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解熱鎮痛薬のロキソニンは通販で買えるの?医薬品の販売方法を知りヘルスケアを

監修薬剤師 廣瀬安國
2020年11月25日
解熱鎮痛薬を通販で購入したいと思ったことはありませんか?
解熱鎮痛薬の中でも代表的なものにロキソニンがありますが、同じ有効成分の商品が市販薬として販売されています。市販薬のロキソニンを通販でも購入することができれば便利です。
今回はロキソニンの通販での購入の注意点やセルフケアメディケーション税制について解説します。

医薬品ロキソニンとは

ロキソニンは、ロキソプロフェン という非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される成分を含んだ解熱鎮痛剤です。痛みや発熱には体内で生成されるプロスタグランジンという物質が大きく関与しています。プロスタグランジンが生成されると神経を刺激して痛みを起こしたり、炎症反応を発生させて体温を上昇させます。本来であれば炎症反応は体内に侵入した病原菌や死んだ自分の細胞を排除するために起こりますが、慢性的に継続すると日常生活にも影響を与えます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、プロスタグランジンの産生を抑制することで鎮痛効果と解熱作用を発揮します。
しかし、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は胃腸障害など特有の副作用が存在します。プロスタグランジンは、胃の粘膜を保護する粘液を分泌させる効果があるので非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)でプロスタグランジンの産生を抑制すると胃粘液が分泌されなくなり胃酸から胃壁を守れなくなるからです。
ロキソニンは、プロドラッグという設計がされています。プロドラッグは体内に吸収されてから活性物質に変化してから効果を発揮するので胃腸障害などの副作用を減らすことができます。そのためロキソニンは比較的副作用の少ない解熱鎮痛剤といえます。

頭痛や歯痛などの痛みや熱を抑える解熱鎮痛薬

頭痛や抜歯後の歯痛、生理痛などの痛み、腫れや風邪などで起きる熱はプロスグランジンが産生されることで起きる炎症反応であることが多いです。そのため、プロスタグランジンの産生を抑制する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)によって痛みや熱を抑えることができます。
また、市販されている解熱鎮痛薬の中には眠気があらわれるものも存在していますが、ロキソニンは眠くなる成分が配合されいていないので車の運転をする方やお仕事、勉強などで眠くなると困る方にも使いやすい解熱鎮痛薬です。
しかし、短期間痛みや熱を抑えることが目的ならいいのですが、根本的な治療にはつながらないので注意が必要です。歯痛の原因が虫歯の場合には歯科医による治療を受けなければ状態が悪化していきます。頭痛も様々な原因が存在し、脳出血、脳梗塞などの重大な疾患を見逃してしまうと後遺症が残るだけでなく命に関わる可能性もあります。効能としては痛みや熱を抑えることが目的なので、ロキソニンを1週間ほど使用しても改善が見られない場合には医師、薬剤師に相談してください。

ロキソニンの成分を含む薬には飲み薬やテープ剤がある

ロキソニンには飲み薬だけでなくテープ剤など様々な商品が存在しています。テープ剤は皮膚に貼り付けることで薬効成分を皮膚から浸透させます。ロキソニンのテープ剤は痛みを抑える効果があるため腰痛や肩の痛みなど痛むところに直接貼ることができます。テープ剤だと胃腸障害などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)特有の副作用が飲み薬に比べて起こりにくい特徴がありますが、かぶれなどの皮膚に対するトラブルが起こりやすいデメリットも存在しています。
その他にも、テープ剤と同じように皮膚に貼り付ける貼付剤であるパップ剤や塗るタイプのお薬のゲルも存在しています。パップ剤はテープ剤よりも水気を多く含んでいる製剤でテープ剤に比べると剥がれやすいというデメリットがありますが、その分皮膚刺激も少ないのでかぶれなどが起きにくいとうメリットがあります。ゲルは塗るタイプのお薬で、テープ剤などの貼るタイプのお薬でははがれやすい膝や肘などの動きの大きい部位などに使うのにおすすめです。
腰痛や肩の痛みや足の筋肉痛など服の下に隠れる部位ならテープ剤を使用して、生理痛、頭痛や歯痛などは飲み薬を服用して膝や関節などにはゲルなど使い分けを考えてみるといいでしょう。

医療現場で長く使用され市販薬として販売可能に

長年医療現場で長く使用されてきたロキソニンは市販薬として2011年に販売されるようになりました。医療用医薬品は基本的には市販薬に比べると薬効が強い反面、副作用が強く出る危険性もあります。しかし、医療用解熱鎮痛薬として長期間使用された実績があり、副作用が少なく比較的安全であると認められると市販薬として販売できることがあります。このような医薬品をスイッチOTC医薬品といいます。
病院に受診することが面倒に感じる方や仕事などが忙しく受診する時間がない方には薬局薬店でロキソニンを購入できるのはメリットがあります。
しかし、ロキソニンの購入には制限が存在しています。ロキソニンは第1類医薬品に分類されているので薬剤師が店舗に不在だと購入できません。ドラッグストアが営業時間内でも薬剤師の勤務時間外のために購入ができないケースもあるので薬剤師が勤務している時間を事前に確認する必要があります。

医療用医薬品と市販薬のロキソニンの違いについて

ロキソニンは、医療用医薬品と市販薬での違いはほとんどありません。薬効成分、含有量、製造している製薬会社も同じです。内服薬だけでなくテープ剤やゲルも医療用医薬品と市販薬では同じ成分で販売されている商品なので違いはパッケージなどを除いてほとんど同じです。そのため、病院で処方されてロキソニンを使用したことがある方で効果を実感できた場合には使いやすいお薬です。
また、費用面での違いもあります。医療用医薬品の場合には、病院やクリニックで医師の診断で処方せんが発行されて薬局で薬剤師が処方せんを元にお薬を渡すので診察や薬局での費用がかかります。そのため、お薬をもらうまでに時間もかかることがありますが、健康保険が使えるので負担割合によっては市販薬を購入するより費用がやすくなる場合もあるので確認するといいでしょう。
しかし、ロキソニンの医療用医薬品と市販薬では用法用量に違いが存在しています。市販薬は、症状があるときだけ使用するように記載され、短期間の使用が前提となっています。そのため原因となる疾患が存在している場合には医療機関を受診する必要があります。

市販薬のロキソニンは通販で購入可能

大手の通販サイトにもロキソニンの販売があります。そのため、家にいながらロキソニンを購入できます。第1類医薬品であるため薬剤師の確認と説明が必要になりますので電話やメールで説明を受ける必要がありますが、近くに薬局薬店がない地域に住んでいる場合や営業時間内に購入することが忙しくてできない方には通販での購入はおすすめです。
しかし、店舗での購入とは違い専門家に相談することが難しいというデメリットも存在しています。市販薬でも医薬品であるため副作用が存在し、薬の飲み合わせによっては問題になることもあります。電話やメールで説明を受けることもできますが、初めてロキソニンを使ってみるという方は細かく対応してもらえる対面での説明の方がいいでしょう。
通販での購入では、送料がかかるため店舗で商品を購入するより価格が高くなることがあります。大手通販サイト独自のポイントやセール、クレジットカード決済でのポイント還元を使うなどの購入費を下げる方法もあるので確認してみましょう。

市販薬を購入する際のポイント

ロキソニンの市販薬には様々な商品が存在しています。
ロキソニンSという商品は、 解熱鎮痛成分であるロキソプロフェン単体を含んでいるシンプルな処方です。しかし、ロキソニンは他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べると副作用は少ないですが、胃腸障害などの特有の副作用が存在しています。それら副作用を軽減するために胃を保護する成分が配合されているものも販売されています。
ロキソニンSプラスという商品は、胃粘膜を保護するために酸化マグネシウムが配合されています。酸化マグネシウムによって胃酸が中和されて胃の負担を軽減する効果があるので胃が弱くて痛み止めを使うことに不安がある場合にはおすすめです。
ロキソニンSプレミアムという商品は、ロキソプロフェン の効果を強化する成分であるアリルイソプロピル アセチル尿素、無水カフェインが配合されているので辛い痛みを効果的に抑えることが期待されます。また、胃の粘膜を保護するためにメタケイ酸アルミン酸 マグネシウムが配合されているので痛みが強くて辛い方や胃の負担が心配な方にはおすすめです。
その他にも、ロキソニンSテープやロキソニンSパップ、ロキソニンSゲルなど外用薬も存在しています。腰の痛みや膝の痛みなどがある場合に直接貼り付けたり、塗ることで効果が期待できます。腰や肩など動きが広い部位ではテープやパップを使用するといいでしょう。膝や関節など動きの多い部位にはゲルがいいでしょう。かぶれが気になる場合にはゲルやパップの方を試してみてください。かぶれなどの皮膚症状が起きた場合には薬の使用を中止して医療機関を受診するようにしてください。
飲み薬に比べると胃腸障害などの副作用が少ないので皮膚症状に注意すれば使いやすいお薬です。
しかし、内服薬、外用薬はどちらも医薬品であり、副作用が存在しています。アレルギーや副作用を起こした経験がある場合や他に医薬品を飲んでいる場合には医師、薬剤師に相談してください。

セルフメディケーション税制対象商品とは

セルフメディケーションは世界保健機関(WHO)によって「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調を手当てすること」と定義されています。そのため、普段から適度な運動と栄養バランスの良い食事、適切な睡眠時間の確保して積極的に健康管理することが重要ですが、病気や薬について正しい知識を身につけて怪我や体調不良を起こした時に市販薬を上手に利用することも必要です。
セルフメディケーション税制(特定に医薬品購入額の所得控除制度)は、国民の健康増進、医療費の高騰を抑制する目的もあって平成29年1月1日からスタートした医療費控除の特例制度です。特性の成分を含むOTC医薬品を1年間に12000円以上購入して、その年に健康診断や自治体のメタボ検診などを受けていることが条件としてあります。確定申告をすることで購入費12000円を超えた額から所得から引かれて課税対処から減額されて税金がやすくなります。
ロキソニンもセルフメディケーション税制対象商品ですので、市販薬を家族でよく購入しているなど12000円以上購入しているようなら活用したい税制制度です。税制対象商品は様々な種類が存在しているので事前に確認する必要があります。

購入する方は症状や効能を薬剤師に質問しましょう

ロキソニンは、医療用医薬品と市販薬とで配合されている成分に違いはありません。市販薬は薬局薬店で誰もが購入することができるので気軽さもありますが、医薬品んであることには変わりません。そのため、副作用も存在しており、種類も様々報告されています。特に解熱鎮痛薬によって喘息を起こしてしまう体質の方にはロキソニンは使ってはいけない医薬品の一つです。内服薬だけでなくテープ剤でも喘息を起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。高齢者などで腎臓や肝臓の機能が落ちていると、薬の成分をうまく分解することができないため体内長く残って副作用を起こす可能性も高くなります。持病があるなどで他にも服用している医薬品がある場合にも注意が必要です。名称が違うだけで同じ成分の医薬品も存在しているので場合によっては重複してお薬を飲んでしまうこともあります。その他にも、薬同士の作用で効果が異常に強く出たり、逆に弱くなってしまうこともあるので薬剤師に相談する必要があります。
ロキソニンを購入する方は、どのような症状で困っているのか、他に飲んでいる医薬品、サプリメント、健康食品がないかアレルギーや副作用を起こした経験の有無などを伝えてから相談するようにしましょう。
参考文献
ロキソニンS
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/details/loxonin-s/
ロキソニン錠60mg,添付文書
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000055907.pdf
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html
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監修薬剤師 廣瀬安國
調剤薬局で薬剤師として従事。 薬剤師として学んだ知識と経験を活かして、医療用医薬品だけでなく身近に存在している市販薬についてもわかりやすく伝えることを意識して記事を執筆しています。
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