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解熱鎮痛薬ロキソプロフェンは通販で購入できるの?医薬品の入手方法や注意点すべき情報についても紹介

監修薬剤師 小村 稜
2020年11月24日
頭痛や生理痛、発熱を抑えるためにロキソプロフェンを使用したいけれど「病院に行き薬局で待つ時間が惜しい」「どうにか通販で購入できないか」と考えている方もいるのではないでしょうか。この記事ではロキソプロフェンとはどのような薬で、どのようにして効果を発揮するのか、通販で買えるのか、その他に購入方法はあるのかなどについて紹介します。

ロキソプロフェンとは

ロキソプロフェンは炎症を抑える解熱・鎮痛剤です。この成分は、非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs、NSAIDS、エヌセイズ)という種類の抗炎症薬に分類されています。

この薬は、体内に吸収され、代謝されて初めて作用を発揮する、いわゆる「プロドラッグ」で、胃腸の中ではほとんど作用を示しません。そのため、胃腸障害が少ないという特徴を持っています。

解熱作用や頭痛などの痛みを鎮める鎮痛作用を有する

発熱や痛みの発生にはプロスタグランジンという生理活性物質が関係しています。何らかの原因で体内でプロスタグランジンが増えると、脳に作用して熱を上げる指令が出されます。体内には神経を刺激して痛みを発生させるブラジキニンという物質があるのですが、プロスタグランジンはブラジキニンの作用を強める効果があるため、痛みが増幅されます。

プロスタグランジンの合成にはシクロオキシゲナーゼという酵素が必要なのですが、ロキソプロフェンには、シクロオキシゲナーゼの作用をブロックする働きがあります。ロキソプロフェンを服用すると、シクロオキシゲナーゼの作用が弱まり、プロスタグランジンの合成が抑えられるので、解熱・鎮痛効果が表れるいう仕組みになっています。

プロスタグランジンは痛みや発熱の元になる一方で、胃の粘膜を保護するという大事な働きもあります。ロキソプロフェンを服用すると、プロスタグランジンが減り、胃粘膜保護作用が弱まりそうですが、ロキソプロフェンはプロドラッグですので、胃腸での作用は他のNSAIDsに比べれば緩やかです。

ロキソニンとして長く使用できる

ロキソプロフェンは第一三共ヘルスケアからロキソニンという商品名で販売されています。胃腸への作用が少ないというメリットがあるため、発熱したり痛みを訴える方の多くがこの薬を使用しています。

ロキソプロフェンは錠剤として服用されるのが一般的ですが、この商品にはその他に粉薬や湿布、テープなどの形でも販売されています。膝などの関節の痛みを抑えるためにロキソプロフェンを使用したいという方はロキソニンテープやロキソニンパップなどの貼り薬も検討してみてはいかがでしょうか。

市販薬として購入可能に!

以前は、ロキソニンは、処方せんがなければ入手することができない「処方せん医薬品」でした。しかし、その安全性の高さから2011年に一般用医薬品として認められ、処方せんがなくても入手することができるようになりました。現在、ロキソプロフェンを含む商品は第一類医薬品に分類されており、ドラッグストアでも薬剤師の説明を受けた上で購入することができます。

ロキソプロフェンを含む商品は、内服薬だけでなく外用薬もあります。2020年8月25日、厚生労働省は、ロキソプロフェンを含んでいる外用薬を第1類医薬品から第2類医薬品に変更することを発表しました。これにより、ロキソプロフェンを含んでいる外用薬は登録販売員による説明を受けなくても買えるようになりました。

現在、医療用医薬品のロキソニンを製造している第一三共ヘルスケアから、ロキソニンの一般用医薬品が販売されています。ロキソニンSやロキソニンSプラス、ロキソンンSプレミアムの3種類がこれにあたります。医療用医薬品のロキソニンは1錠あたり60mgのロキソニンが配合されていますが、一般用医薬品のロキソニンSにも同じ量のロキソプロフェンが配合されています。したがって、市販薬のロキソニンでも医療用医薬品のロキソニンと同等の効果が期待できます。

ロキソプロフェンを含む商品は、第一三共ヘルスケアが発売している3種のロキソニン以外にも多くの市販薬があり、価格は様々です。各社販売戦略が異なるので、CMなどの広告に力を入れれば、その分広告費がかかるため、価格は他に比べて高くなるでしょう。また、ロキソプロフェン以外の有効成分を配合されているものは、ロキソプロフェン単剤のものより価格が上がります。このように、価格は商品によって様々です。安いからといって効かないわけではありませんし、高いからといってより効果が高いとは限りません。ご自身の状況に併せた商品を選択することが重要です。

医薬品の入手方法は?

このように、購入できる幅が広がったロキソプロフェンですが、どのようにして入手できるのでしょうか。まず、医薬品の入手方法を見ていきましょう。
医療機関を受診して医師から処方せんを薬局に持っていき調剤してもらう
何か体の不調を感じた場合、病院や診療所などの医療機関を受診するという方も多いと思います。医師に診察をしてもらい、お薬での治療が必要であると判断されたら、その医師によって処方せんが発行されます。

その処方せんを病院内の薬剤部、もしくは病院外の調剤薬局に持ち込んで、薬剤師に処方せんに従って調剤してもらうことで、お薬を入手することができます。

医師の診断に基づいて、薬剤師が調剤するという面で最も安心感のあるお薬の入手方法です。その半面、受診してお薬を受け取るまでの長く待たされることも少なくありません。
薬局やドラッグストアなどの薬店で買う
ご自分の症状をよく理解している、または症状が軽いという場合は、薬局やドラッグストアでお薬を購入することがあると思います。

お薬を入手できるまでの時間が、医療機関を受診して薬局で調剤してもらう場合に比べて圧倒的に短くなりますし、ドラッグストアは遅い時間まで空いているところがあり、急な症状に対応しやすいという利点があります。

また、薬局やドラッグストアには薬剤師さんも在籍しているので、薬について相談することもできます。医師にはなかなか相談できないけど、薬や病気について知りたいという方は、薬局やドラッグストアの薬剤師に相談してみてください。
インターネットで買う
詳しくは後述しますが、「一般用医薬品」はインターネットを通じて購入できます。病院に行く時間がない、ドラッグストアに立ち寄る時間もない、できるだけ外出は控えたいという方は、ネット販売を利用することで薬を入手することが可能です。この場合、送料がかかり価格が変動する場合あります。

医療用医薬品と市販薬との違い

先述で「一般用医薬品」という言葉を使いました。一般用医薬品って何?他にも種類があるの?と思う方もいると思います。

医薬品は大きく「医療用医薬品」と「一般用医薬品」の2つに分類されます。この分類は、入手するのに処方せんが必要かどうかによって決められています。

「医療用医薬品」を入手するには医師が発行した処方せんが必要です。すなわち、医療機関を受診して医師に診断してもらい、調剤薬局で調剤してもらわないと入手することができません。

一方、「一般用医薬品」の入手に処方せんは必要ありません。薬局の陳列棚やドラッグストアの商品を処方せんなしに購入することができる理由は、これらが一般用医薬品であるためです。

市販薬のネット販売が可能に

上記のように、現在では処方せんなしで購入できるようになった一般用医薬品ですが、以前は、一般用医薬品のうち、第1類医薬品と第2類医薬品は対面でしか販売することができず、ネット販売が許されていた分類は第3類医薬品だけでした。2013年12月に薬事法という法律が改定された際に、医薬品の区分が大きく見直され、一般用医薬品のすべてがネットで販売できるようになりました。

結局ロキソプロフェンは通販で購入できるの?

前述したように、ロキソプロフェンは2011年に一般用医薬品として認められましたので、インターネットを通じて購入できます。

購入できる対象者

基本的には誰でもインターネットを通じて購入できますが、介護の必要なご老人などが使用する場合でも、説明をしっかり受けることができる方が購入手続きを行い、薬の説明を受けるようにしてください。

通販で商品を購入する際の注意点

まず、一般用医薬品の購入を検討しているウェブサイトが信頼できるものが見極める必要があります。ネット販売するために多くのルールが設けられています。そのうちの例をいくつかご紹介します。

薬局または店舗販売業の許可を受けている実店舗を持つ薬局・薬店であること
実店舗は週30時間以上開店していること
実店舗は、購入者の見やすい場所に店舗名などの標識があること
購入者が容易に出入りできる構造であること
薬剤師または登録販売者が常に配置されていること
インターネットで販売している医薬品を実店舗に貯蔵・陳列していること
インターネットのほかに、対面や電話での相談体制を整備していること

また、薬を販売しているウェブサイトにもルールがあります。

トップページに店舗の名称を表示すること
実店舗の写真を掲載すること
現在勤務中の薬剤師・登録販売者の氏名などを掲載すること
許可証の内容(開設者名、所在地、所管自治体など)を掲載すること
営業時間外を含めた連絡先(電話番号、メールアドレスなど)を掲載すること

購入しようとしているウェブサイトではこのようなルールが守られているか確認しましょう。

また、副作用の管理をご自身でできるかも判断できるようにしましょう。通販している薬局や薬店には薬剤師が在籍しているため相談することは可能です。すぐに連絡が取れるような体制が整っているはずですが、万が一の時のことを考えて、すぐに相談できる薬剤師をお住まいの近辺で探しておきましょう。

市販薬購入の際は症状などを薬剤師に相談しましょう

安全性が確立され市販されるようになってきた一般用医薬品ですが、あくまでも医薬品ですので、用法・用量を守って適正に使用することが重要です。これはロキソプロフェンを使用する場合にも言えることです。

この記事の序盤でもご紹介した通り、ロキソプロフェンはプロスタグランジンの増加が原因で起こるタイプの発熱や痛みを抑える薬なので、それ以外の原因による発熱や痛みを抑えることができません。もし、そういった状況に陥った際は症状を薬局やドラッグストアの薬剤師に相談するようにしましょう。その症状に合った薬を紹介してもらえるかもしれません。または、医療機関を受診し、原因を特定してもらいましょう。

また、市販薬も医薬品ですので、副作用が出ることがあります。薬を飲み始めてから何か異変を感じたらすぐに薬剤師に相談してください。薬の服用の中止や減量など適切に対処してもらえるでしょう。

通販ではなく「零売」という方法もある

なかなか病院に行く時間がないという方は、一般用医薬品を薬局やドラッグストア、またはインターネット通販を通じて入手できることをご紹介してきました。そういった人の中には一般用医薬品ではなくどうしても医療用医薬品がいいという方もいるかもしれません。

そのような方にオススメなのが「零売」という販売方法です。分割販売とも呼ばれる販売方法で、ご自身の症状をしっかり把握できている場合、薬剤師のカウンセリングを受けた上で、必要最低限の医療用医薬品を処方せんなしに購入できます。ロキソプロフェンも零売できる対象医薬品のうちのひとつです。

「ご自身の症状をしっかり把握できている場合」と但し書きをしたように、ご自身の症状を理解できていないと判断された場合や、初めて使用する薬に関しては零売によって販売することはできません。時間がなくて病院にいけないという方でも、まずは医療機関を受診し、病状を把握して頂く必要があります。

まとめ

ロキソプロフェンは一般的によく使用される解熱鎮痛薬です。この薬はプロスタグランジンという炎症物質の産生を抑えることで解熱鎮痛作用を発揮します。近年、この薬の安全性が認められ、第2類医薬品に分類されたため、インターネットを通じて購入できるようになりました。病院や薬局に行く時間がないという方には嬉しいニュースです。一方、どうしても医療用医薬品がいいという方もいらっしゃいます。そういう方には「零売」という販売方法がオススメです。ご自身の病状やロキソプロフェンという薬をしっかり理解されている方は、ロキソプロフェンという医薬品を処方せんなしに手軽に購入することができますので、活用してみてはいかがでしょうか。
参考資料
医療用医薬品 : ロキソプロフェン
解熱鎮痛薬関連 |第一三共ヘルスケア
一般用医薬品のインターネット販売について
ロキソプロフェン外用薬が第2類医薬品に
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監修薬剤師 小村 稜
2015年4月〜2019年9月 保険薬局(非常勤薬剤師) 2016年3月 ライター業を兼用 2017年1月 フリーランスとして活動。WEBディレクター 2019年10月 医療編集プロダクションMEDW 代表
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