神経の乱れ、副鼻腔炎の併発などが考えられます。

何度くらいの熱が出る?

花粉症による熱は出たとしても、一般的には37度強と軽度です。もし、38度を超えるような高熱が出た場合は、花粉症ではなくインフルエンザや風邪などの別の原因が加わって発熱した可能性があります。

花粉症による熱と、風邪による熱の違いは?

花粉症による熱と、風邪による熱の見分けかた

花粉症でも重症の場合は、37度程度の微熱が出ることがあります。一方で風邪では高熱が出ることがあります。そのため、37.5度以上の発熱が出た場合は、花粉症よりも風邪などの他の病気である可能性を考える方が妥当でしょう。

しかし、風邪でも発熱しない場合や微熱にとどまるケースもあるため、基本的に発熱だけで花粉症か風邪かを見分けることは難しいです。透明でサラサラの鼻水、目のかゆみや充血、悪寒の有無なども踏まえて、総合的に判断する必要があります。

発熱した場合は、どちらかと言えば花粉症よりも、風邪やインフルエンザといった感染症など、他の病気が原因になっている可能性を考え、必要に応じて医療機関で診察を受けて診断してもらうことを検討した方がいいです。

花粉症でも咳やのどの痛みが生じることがある

花粉症による症状は、主に目と鼻にあらわれますが、咳やのどの痛みが生じることもあります。風邪やインフルエンザによる咳や喉の痛みとの違いは、発症時期である程度見分けることができます。風邪やインフルエンザによる咳やのどの痛みは、発症から1週間程度で治まることが一般的ですが、花粉症による咳やのどの痛みは、原則として花粉が飛散しているシーズンのあいだはダラダラと続くことが多いです。

 

花粉が原因で生じる喉の痛みはどうしたらいいの?原因や対処方法について詳しく解説!

花粉症で熱が出たときの対処方法

病院で診てもらい、薬を処方してもらう

花粉症シーズンに熱が出た場合は、発熱の原因を調べるためにも医師の診察を受けましょう。医師が症状に応じて適切な治療薬を処方してくれます。

 

花粉症のおくすりの紹介 ~自分に合ったお薬を服用しましょう~

市販の解熱剤を服用する

花粉症による熱が出た場合、市販の解熱薬を服用することもひとつの対処法です。市販の解熱薬を飲めば、一時的に熱は下がるかもしれません。医師から処方される医療用医薬品のうち副作用が少なく安全性が高いものを市販薬へ転用した「スイッチOTC」と呼ばれる医薬品も有用です。薬局やドラッグストアなどで購入可能です。どの薬を購入すべきか薬剤師に相談するのも良いでしょう。

しかし、市販の解熱薬を飲んでも熱が下がらないときは、無理せず病院を受診することも検討した方がいいかもしれません。

自分でできる花粉症の対策方法

外出時

ニュースなどで花粉の飛散情報を確認して、飛散量が多い日は外出をできるだけ控えた方がよいでしょう。花粉の飛散量が多い日に外出しなければならないときは、以下のことに気をつけてください。

 

・マスクを着用する

体内へ花粉が侵入することをできるだけ防ぐことが大切です。マスクをつけると、吸い込む花粉の量を抑えることができ、鼻の症状を軽減することが期待できます。通常のマスクよりも吸い込む花粉量を減少させられる、花粉症用のマスクがおすすめです。外出している間、ずっと着用していなければならないため、着け心地がよいマスクを選びましょう。

 

・メガネを着用する

メガネを着用すると、目に入る花粉量を抑えることができ、目の症状を軽減することが期待できます。コンタクトレンズによる目への刺激が、花粉症の症状を悪化させてしまう可能性があるので、花粉シーズンはメガネの着用をおすすめします。

普通のメガネより目に入る花粉量を減少させられる花粉症用メガネを着用すれば、目の症状をより軽減することができるでしょう。

 

・花粉が付着しにくい服を着る

ウールなどの花粉が付着しやすい服ではなく、表面がツルツルしている綿や化学繊維の服を着ることをおすすめします。花粉が付着しにくい服であれば、帰宅前に軽く服をはたくことで花粉を払い落としやすいです。

 

・帽子をかぶる

帽子をかぶっていると、頭や顔につく花粉を減らすことが期待できます。また、帰宅前に帽子についた花粉を払って、家の中に花粉を持ち込まないように気をつけましょう。

帰宅時

帰宅時は、花粉を家の中に持ち込まないように、以下のことに注意してください。

 

・家に入る前に花粉を払い落す

家の中に花粉を持ち込まないようにするために、玄関前で衣服や帽子についた花粉を払い落としてください。

 

・手洗い、うがい、洗顔をする

自宅に着いたら、手洗いとうがいをしましょう。うがいをすると、のどの粘膜に付着した花粉を落とすことが期待できます。また、顔についた花粉を洗い落とすために、洗顔をしてください。目や鼻の中に花粉が入らないように注意して洗いましょう。鼻の粘膜に付着している花粉を取り除くために、鼻うがいや鼻かみをするのもよいでしょう。

自宅にいる時

外から自宅の中に花粉が入ってこないように、花粉の飛散が多い日は窓を開けないことをおすすめします。自宅では以下のことに注意してください。

 

・窓は短時間だけ少し開ける

花粉シーズンに換気などのために窓を開けなければいけない場合は、レースのカーテンを閉じたまま、短時間だけ少し開けるようにしてください。外から入ってくる花粉量を減らすことが期待できます。

 

・掃除をする

帰宅時に持ち込まれた花粉や換気時に家の中に入ってしまった花粉などが、床やカーテンについています。家の中に存在する花粉の量をできるだけ減らすために、こまめに掃除をしましょう。

 

・洗濯物は室内に干す

洗濯物を外に干すと花粉がついてしまうので、できれば部屋の中に干すようにしましょう。部屋干しすれば、窓を開ける必要もないので、花粉が家の中に入ってくることを防げます。

花粉症による熱が辛い場合は、医師に相談しましょう

花粉症の症状と似ている症状を示す病気もあります。治療法は病気の種類によって異なるため、症状の原因となっている病気を特定することも大事です。これまで花粉症ではなかった方も新たに花粉症になっている可能性もあるため、花粉症が疑われる症状があらわれた方は、医師の診察を受けることも検討しましょう。適切な対処をすれば、花粉症の症状を軽減することができます。

 

花粉症の症状で苦しんでいるにもかかわらず、多忙のため医師の診察を受けられないという方には、オンライン診療をおすすめします。予約・診察・薬の配送・支払いまでオンラインで行えます。時間を効果的に使えるため、多忙の方には特におすすめの診療方法です。

まとめ

花粉症で発熱する理由や対処方法、風邪による発熱との違いなどを紹介しました。まれですが花粉症でも発熱することがあります。また花粉症と似ている症状を示す他の病気が加わっている場合もあるので、花粉症での発熱に適切に対処するためには発熱を引き起こしている原因を明らかにする必要があります。花粉症と発熱について困る場合は、できるだけ早く医師に相談するようにしましょう。

 

SOKUYAKUは、花粉症治療のためのオンライン診療サービスを行っています。花粉症で苦しんでいる方は、オンライン診療の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

コメント 花粉症は花粉という異物に対する身体の免疫反応が過剰に起こっている状態です。
花粉症で認められる鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状は、そのような過剰な免疫反応を反映しており、発熱もそのひとつだと言えます。
一方で、同じように花粉と接触しても免疫反応が適切な範囲にとどまっていれば花粉症の症状は出ません。
つまり発熱を含む花粉症の症状は、自分の身体が無理をしていることを知らせているサインでもあるのです。
例えば、暴飲暴食、ストレス過多、睡眠不足などの生活の問題があるのかもしれません。
身体からのサインを適切に受け止めて、生活を見直すことで花粉症の症状は整っていくと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

監修医コメント

医師
田頭 秀悟

花粉症は花粉という異物に対する身体の免疫反応が過剰に起こっている状態です。
花粉症で認められる鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状は、そのような過剰な免疫反応を反映しており、発熱もそのひとつだと言えます。
一方で、同じように花粉と接触しても免疫反応が適切な範囲にとどまっていれば花粉症の症状は出ません。
つまり発熱を含む花粉症の症状は、自分の身体が無理をしていることを知らせているサインでもあるのです。
例えば、暴飲暴食、ストレス過多、睡眠不足などの生活の問題があるのかもしれません。
身体からのサインを適切に受け止めて、生活を見直すことで花粉症の症状は整っていくと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

  • 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
  • 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
  • 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
  • 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いや今日からできる対策方法をご紹介のイメージ
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 田頭 秀悟
オンライン診療アプリ
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1

    診療予約

    SOKUYAKUの使い方STEP1
  • STEP2

    オンライン問診

    SOKUYAKUの使い方STEP2
  • STEP3

    オンライン診療

    SOKUYAKUの使い方STEP3 SOKUYAKUの使い方STEP3
  • STEP4

    オンライン服薬指導

    SOKUYAKUの使い方STEP4 SOKUYAKUの使い方STEP4
  • STEP5

    おくすり配達

    SOKUYAKUの使い方STEP5

    ※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。

SOKUYAKUメディカルコラム