パソコンなどによる目の疲れにサンコバ点眼液が効果的?通販はできる?薬の効能効果や使用方法を薬剤師が解説
更新日:2024年05月29日
このシアノコバラミンは効能効果として目のピント調節に関係する筋肉に作用し、その筋肉の働きを改善する効果があり、一般的に眼精疲労の改善・治療に用いられます。
少し難しい表現ですと調節性眼精疲労・微動調節への効果が期待できます。簡単にいうと目のピント調節機能の低下による目の疲労ですね。
さてビタミンというと一般的にはサプリメントなど内服で摂取することが多いですよね。点眼薬としてビタミン剤を使用することで本当に治療効果があるのでしょうか。サンコバ 点眼液に含有されている成分について詳しく解説します。
サンコバ点眼液とはどんな薬?
サンコバ点眼液(一般名:シアノコバラミン)は有効成分としてシアノコバラミンを含有する医療用医薬品の目薬です。サンコバ点眼に含有されているシアノコバラミンは一般にビタミンB12といわれる水溶性のビタミンです。
このシアノコバラミンは効能効果として目のピント調節に関係する筋肉に作用し、その筋肉の働きを改善する効果があり、一般的に眼精疲労の改善・治療に用いられます。
少し難しい表現ですと調節性眼精疲労・微動調節への効果が期待できます。簡単にいうと目のピント調節機能の低下による目の疲労ですね。
さてビタミンというと一般的にはサプリメントなど内服で摂取することが多いですよね。点眼薬としてビタミン剤を使用することで本当に治療効果があるのでしょうか。サンコバ 点眼液に含有されている成分について詳しく解説します。
サンコバ点眼液の有効成分とは?薬の正体はビタミン?サンコバの成分を解説
先ほど述べたようにサンコバ 点眼液の有効成分はシアノコバラミンというビタミンB12です。一般的にビタミンB12の作用というと内服薬として貧血や手足のしびれなどの治療使用されることが多いです。
メチコバールなどの薬品名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。貧血や手足のシビレに対して処方されるビタミンB12は単純にビタミン補給を目的としています。
実はビタミンB12は規則正しい食事をしていればあまり不足することのない成分で、医薬品やサプリメントで補給する必要がない場合が多いのです。ただし、加齢や病気などによって食事からのビタミン吸収能力が低下した場合に不足し、貧血やしびれなどの症状が現れることがあります。
一方サンコバ点眼液は眼科領域で眼精疲労に用いられます。眼精疲労を感じている患者様は長時間のPC操作など仕事をしている年齢層の方が多く、ビタミンの吸収能力が低下している方とは年齢層が異なるケースが多いでしょう。
ではなぜ不足しているわけでもないビタミンB12を目薬として点眼することでなぜ眼精疲労症状が改善するのでしょうか。
パソコンなどによる目の疲れに効果的?サンコバ 点眼の効能効果や有効成分シアノコバラミンの作用について解説
先ほどビタミンB12の体内での働きを紹介しましたが、サンコバ点眼液のように眼科領域で目薬として使用する場合はそもそもの目的が内服薬と異なります。
実はビタミンB12は先ほど紹介したような働きの他にもエネルギーを作り出す際に補酵素(サポート役)として働きます。
サンコバ点眼液は点眼によりビタミンB12を供給し、目のピント調節を行う筋肉のエネルギー産生をサポートすることで、ピント調節機能を改善し眼精疲労症状を改善します。眼精疲労と似た言葉に疲れ目といわれるものがありますが、これら2つは全くの別物で、重症度が異なります。
原因としてはPC・スマートフォンなどのVDT(画像表示端末:Visual Display Terminals)機器を長時間使用する事による目の疲れです。
疲れ目の段階でしたら睡眠などにより症状改善が見られますが、眼痛・視力低下・肩こり・頭痛のような症状が出て眼精疲労の段階まで症状が進行してしまった場合は睡眠などでは症状改善の可能性はうすく、疲れやその他の諸症状を改善するためには医薬品を使用する必要があります。
サンコバ点眼液の使い方、目薬の使用方法のポイントも解説
点眼薬は1日に複数回使用することが多いので正しい使い方で安全に治療するために正しい使用方法を理解してください。
お子様や高齢者の介護などで自分以外の人に点眼をする場合も同様に次の手順で行うことができます。
まずは手を石けんと流水でよく洗いましょう。
下瞼を軽くひき(あっかんべーのようなイメージ)、1滴を点眼します。この時、点眼剤の先端が眼に触れないように注意しましょう。
点眼後はまばたきをせず、まぶたを閉じ、あふれた液を清潔なガーゼやティッシュで軽くふき取ってください。
そのまましばらく(1~5分)まぶたを閉じるか、涙嚢部(るいのうぶ:目頭のやや鼻より)を指先で軽く押さえます。
医薬品使用上の注意点や副作用を解説。用法用量や正しい目薬の使用方法
通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼しますが、用法用量は症状により変化しますので必ず医師または薬剤師に指示された使用方法に従ってください。
よくある間違った点眼方法
目尻に薬剤の先端をくっつけて点眼する点眼が苦手な方によく見られる間違いです。 点眼を行う際、点眼剤の先端が眼につかないようにするのは、容器の中に細菌が混入するのを防ぐためです。このような理由から点眼剤の先端は眼に限らず指などでも触れるべきではありません。
何滴も点眼する点眼剤はしっかりと目に入れば1滴で十分な量です。2滴以上を点眼しても溢れ出るだけで薬の効き方には変わりありません。それだけではなく目の周囲の皮膚が荒れたりするなど副作用が出るリスクが高まってしまいます。
点眼後に眼をパチパチとまばたきするまばたきをすることによって薬液が眼から鼻に流れてしまいます。 鼻というのは実は薬の吸収が非常に良いので、流れてきた薬液が体内に吸収されて、予期せぬ副作用の原因になってしまいます。
その他の注意点医師から指示された用法・用量を守って使用してください。使用頻度を増やしたからといって症状が改善するわけではありません。複数の点眼剤を使用する際は、使用間隔を5分以上空けて、指示された順番で使用しましょう。
コンタクトレンズ(ソフトコンタクトレンズ含む)を使用している場合は医師または薬剤師に相談してください。
防腐剤とコンタクトレンズのトラブルにより、目を傷つけてしまう恐れがあります。使用中にかゆみや不快感など気になる症状があった場合は医師または薬剤師に相談してください。
点眼剤は患者一人一人の症状から医師が判断し、処方されていますので、他人に貸し借りは行わないでください。
薬剤の開封前の使用期限は容器に記載されていますし、開封後は1ヶ月が使用期限となっています。1ヶ月をすぎた場合は薬液が残っていた場合や、点眼液中に濁りや異物がある場合は使用期限内でも破棄してください。
サンコバ点眼液は通販で購入できる?
さてパソコンによる疲れ目など日常的にサンコバを使用したいと思うようなタイミングはあり、通販などで気軽に購入できれば便利だと思いますよね。サンコバ点眼液は通販で購入することができるのでしょうか。
実は病院などの医療機関で処方される医療用医薬品の通販での販売は法律で禁止されています。サンコバ点眼液も例外ではありませんので、通販で購入することはできません。
サンコバ点眼液も例外ではありませんので、通販で購入することはできません。そこで検討されるのはサンコバ点眼液と同一の有効成分を含有する市販薬があるのかどうかです。
医薬品とひとくくりに言っても医療用医薬品とドラッグストアなどで販売されている市販の医薬品とでは扱いが異なり、市販薬の多くは通販で購入することができます。
サンコバ点眼液と同一の有効成分を含有する市販の目薬は複数販売されており、ドラッグストアなど店頭での購入、通販での購入どちらも可能です。
代表的な目薬
サンテメディカル12(第2類医薬品)¥1,480+税
ソフトサンティアひとみストレッチ(第3類医薬品)¥1,320+税
ビタミンB12含有の点眼薬は他にも多くの製品が販売されていますが、いずれも共通して医療用医薬品と異なる点として複数の有効成分が配合されています。
販売メーカーの研究により眼の疲労に効果のある成分が含有されていますので大きく問題になることは少ないですが、他に使用している点眼がある場合や医薬品の成分に過敏症状があるなど副作用などが心配な方は眼科などで診察を受けて、医療用の目薬を使用することをおすすめします。
どうすれば購入できる?
サンコバ点眼液は医療用医薬品なので市販や通販で購入することはできません(2020年10月時点)。しかし含有成分量の違いなどはありますが、サンコバ点眼液と同一の有効成分を含有する市販薬が販売されており、これらの薬であれば市販・通販で購入する事ができます。
ただし、病院を受診し、医師の処方により発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入する方法と比較すると健康保険の使用などはできませんので、薬価・価格は高くなる傾向があります。
長期間服用する場合は薬価・価格のみではなく、安全利用の観点からも医師・薬剤師などの専門家の指導のもと、使用することをおすすめします。
医師・薬剤師などに薬剤管理はしてほしい。しかし薬のために病院を受診する時間を作ることが難しい。このような方も多いですよね。実は病院に受診しなくても、薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず病院で処方される医薬品を購入する方法があります。
サンコバ点眼液を購入するにはどうしたらいい?
サンコバ点眼液は「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。
サンコバ点眼液を購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。
薬をもらうためだけに時間をかけて行きたくない
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感染リスクが怖い
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