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AGAはストレスが原因で発症するって本当?髪が抜ける理由や治療方法について詳しく解説

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月30日

更新日:2024年05月30日

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男性の薄毛は、AGA(男性型脱毛症)が一般的な原因とされています。AGAは進行性の脱毛症のため、早期に対処することが重要です。ただし、薄毛の原因はAGAだけとは限りません。

ストレスも薄毛になる要因となることがあります。この記事では、AGAとストレスの関係、抜け毛の理由、そしてAGAの治療法について詳しく解説します。髪の毛の薄さに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

AGAはストレスが原因で発症するって本当?

ストレスは髪の毛の健康に悪影響を与え、抜け毛の原因になることがあります。ストレスが多いと、血流が悪くなり、髪の毛に栄養が行き渡らなくなるためです。

 

また、ホルモンのバランスが崩れることも、抜け毛を引き起こす一因となります。心と体のバランスを整えることが、髪の毛を守ることにつながります。

ストレスで髪が抜ける理由

私たちの体は、ストレスを感じると、それに反応してさまざまなサインを出します。その一つが、髪の毛の抜けやすさです。

 

ストレスを感じると、体の自律神経のバランスが崩れ、緊張を引き起こす神経が活発になります。これにより、頭皮の血管が縮小し、髪の毛に必要な栄養が届きにくくなるのです。特に女性の場合、ストレスがホルモンバランスに影響を与え、髪の毛の健康を保つエストロゲンが不足することで、抜け毛が増えることがあります。

 

ストレスが長期間続くと、副腎から多く分泌されるホルモンがコルチゾールです。これが過剰になると、免疫機能が低下し頭皮の環境が悪化して、抜け毛を引き起こす原因になることもあります。つまり、ストレスは直接的ではなく、体のさまざまな反応を通じて、結果的に髪の毛が抜けやすくなるといえます。心と体の健康を保つことが、美しい髪を保つ秘訣とも言えるでしょう。

AGAはストレスが原因でなる疾患?

AGA、つまり男性型脱毛症は、主に男性ホルモンが関係していますが、ストレスが直接的な原因とはされていません。それでも、ストレスが体に与える影響は、AGAの症状を悪化させることがあります。ストレス以外にも、睡眠不足や運動不足、そしてバランスの取れない食事などの生活習慣も、AGAの進行に影響を与えると言われています。

AGAのしくみ

AGAは遺伝やホルモンの影響が大きいですが、ストレスや生活習慣の乱れも、髪の毛の健康には良くない影響を与えます。

 

薄毛は様々な要因によって引き起こされることがあります。そのため、適切な治療を受ける前に、その原因を正確に理解することが重要です。ここでは、薄毛を引き起こす一般的な原因をご紹介します。

AGAの原因

AGAは、主に男性ホルモンの影響を受けて発症します。しかし、それだけではなく年齢の増加、ストレスの蓄積、栄養バランスの乱れ、喫煙などの生活習慣も髪の毛が薄くなる要因になります。これらの原因をしっかりと特定することが、効果的な対策を講じるためには欠かせません。

 

AGAの場合、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンや、遺伝的な要素が大きく関与しているとされています。

男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)

AGAは男性ホルモンに関連していますが、直接薄毛を引き起こすわけではありません。体内のテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)に変わります。このDHTが頭皮の毛根にある特定の受容体に結びつくと髪の成長サイクルが短くなり、結果として髪が早く抜けたり、細くなったりします。

 

テストステロンや5αリダクターゼは自然に体内に存在するもので、完全に取り除くことはできません。そのため、AGAの治療では、これらの物質の作用を抑えることが大切です。

遺伝

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、「Androgen」は男性ホルモンを、「genetic」は遺伝を意味しています。この病名は、男性ホルモンと遺伝の両方が脱毛症の発症に関与していることを示しています。

 

たとえば、研究では一卵性双子が異なる生活習慣を持っていても、髪の状態はほぼ同じパターンで変化することがわかりました。これは、薄毛の約81%が遺伝的な要因によるものであるという報告されています。

 

参考元:Genetic Basis of Male Pattern Baldness

 

AGAの発症には、ホルモン受容体とジヒドロテストステロン(DHT)との結合が関係しますが、ホルモン受容体の数は異なり、その数が多いほどAGAのリスクが高まります。この受容体は遺伝子によって決定されるため、薄毛が家族内で見られることも珍しくありません。

 

薄毛は遺伝するって本当?AGAが発症する原因や対策方法を解説

ストレス

ストレスは私たちの体にさまざまな影響を及ぼすことが知られており、その一つが髪の健康への影響です。ストレスが原因でホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンの過剰な分泌を引き起こした場合、結果として髪が薄くなる可能性があります。

 

また、ストレスは自律神経系にも影響を与え、血管を収縮させるため注意してください。これによって頭皮への血流が減少し、髪の成長に必要な栄養素が十分に届かなくなる可能性があります。髪への栄養素が不足すると、髪の成長が遅れたり、薄毛が進行したりするかもしれません。

 

ストレスは直接的にも間接的にも髪の健康に影響を及ぼし、薄毛の原因となることがあります。

食生活の乱れ

バランスの取れた食事は、健康な髪を育てる上で欠かせません。髪の毛はタンパク質でできており、亜鉛などのミネラルも髪の成長に必要です。これらが不足すると、髪の成長が遅れるかもしれません。

 

糖質も重要な役割を果たします。体がエネルギーを必要とすると、糖質が不足しているとタンパク質をエネルギー源として使ってしまうため、髪の成長に必要なタンパク質が減少してしまいます。ダイエットで糖質を避けがちですが、適切な量を摂ることが大切です。

 

海藻類はミネラルが豊富で体に良いとされていますが、それだけで髪が生えるわけではありません。髪に必要な栄養をバランスよく摂取することが、健康な髪を保つ秘訣です。髪の健康も考慮に入れた食生活を心がけましょう。

睡眠不足

睡眠は、私たちの体が自己修復と再生を行う重要な時間です。特に髪の毛の成長にとって、質の良い睡眠は欠かせません。夜間に体は成長ホルモンを分泌し、これが髪の毛の成長を促進します。

 

そのため、睡眠不足が続くと、髪の毛の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。毎日の快適な睡眠を心がけ、髪の毛にとっても健康的な生活を送りましょう。

喫煙

喫煙は血行を悪化させることで知られており、これが髪の毛の成長に悪影響を及ぼす一因です。タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させるため、頭皮への血流が減少し、髪の毛の成長に必要な栄養が届きにくくなります。

 

また、喫煙は体内で活性酸素を増やし、これが髪の毛を生成する細胞の老化を早める可能性があります。喫煙による悪玉コレステロールの増加は、髪の毛の成長に必要なアミノ酸の消費を促し、結果として髪の毛への栄養不足を招くかもしれません。これらの要因が組み合わさることで、薄毛のリスクが高まります。

飲酒

アルコールを摂取すると、それを分解するために多くのエネルギーと栄養素を使います。毒性のある物質を無害化する過程で、髪の成長に必要なアミノ酸が大量に消費されるためです。

 

また、アルコールの過剰な摂取は、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの量を増やすことがあります。そして、深酒は睡眠の質を下げ、成長ホルモンの分泌を減らします。

 

つまり、アルコールの摂取は髪の成長に必要な栄養素を消費し、薄毛を引き起こすホルモンの増加、血行不良、そして睡眠の質の低下を招くかもしれません。これらの影響は、髪の健康にとってマイナスとなり、薄毛のリスクを高める可能性があります。

AGAとその他の薄毛症状の見分け方

AGA、つまり男性型脱毛症は、特に前髪のM字部分が後退するか、頭頂部が薄くなるのが特徴です。これに対して、円形脱毛症は突然、円や楕円形のはっきりした脱毛部分ができることが多いです。自分の髪がどのように薄くなっているかを見ることで、どのタイプの脱毛症かを判断する手がかりになります。

 

もし髪がM字に後退していたり、頭のてっぺんが薄くなっている場合はAGAの可能性が高いです。一方、特定の部分が円形に脱毛している場合は円形脱毛症かもしれません。

AGAの対策方法

AGAを対策するためには、医療機関を受診しましょう。対策として薬の使用、植毛、メソセラピーなどが挙げられます。また、自分でできる対策として日常生活の改善もおすすめです。

 

AGAは予防できるって本当?今日からできる効果的な予防方法をご紹介

AGA治療薬の服用

内服薬は、飲むことで全身に作用します。フィナステリドやミノキシジルなどが知られています。これらの薬は、毎日同じ時間に服用することで、血液中の濃度を適切に保ち、効果を発揮します。

フィナステリド

フィナステリド錠は、薄毛治療に効果的な成分を含んだ医薬品です。髪の毛を細くし、抜け毛を引き起こす男性ホルモンの働きを抑えることで、薄毛の進行を防ぎます。日本で広く使われているプロペシアと同じ有効成分を持っており、2015年に日本で認可されました。ジェネリック医薬品のため、治療費を抑えられることがメリットです。

 

効果を感じるまでには通常6ヶ月程度かかると言われていますが、中には2、3ヶ月で変化を感じる方もいます。人によって異なり、体質や薄毛の状態によっても効果の出方が変わります。

 

ただし、フィナステリドは成人男性のみが服用できる薬です。女性や未成年者には適していません。安全に使用するためには、医師の指導のもとで正しく服用することが大切です。

 

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ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは、薄毛治療に広く使われている成分で、高血圧治療薬(降圧薬)の一部です。ミノキシジルは血管を拡張させ、血圧を下げる効果があります。その後、多くの患者に多毛の症状が認められたことから、薄毛治療に応用され、育毛剤としても使用されるようになりました。

 

ミノキシジルは毛乳頭細胞に作用し、発毛を促進して細い毛を太く成長させます。ミノキシジルの効果が出るまでの目安は6カ月です。ただし、個人差があり。早い方では3カ月で効果を感じられます。

ミノキシジル(外用)

外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が最大5%(女性用育毛剤は1%濃度)のものが市販されています。高濃度の外用薬(5%以上の成分濃度)は医療機関で処方を受けないといけません。

 

液体やゲルの形状で直接薄毛の気になる部分に塗ります。使用する際は、頭皮に均等に行き渡るように、軽くマッサージしながら塗るのがコツです。特にローションタイプは流れやすいので、少量ずつ丁寧に塗りましょう。

植毛

自毛植毛は、自分の髪の毛を使って薄毛の部分に移植する治療法です。AGAによって薄くなった額や頭頂部に、後頭部や側頭部から採取した健康な毛髪を移植します。この方法は自分の毛髪を使用するため、見た目が自然で拒絶反応の心配も少ないことがメリットです。手術後は長期間にわたって髪が成長し続けるため、一度の手術で持続的な効果が期待できます。

 

しかし、自毛植毛には高額な費用がかかることや、効果が現れるまでに時間が必要なこと、手術による傷跡が残る可能性があることなど、いくつかのデメリットもあります。

メソセラピー

毛髪再生メソセラピーは、薄毛が気になる部位に特別な成分を浸透させることで、発毛を促す治療法です。この方法では、レーザーや超音波を使って、育毛に必要な成分を頭皮に届けます。頭皮の再生を促し、血行を良くして成長因子を含む薬剤を注入することで、薄毛を目立たなくします。

 

メソセラピーというのは、手術をせずに、注射やレーザーを用いて治療部位に直接有効成分を送り込む技術のことです。毛髪治療以外にも、にきび治療や関節炎、スポーツ障害の回復、セルライト除去、痩身、リフトアップ、美肌など、幅広い美容医療に応用されています。

 

治療の効果は高く、短期間で発毛を実感することが可能です。必要な治療回数は個人差がありますが、大体6回から16回程度で、2~4週間に1回のペースで施術を受けることが推奨されています。治療に伴う痛みは軽微で、多少のチクチク感を感じる程度です。

 

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生活習慣の改善

毛髪の成長を促進するためには、健康的な生活習慣が重要です。高カロリーな食事は避けましょう。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンやミネラルを摂取してください。ビオチン(ビタミンH)や亜鉛、鉄、ビタミンDなどは、健康な髪の成長に必要です。

 

ゴールデンタイムに十分な睡眠をとることが大切です。睡眠不足はストレスを増加させ、薄毛の原因となります。運動は、有酸素運動を取り入れましょう。血行を良くし、頭皮に栄養を届ける助けになります。

 

喫煙は薄毛の原因となります。禁煙を心がけましょう。適量の飲酒も大切です。過度な飲酒は健康に悪影響を及ぼすことがあります。ストレスは薄毛に悪影響を与えます。ストレスからくる悪循環を避けるために、リラックス法や趣味を楽しむ時間を持ちましょう。

薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう

新しい髪の毛がつくられるには、ヘアサイクルが正常に繰り返すことが大切です。毛根の寿命には限りがあり、AGAの影響によってヘアサイクルが短縮されると、毛根の寿命が大幅に削られてしまいます。早まった寿命を迎えた毛根からはもう二度と髪の毛が生えてくることはありません。そのため、毛根が生きている段階でヘアサイクルを正常に戻してあげることが大切です。

 

AGAの症状は時間の経過とともに進行するため、放置してしまうとどんどん悪化してしまいます。AGAの進行が進んでからの治療の場合、治療前後の毛量に差が出てしまうかもしれません。早期の症状であればすぐに対策を打つことで、早めの回復が期待できます。

 

薄毛や抜け毛に悩んでいる場合でも、忙しくて受診する時間が取れない方もいるでしょう。そんな場合には、オンライン診療という選択肢があります。自宅や職場から予約・診察が可能なため、時間を有効に活用できるかもしれません。

まとめ

ストレス状態が続くと、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすかもしれません。そのため、ストレスによる抜け毛のリスクを避けることも大切です。ただし、AGAの場合は遺伝的な要因が深く関与しており、根本的に改善するためには早期の治療が重要です。

 

治療を受けるためには、一人で悩まずに医療機関で専門医に相談しましょう。忙しくて受診する時間が取れない場合や周りの目が気になる場合には、オンライン診療がおすすめです。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックは、AGA治療のオンライン診療を提供しています。効果や副作用についての詳細な説明を受けられます。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント AGAは、遺伝的な要因も大きいですが、生活習慣やストレスによって発生したり、進行したりします。また、ストレスの多い生活だったりすると、せっかくのAGA治療の効果がわかりにくくなってしまう場合もあります。 そのため、効果的なストレス発散が必要となり、もし患者様が趣味などがあるようなら、趣味に打ち込む時間などを持つのがよいでしょう。これといった趣味がない人でも、自分の時間を持ってゆっくりすごすことや、また、適度な運動はストレス発散のきっかけになります。

監修医コメント

医師
山下 真理子

AGAは、遺伝的な要因も大きいですが、生活習慣やストレスによって発生したり、進行したりします。また、ストレスの多い生活だったりすると、せっかくのAGA治療の効果がわかりにくくなってしまう場合もあります。 そのため、効果的なストレス発散が必要となり、もし患者様が趣味などがあるようなら、趣味に打ち込む時間などを持つのがよいでしょう。これといった趣味がない人でも、自分の時間を持ってゆっくりすごすことや、また、適度な運動はストレス発散のきっかけになります。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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