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オンライン診療のやり方は?患者さん側の必要なシステムや受診手段、メリットなどを紹介

監修医師 木村眞樹子
更新日:2024年02月19日

更新日:2024年02月19日

オンライン診療のやり方は?患者さん側の必要なシステムや受診手段、メリットなどを紹介のイメージ
オンライン診療は新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として期待されている受診方法のひとつです。

今回は、オンライン診療による受診方法や、オンライン診療を受けるにあたり患者さん側が準備しなければならないシステムなどを解説します。

オンライン診療って何?

電話、スマートフォン、タブレット、パソコンなどを用いて、医療機関へ直接行かずに医師による診察を受けることができる仕組みをオンライン診療と呼びます。

 

医療に対する患者さんのアクセシビリティや医療の質を向上させる目的で普及が望まれている医療機関への受診方法です。

厚生労働省が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い規制緩和

オンライン診療は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を基本として運用されています。2020年4月10日からは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策としてその規制が一時的に緩和されています。

初診患者さんでも受診・診察できる

オンライン診療の時限的措置として、初診でも電話や情報通信機器を用いた診察が受けられるようになっています。

 

ただし、対面診療と比べてオンライン診療で得られる情報は限られてしまいます。そのため、対面でないと医師が正確な診断を下せないと判断した場合は直接医療機関を受診するよう求められることもあります。

電話での診察も可能

インターネットを介した診察だけでなく、電話での診察も可能ですが、会話の内容と声だけで医師は診断を下さなければなりません。

電話での受診を考えている場合は対面診療の時以上に正確な情報を伝えるよう心がけましょう。

オンライン診療未研修の医師も実施可能

オンライン診療の一時的な規制緩和によって、オンライン診療に関する研修を受けていない医師でも、電話や情報通信機器を用いた診察ができるようになっています。ただし、いずれ研修を受けることが前提となっています。

患者さんがオンライン診療を受けるためには

オンライン診療を受けるにあたって、患者さん側は、
・オンライン診療で使用できる電話や情報通信機器を用意する
・オンライン診療を導入している医療機関に調べる
・オンライン診療による診察を予約する
といったことを最低限準備する必要があります。

情報通信機器や通信環境の整備が必要

スマートフォン、タブレット、パソコンなどの情報通信機器を用意し、通信環境が整えられているか事前に確認してください。何か不都合が生じた場合は、新規購入や修理をしておきましょう。

厚生労働省のホームページで医療機関の一覧を確認

オンライン診療は全ての医療機関で導入されているわけではありません。厚生労働省のホームページでオンライン診療が可能な医療機関を検索できるため、必要に応じて確認してみましょう。

 

また、全ての診療科が対応しているとは限らないため、内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科など受診したい診療科がオンライン診療できるか調べる必要があります。

かかりつけ医または近隣の医療機関に電話で問い合わせ

かかりつけ医や近隣の医療機関に電話で確認してみても良いでしょう。受診を考えている医療機関のホームページにもオンライン診療に関する記載があるか確認しましょう。

オンライン診療の事前予約

電話もしくはパソコンなどの情報通信機器によるオンライン診療を受けるためには事前に予約しなければなりません。オンライン診療を受ける予定がある方は、電話やインターネット上で受診予約を済ませておきましょう。

 

このとき、患者さんのなりすましや虚偽申告を防ぐために保険証などを用いて本人確認を行うことがあります。医療機関によって確認方法が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

オンライン診療予約後の流れ

オンライン診療の予約を済ませた後は、医師による診察を受け、必要に応じて薬が処方されます。特に電話による診察を希望する方は音声のみでの診療となるため、対面診療のとき以上に正確に情報を伝えるよう心がけてください。

電話や情報通信機器による医師の診察

オンライン診療では、電話やビデオ通話によって医師の診察を受けます。スムーズに診察が開始できるよう、スマートフォンやタブレットの準備や通信環境を整えるなどしておくと良いでしょう。

患者さん希望の薬局へfax等で処方箋を送信

オンライン診療による医師の診察の結果、薬が処方されることもあります。

 

対面診療のときは処方箋を受け取ってから患者さん本人や代理人が直接調剤薬局に届けていましたが、オンライン診療のときに発行された処方箋は少し扱いが異なります。

 

発行された処方箋に記載されている内容は患者さんが希望する調剤薬局へfax送信することで提供されます。その情報をもとに調剤を行い、薬剤師による服薬指導をした後に薬を受け取ることができます。

薬剤師による服薬指導

オンライン診療と同じく、薬剤師による服薬指導も電話や情報通信機器を用いて行うことができるようになっています。

 

また、オンライン診療だけでなく、対面診療により医師から発行された薬の場合でもオンラインによる服薬指導を受けることが可能となっています。

場合によって薬の配送を行う

電話やビデオ通話で服薬指導を行った場合、直接薬局へ取りに行くことや郵送してもらうことにより薬を受け取ることができます。

 

事前に郵送による受け取りが可能が薬局に確認した上で、医療機関に希望の調剤薬局を伝えましょう。また、郵送を希望する場合は郵送料がかかることがあります。

症状や疾患によっては対面診療を求められるケースも

オンライン診療の性質上、問診のみで正確な診断を医師が下すことが困難な場合があります。医師から直接医療機関への受診を求められたときは、早めに対面診療を受けるようにしましょう。

オンライン診療を利用するメリット

外出せずとも診察をうけることができるオンラインは感染防止策として有用です。また、このことは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いオンライン診療に関する規制が緩和されている状況から考えても明らかです。

 

また、なかなか通院する時間が確保できない方にとってもオンライン診療は医療機関へのアクセシビリティを高める手段といえます。

病院やクリニックなどでの感染防止対策に

オンライン診療は医療機関へ出入りする人の数を減らすことで、院内感染が起こるリスクの削減が期待できます。また、オンライン診療を受ける側は受診時に外出する必要がなくなるため、感染予防に繋がります。

通院や待ち時間の削減

対面診療からオンライン診療へ切り替える方が増えることで、病院やクリニックへ通うための時間が必要なくなります。また、オンライン診療の普及は病院やクリニックでの待ち時間の削減にも繋がるでしょう。

スマートフォンやタブレット、パソコンなどに不慣れな方には負担

オンライン診療は非常に便利なシステムですが、普段からスマートフォンやパソコンなどの情報通信機器に触れていない方にとっては煩雑な作業が多いかもしれません。

 

もし、周りのパソコンなどの操作に慣れていない方がいる場合は、オンライン診療の予約から診察、支払いまでに必要な操作を一緒に確認してあげてみてはいかがでしょうか。

オンライン診療は新たな選択肢のひとつ

2018年からスタートしたオンライン診療は、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけとして、急速に普及している最中です。

 

情報通信機器の発展なども伴ってますます便利になっていくことが予想できるオンライン診療は、新たな受診方法のひとつとして確立していくでしょう。

参考文献
厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について

最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。

 

オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。

 

SOKUYAKUでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。

 

また、新型コロナウイルス感染症の検査は、医療機関以外の自宅でも実施が可能です。

 

SOKUYAKUで、ビデオ通話にて診療をご受診頂き、PCR検査をご希望の場合は、SOKUYAKUからご自宅で唾液採取して頂く検査キットをご注文頂けます。

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周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。

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監修医師 木村眞樹子
現役医師、産業医 10年以上大学病院で臨床に従事、産業医として企業の健康経営にも携わる 2019年より医療ライターとしても活動している
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