SOKUYAKUメディカルコラム
ユーザー向け

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 廣瀬安國
2021年09月22日
2021年09月22日
ベザトールSR錠(ベザフィブラート)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
ベザトールSR錠という医薬品をご存知でしょうか?ベザトールSR錠は、脂質異常症治療薬として医療機関や調剤薬局で幅広く採用されているため目にする機会があるかもしれません。ベザトールSR錠の使用にはいくつか注意点があるので理解しておく必要があります。
今回は、ベザトールSR錠に含まれている成分や効果、副作用などについて解説していきます。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

  • 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
  • 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
  • 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
  • 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任も負うものではありません。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)とは

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)は、ドイツのベーリンガー・マンハイム社でフィブラート系高脂血症治療剤として開発されました。日本では、キッセイ薬品工業株式会社より1991年から販売されています。ベザトールSR錠は徐放性製剤であり、幅広いタイプの高脂血症に対して優れた改善効果を示すことがあり、難治性である家族性高脂血症に対しても有効であることが特徴です。

SR錠とは

SR錠のSRは、Sustained Release(放出を持続させる)の略です。徐放性製剤に分類され、薬の有効成分がゆっくり溶け出すよう設計された医薬品です。SR錠の利点として有効成分が長時間にわたって溶け出すため服用回数を減らすことができることであり、欠点として噛み砕いたり、破損があったりすると薬効成分が一気に溶け出して副作用のリスクが高くなることがあります。

ジェネリック医薬品が存在する

ベザトールSR錠には、ジェネリック医薬品が存在します。新薬は、数百億円の開発費と10数年という歳月をかけて開発されるため、製薬会社は特許を取得して独占販売することで開発費を回収します。新薬の特許には期限が存在するため特許期限が切れた医薬品に関して他の製薬会社も製造して販売する医薬品がジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品は、開発費をかけずに販売ができるため新薬に比べて医薬品を安く抑えられるメリットがあるため厚生労働省は医療費削減を目的にジェネリック医薬品への変更を推奨しているのでジェネリック医薬品の変更を検討されてはいかがでしょうか。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)の成分について

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)は、第2世代のフィブラート系高脂血症であり、薬理作用としてPPARα作動薬に分類されています。PPARαはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αの略称で糖質や脂質代謝に関与する種々の遺伝子を調節している受容体です。PPARαを刺激することでアセチルCoAからメバロン酸に至るコレステロールの生合成を抑制し、リポ蛋白の代謝を促進させます。ベザトールSR錠の効果としては服用することで肝臓でのコレステロールの作られないようにして、中性脂肪の代謝を促進させることで高脂血症に効果を示します。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)はどんな症状に効果がある?

治療効果があらわれにくいとされる家族性高脂血症にも効果があるとされています。通常の高脂血症にも使用されいます。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)の用法・用量は?

通常、成人にはベザトールSR錠として1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口で服用します。腎機能障害がある場合や高齢者の場合には副作用のリスクがあるため状態にあわして増減できます。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)の副作用

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)の臨床試験では、9894例中387例(3.91%)で副作用が報告されています。主な副作用としてCK、AST、ALT、クレアチニン、BUNなどの腎臓や肝臓の検査値が上昇する検査値異常があります。重大な副作用として筋肉痛や脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇などの症状が見られる横紋筋融解症があらわれることがあります。その他には、アナフィラキシー、肝機能障害、黄疸、皮膚粘膜眼症候群などがあらわれることもあるのでベザフィブラートSR錠を服用してから体調に変化が起きた場合には医療機関へ受診してください。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)に関する注意点

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)は、血中のコレステロールや中性脂肪を下げる効果が比較的高いので使いやすいですが、医薬品であるため注意点もあります。注意点を知らずに使用すると思わぬ副作用が起きる可能性があるので知っておくといいでしょう。こちらでは、ベザトールSR錠の注意点を解説します。

人工透析患者さんや腎不全患者さんには使えない

ベザトールSR錠は、腎臓を通して尿中に排泄されるため腎機能に障害ある場合には薬効成分がうまく排泄できないことが考えられます。人工透析患者さんや腎不全の患者さんなど腎機能が働いていない患者さんに使用すると横紋筋融解症などの重大な副作用のリスクが高くなるため使用しないようにしてください。

血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者さんには使えない

クレアチニンは、筋肉に含まれているタンパク質の老廃分であり、腎機能が正常であれば腎臓で濾過されて尿中に排泄されます。しかし、腎臓の機能が低下すると尿中にクレアチニンをうまく排泄できなくなり、血液中のクレアチニン量が増えます。血清クレアチニン値が2.0/dLよりも高い場合には腎機能が低下しているため副作用のリスクから使用できません。

妊婦、産婦、授乳婦は使用できない

妊娠中の使用については安全性が確立されていないため使用できません。ラットでの乳汁への薬効成分の移行が報告されているため妊婦と同様に使用できません。

噛み砕いて使用しない

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)は徐放性製剤であり、噛み砕いて服用すると血中濃度が一気に上昇する可能性があるため噛み砕かずにお水やお湯で服用してください。錠剤が大きくて飲み込むことが難しい場合には医薬品の変更を医師や薬剤師に相談してみてください。

食事療法、運動療法が基本

高脂血症や糖尿病など生活習慣病に分類される疾患は、基本的には食事療法と運動療法を中心的に行います。薬を飲んでいるからといって偏った食生活を続けると十分な効果を感じることができないので注意が必要です。

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)と同じ成分の市販薬はある?

ベザトールSR錠(ベザフィブラート)は、使用することで高脂質血症に対して高い効果が発揮します。そのため、市販薬があればコレステロールや中性脂肪が気になる方が病院へ受診しなくてもドラッグストアで自分の判断で購入できるメリットがあります。ベザトールSR錠(ベザフィブラート)に市販薬は存在するのでしょうか。

ベザトールSR錠と同じ成分の市販薬は存在しない

残念なことですが、ベザトールSR錠(ベザフィブラート)と同じ成分の市販薬は存在しません。フィブラート系高脂血症治療薬は、基本的には長期間使用する必要があり、比較的副作用のリスクがあるため使用には医師の診断が必要です。しかし、コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待できる市販薬がいくつか販売されているので紹介します。

ローカスタEX 90カプセル

シオノギヘルスケア株式会社から販売され、医療用医薬品としても利用されるパンテチンやビタミンE、ソイステロールが配合されているコレステロール改善薬です。パンテチンには脂質代謝を改善し、コレステロールを低下させる効果が期待できます。ビタミンEは、脂質の酸化を防ぐことで血管へのダメージを抑え、血流をよくするビタミンです。ソイステロールは、コレステロールの吸収を抑え排泄を促進します。その他にも、ポリフェノールの一種であるルチンやビタミンB6など血管を正常の状態にする成分も配合されています。

コレストン

久光製薬株式会社から販売されている市販薬です。大豆由来の成分である大豆油不けん化物が腸管からの余分なコレステロールの吸収を抑制し、脂質代謝を改善するパンテチン、脂質の酸化を抑えるビタミンEが配合されています。

エパデールT

医療用医薬品であるエパデールと同じ有効成分である市販薬です。青魚などに多く含まれているEPAを由来として医薬品で中性脂肪を低下させる効果が期待できます。健康診断で中性脂肪が正常値より高めと指摘された場合に、使用してみるのもいいでしょう。

気になることがあれば医療機関へ

高脂血症は自分では気付きにくいため健康診断や定期検診で初めて見つかることが多い病気です。高脂血症は動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞のリスク因子になることもあるので早めの治療を行うことが重要です。市販薬は一時的に症状を和らげたり、病気を予防したりする場合には有効であることが多いですが、長期間使用するには向いていません。気になることがあった場合は医療機関へ受診してください。
参考文献
参考文献
ベザトールSR錠インタビューフォーム
https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/230034_2183005G1234_1_005_1F.pdf
ベザトールSR錠添付文書
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/230034_2183005G1234_1_12
ローカスタEX
https://www.shionogi-hc.co.jp/wellness/medicine/locex.html
コレストン
https://www.hisamitsu.co.jp/healthcare/products/124.html
エパデールT
https://www.taisho-direct.jp/products/detail/EDT-00-L2F000X
ベザトールSR錠(ベザフィブラート)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修薬剤師 廣瀬安國
調剤薬局で薬剤師として従事。 薬剤師として学んだ知識と経験を活かして、医療用医薬品だけでなく身近に存在している市販薬についてもわかりやすく伝えることを意識して記事を執筆しています。

オンライン診療アプリ
SOKUYAKUの使い方

  • STEP1

    診療予約

    SOKUYAKUの使い方STEP1
  • STEP2

    オンライン問診

    SOKUYAKUの使い方STEP2
  • STEP3

    オンライン診療

    SOKUYAKUの使い方STEP3
  • STEP4

    オンライン服薬指導

    SOKUYAKUの使い方STEP4
  • STEP5

    おくすり配達

    SOKUYAKUの使い方STEP5

SOKUYAKUメディカルコラム