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ドレニゾンテープとは?市販薬はあるの?ドレゾニンテープの成分や使い方についても解説

更新日:2024年02月28日

更新日:2024年02月28日

ドレニゾンテープとは?市販薬はあるの?ドレゾニンテープの成分や使い方についても解説のイメージ
ドレニゾンテープとはステロイド成分が含有された貼り付けるテープ薬です。ステロイドは抗炎症作用を持つため、皮膚のかゆみ・炎症を抑えるためや、ケロイドなど傷の治療・予防使用されます。
通常よく用いられるステロイドの含有された薬としては患部に塗布する軟膏やクリーム他が挙げられますが、ドレニゾンテープ は薄いフィルム状のテープ剤を患部に貼り付ける薬で、密封療法に使用されています。

ドレニゾンテープとは?

ドレニゾンテープとはステロイド成分が含有された貼り付けるテープ薬です。ステロイドは抗炎症作用を持つため、皮膚のかゆみ・炎症を抑えるためや、ケロイドなど傷の治療・予防使用されます。

 

通常よく用いられるステロイドの含有された薬としては患部に塗布する軟膏やクリーム他が挙げられますが、ドレニゾンテープ は薄いフィルム状のテープ剤を患部に貼り付ける薬で、密封療法に使用されています。

 

密封療法については馴染みのない言葉だと思いますので後ほど解説します。

どんな症状にきくか?

ドレニゾンテープの有効成分はフルドロキシコルチドというステロイドです。ステロイドは抗炎症作用があるので、適切に使用することで湿疹・皮膚炎群、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平紅色苔癬などの治療に用いられます。

 

またこれらの症状以外にドレニゾンテープがよく用いられるケースとしては外傷・熱傷・手術などによる傷への使用です。傷の患部では様々な細胞が傷を直そうと活発に働きます。

 

傷の周囲で回復のために働く細胞のバランスが崩れることで、傷がきれいに回復せず、ケロイドや瘢痕となってしまいます。ケロイドや瘢痕は傷ができたからといって必ずなるものではありません。

ケロイドの発生は遺伝要因など様々な要因があります。傾向としてはアレルギーをもつ患者様での発生が多いとされています。

 

ケロイドは瘢痕と似た症状ではありますが、違いとして痒みや痛みを伴うことが多く、治療効果が低いケースが多く、再発・増悪が多いなどがあげられます。

 

さらに瘢痕が患部の範囲内での病変であるのに対し、ケロイドは傷の患部を越えて正常な皮膚にまで症状が広がっていきます。

 

このように患者様にとって厄介なケロイドや瘢痕にならないように、ドレニゾンテープは手術など様々な理由の傷に予防的に使用されています。

 

ドレニゾンテープ はケロイドや瘢痕予防だけではなく、すでにケロイドや瘢痕ができてしまった患者様の治療にも用いられています。

 

また女性特有ではありますが、帝王切開の傷や傷跡に使用されることもあります。帝王切開も手術の1つなので例外ではなく使用されています。

 

これらの傷に対するドレニゾンテープの効能・効果は含有されるステロイドがケロイドや瘢痕の原因となる細胞の増殖を抑えることで効果を示しています。

使い方のポイント

ドレニゾンテープ は特徴的な薄いフィルム状のテープ薬です。大きさは7.5cm×10cmと1種類しかありませんので、患部の大きさに合わせてご自身で切ってから使用していただく必要があります。適当な大きさに切る際、薬を台紙から剥がさないでください。

 

ドレニゾンテープの用法・用量患部をきれいに洗浄し、十分乾燥させた後、薬を台紙から剥がして患部に薬の粘着面を貼付してください。貼りかえは薬を貼付してから12時間または24時間ごとに行う必要があります。

 

医師・薬剤師の指示に合わせた時間で貼りかえてください。その際も患部の洗浄と乾燥が必要なので忘れずに行ってください。

 

ドレニゾンテープ を上手に使用するために必要なポイントは以下の通りです。

薬を切る際は台紙に付いたままで行うこと

患部はよく洗浄すること

患部が十分に乾燥してから薬を貼付すること

貼りかえのタイミングは症状によって異なること

注意点

ドレニゾンテープは密封療法という治療方法をとることによって、軟膏やクリームなどの一般的なステロイド薬よりも強く皮膚の傷、湿疹、皮膚炎などの炎症を和らげることができます。

 

治療効果の高い密封療法ですが、馴染みがない方も多いですよね。この特徴的な治療方法特有の注意点がいくつかありますので、紹介します。

 

密封療法とは傷など患部に塗布・貼付した薬剤の上からフィルムなどで覆う治療方法です。フィルムなどで皮膚表面からの水分蒸発を防ぎ、皮膚組織がお風呂でふやけている時のように、水分量が高い状態を維持します。

 

これによって皮膚が本来持っているバリア機能を低下させることができるため、薬剤の浸透・吸収が高まり強い治療効果を発揮します。

 

このように薬による高い治療効果が期待できる反面、皮膚のバリア機能を低下させるため、適切な症状に使用できない場合はステロイドの効果が悪い方向に前面的に出てしまい、皮膚症状の悪化や感染症のリスクが高くなってしまう可能性があり逆に治療の妨げにもなり得るのです。

 

皮膚の傷や炎症と言っても細菌やウイルスなど原因は様々です。多くの場合は患部の状態を見るだけで原因を判断することは困難です。

 

したがってドレニゾンテープなどのステロイド剤を治療に使用する際は必ず病院で医師の診察を受ける・薬剤師にアドバイスを求めるなど専門家の判断のもと使用してください。

 

参考までにドレニゾンテープを治療に用いるべきでない症状としては以下のようなものが挙げられます。

細菌

真菌

スピロヘータ

ウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬,けじらみ等)

過敏症の既往歴のある患者

膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎

潰瘍

また小児・高齢者の治療に関する注意点として医師の特別な判断がない場合、ステロイドの長期・大量使用は行うべきではありません。

 

またケロイドの治療に用いる場合は特に、勝手な判断で使用を中止するなど行わないでください。

 

先ほど述べたようにケロイドは治療効果が現れにくく、治療が長期化する可能性のある病気です。さらにケロイド症状が悪化してしまうと手術などで切除が必要となる可能性もあります。

 

病変箇所を手術で切除することになりますので、ケロイドが広範囲に広がってしまうと手術をする際のリスクも高くなってしまいます。

 

手術で切除する範囲が広くなってしまうとそれだけ手術の傷も大きくなってしまい、ケロイドが新たにできるリスクを高めることになってしまいます。

 

また炎症を抑える効果があるため間接的に痛みが和らぐ可能性はありますが、痛みがある場合など、直接的に痛みを抑える作用はありませんので注意してください。

副作用はある?

ドレニゾンテープは貼付するテープなので副作用の多くは皮膚症状として現れますが、一部全身性の副作用が現れるケースもあります。

 

皮膚症状としては密封療法の注意点で説明した真菌感染・細菌感染・ウイルス感染症の他にも、主な副作用として、接触皮膚炎などの局所的な炎症、毛のう炎、皮膚萎縮、毛細血管拡張、乾燥、ひび・あかぎれ、ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲などに潮紅、丘疹)、多毛、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、紫斑)、色素脱失、皮膚の刺激感、発疹など様々な皮膚症状が報告されています。

 

全身性の副作用として、眼圧亢進・緑内障・後のう白内障などがあります。これらの自覚症状としては頭痛、眼痛、まぶしいなどがあります。

 

これらの症状の他にも気になる症状があった場合は使用を中止して医師・薬剤師に相談してください。

 

大量・長期間の使用では下垂体・副腎皮質といった脳機能への影響も考えられますので、医師が判断した特別な場合を除き、長期間に及ぶ大量使用は行ってはいけません。

 

また体質によってドレニゾンテープの有効成分自体にアレルギーを持つ方がいらっしゃいます。このようなアレルギーの方はドレニゾンテープを使用することはできません。

市販薬はあるの?その価格は?

ドレニゾンテープは医療用医薬品なので市販及び通販での販売は法律で制限されているため利用することはできません。(2020.7月現在)

 

注意点で述べた通り、治療に使用すべきケースで正しく使用しないと副作用や症状悪化のリスクが高くなってしまい治療の妨げになってしまいます。したがって市販で販売されるような動きは現状はありません。

どうすれば購入できる?

先程述べた通り、ドレニゾンテープは医療用医薬品なので市販購入やネット通販などを利用した購入方法はありません。

 

一部個人輸入のようないわゆる「抜け道」もありますが、ドレニゾンテープは正しく治療に使用しないと症状の悪化や感染症のリスクが高くなってしまい、治療の妨げになってしまうため医療知識をもつ専門家の指導下で使用すべきです。

 

このような安全性を考えると、購入する方法は2つです。1つが病院を受診し、発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入する方法。

 

もう1つが病院には行かずに薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず零売で購入する方法です。

 

実は病院で処方される医療用医薬品の中には、処方箋がなくても購入できるものがあります。

最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。

 

オンライン診療は、

・受付や会計の待ち時間が短縮される。

・自宅や外出先で診療が受けられる。

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