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セルベックスカプセル(テプレノン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 福岡 蓉佑
2021年07月31日
セルベックスカプセル(テプレノン)は1984年11月にエーザイが開発・販売を開始した胃炎・胃潰瘍治療剤です。医療用医薬品として病院や薬局で多く扱われています。今回はセルベックスカプセルの成分や効果、市販薬の有無などについて詳しく解説していきます。

セルベックスカプセル(テプレノン)とは

セルベックスカプセル(テプレノン)は胃潰瘍や急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善に適応を持つ医療用医薬品です。

医療用医薬品とは病院やクリニックなどの医療機関にて医師により発行された処方せんをもとに薬局にて受け取ることができる医薬品です。

またセルベックスにはカプセル以外に細粒タイプも存在します。

セルベックス細粒との違いは?

セルベックスカプセルとセルベックス細粒との間で、成分や1日に服用する成分濃度の違いはありません。どちらもテプレノンを1日に150mg摂取できるよう用法・用量が決められています。

セルベックスカプセル(テプレノン)の成分について

セルベックスカプセルは有効成分「テプレノン」を1カプセルに50mg配合したお薬です。ここではテプレノンの働きや特徴について解説します。

テプレノンは防御因子増強薬に該当し、胃酸やペプシンなどの攻撃因子から胃を守る粘液の分泌を増加させたり、粘膜の血流量を増加させることで胃粘膜の修復・保護をします。

ラットを用いた臨床試験において胃粘膜病変における強い抗潰瘍作用や胃粘膜病変改善作用、エタノールによる胃粘膜障害を抑制する胃粘膜保護作用などが確認されています。

セルベックスカプセル(テプレノン)はどんな症状に効果がある?

セルベックスカプセル(テプレノン)は医療用医薬品として胃潰瘍や急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善に適応があります。

急性胃炎や慢性胃炎を対象とした臨床試験にてセルベックスカプセル(テプレノン)の胃炎に対する有効率は68.6%、胃潰瘍を対象とした臨床試験における有効率は81%と報告されています。

では胃潰瘍とはどんな病気なのでしょうか?

胃潰瘍とは

胃潰瘍とは胃酸によって胃壁が傷つくことで、痛みを感じたり出血を起こす病気です。
もともと健康な胃は胃から分泌される胃酸と、胃酸から胃壁を守る粘液の分泌バランスが良好な状態にあります。しかしこの状態がストレスや喫煙などによってバランスが崩れてしまうことで胃酸により胃壁が傷つけられてしまい症状が発生してしまいます。

症状は食後にみぞおちあたりに痛みを感じたり、背中の痛みを感じることもあり軽く食事を摂ることで症状がラクになる傾向にあります。それ以外にも胃もたれ、嘔吐、吐き気、胸やけ、食欲不振を伴うこともあります。ひどくなると空腹時や食後などのタイミングに関係なく痛みを感じることがあります。

近年ではピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)という細菌が大きく関わっていることも明らかになっており、ピロリ菌の感染に対しては胃酸分泌を抑える薬と2種類の抗生物質を使用したピロリ菌の除菌治療が行われます。

また非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の使用が原因とも言われており、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの成分が該当します。

セルベックスカプセル(テプレノン)の用法・用量は?

セルベックスカプセル(テプレノン)の用法・用量は以下の通りです。

成人の場合は通常、3カプセル(テプレノンとして150mg)を1日3回に分けて食後に服用します。なお、年齢、症状により適宜増減します。

セルベックスカプセル(テプレノン)の副作用

セルベックスカプセル(テプレノン)の重大な副作用に肝機能障害、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害が報告されています。いずれも
発生頻度は明らかになっていません。

またその他の副作用として0.1%〜5%未満の頻度でAST(GOT)、ALT(GPT)の上昇が報告されています。

さらに0.1%未満の頻度で消化器系症状として便秘、下痢、眠気、口渇、腹痛、腹部膨満感が報告されており、その他にも頭痛や発疹、掻痒感、総コレステロールの上昇、眼瞼の発赤・熱感が報告されています。

セルベックスカプセル(テプレノン)に関する注意点

セルベックスカプセル(テプレノン)は併用禁忌、併用注意の医薬品はありません。

また妊婦の方の服用は禁忌ではありませんが、添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」と記載があります。そのため、妊婦の方や妊娠の可能性がある方は事前に医師に伝えておきましょう。

さらに高齢者の方は生理機能が低下しているため、お薬の成分が体内に残りやすくお薬が効きやすくなる場合があります。そのため、医師の指示通りの服用方法で使用してください。

セルベックスカプセル(テプレノン)と同じ成分の市販薬はある?

これまでお話ししてきた内容は、医療用医薬品のセルベックスカプセル(テプレノン)でしたが、市販薬にもセルベックスカプセル(テプレノン)と同じ成分の市販薬はあるのでしょうか?

市販薬にも主成分としてテプレノンを配合した商品は存在します。以下がテプレノンを配合した市販薬です。

・セルベールシリーズ
・パンシロンソフトベール
・ピーマTP健胃薬

ここからはそれぞれの商品について詳しく見ていきましょう。

セルベール

医療用医薬品のセルベックスカプセルと同様にエーザイ販売する胃薬です。セルベールシリーズは弱った胃、粘液のベールで守って動かすことで胃もたれ、食べすぎ、食欲不振、胃部・腹部膨満感、胸やけ、飲みすぎ、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸のつかえに対して効果を発揮します。

セルベールシリーズには「新セルベール整胃プレミアム(錠・細粒)」「セルベール(整胃錠・細粒)」の2商品が存在します。ここではそれぞれの商品の効果や成分の違いについて詳しく見ていきましょう。


新セルベール整胃プレミアム(錠・細粒)
新セルベール整胃プレミアム(錠・細粒)は有効成分のテプレノンを医療用医薬品のセルベックスカプセルと同じ量の150mg(1日量)配合しています。

また、ソウジュツ乾燥エキス150mg(1日量)やコウボク乾燥エキス83.4mg(1日量)を配合し、弱ってしまった胃の運動を活発にする働きがあります。

さらに、消化酵素であるリパーゼAP6 14.7mg(1日量)を配合することで、胃もたれの主な原因となる脂肪の消化を助ける働きがあります。

セルベール(整胃錠・細粒)
セルベール(整胃錠・細粒)も有効成分にテプレノンを配合していますが、配合量は112.5mg(1日量)と医療用医薬品のセルベックカプセルや新セルベール整胃プレミアムより少なくなっています。

また、こちらもソウジュツ乾燥エキス150mg(1日量)やコウボク乾燥エキス83.4mg(1日量)を配合し、弱ってしまった胃の運動を活発にする働きがあります。

なお、セルベール整胃錠には新セルベール整胃プレミアムに配合されていた消化酵素であるリパーゼAP6は配合されていません。

パンシロン

パンシロンはロート製薬が販売する胃腸薬(パンシロントラベルSPのみ乗り物酔い薬)シリーズです。パンシロン01プラスやパンシロンAZ、パンシロンGなど代表商品があり、お客様の症状やニーズに合わせた胃腸薬を販売しています。

パンシロンソフトベール
パンシロンソフトベールは日本で初めて胃粘膜修復成分「テプレノン」と「銅クロロフィリンナトリウム」の2成分を配合した胃薬です。また胃薬ではめずらしいカプセルタイプなので錠剤や顆粒タイプのお薬が苦手な方でも服用できます。こちらの商品も胃もたれ、食べすぎ、食欲不振、胃部・腹部膨満感、胸やけ、飲みすぎ、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸のつかえに対して効果を発揮します。

有効成分のテプレノンを112.5mg(1日量)配合していますが、成分量は医療用医薬品のセルベックカプセルや新セルベール整胃プレミアムよりも少なくなっています。

また、ソウジュツ乾燥エキス150mg(1日量)やコウボク乾燥エキス83.4mg(1日量)を配合し、弱ってしまった胃の運動を活発にする働きがあります。

さらに荒れた胃粘膜の修復力を高める銅クロロフィリンナトリウム40mg(1日量)を配合し弱った胃を守る働きを高めています。

ピーマTP健胃薬
こちらは三宝製薬株式会社が販売するテプレノンと3種の生薬を配合した胃薬です。こちらの商品も胃もたれ、食べすぎ、食欲不振、胃部・腹部膨満感、胸やけ、飲みすぎ、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸のつかえに対して効果を発揮します。


有効成分にテプレノンを112.5mg(1日量)配合していますが、成分量は医療用医薬品のセルベックカプセルや新セルベール整胃プレミアムよりも少なくなっています。

また、ソウジュツ乾燥エキス150mg(1日量)やコウボク乾燥エキス83.4mg(1日量)を配合し、弱ってしまった胃の運動を活発にする働きがあります。

さらに胃粘膜を修復して胃の痛みなどを緩和する働きがあるカンゾウエキス200mg(1日量)を配合し、弱った胃の働きを高めています。

顆粒タイプのお薬ですが、服用後は溶けやすくメントール味で後味もスッキリ飲みやすいお薬になっています。



参考文献
【組成・性状】 【効能・効果】 【用法・用量】 【使用上の注意】 胃炎・胃潰瘍治療剤 日本薬
医薬品インタビューフォーム
胃潰瘍 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/stomach/stomach_05.html
胃・十二指腸潰瘍の症状・検査・治療について|守口敬仁会病院
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/03-消化器の病気/胃炎と消化性潰瘍/胃炎?query=急性胃炎
胃もたれと食べ過ぎに効くセルベールの製品一覧|エーザイ株式会社
【新製品】胃粘液を増やし弱った胃を守る‐「パンシロンソフトベール」発売 ロート製薬|薬事日報ウェブサイト
パンシロン ソフトベール
ピーマTP健胃薬 / 製品情報
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監修薬剤師 福岡 蓉佑
ドラッグストア薬剤師を4年間経験した後、本社教育部門にて市販薬セミナーの講師を務める。広告やパッケージに惑わされないお薬選びのコツを「わかりやすく」伝えられるよう、日々の執筆を行っています。
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