ルミガンをまつ毛に使うのは危険?グラッシュビスタやビマトプロストとの違いは?それぞれの特徴や効果について解説
更新日:2024年06月10日
グラッシュビスタ・ルミガン・ビマトプロストの違いは?
もともとルミガンの主成分であるビマトプロストには、副作用としてまつげを伸ばしたり、太く濃くしたりする効果があることが知られていました。その特性に注目し、ルミガンと同じビマトプロストを主成分に、まつげのお悩み解決により効果的に使えるように外用薬として開発されたのがグラッシュビスタです。
グラッシュビスタとルミガンはともに同じ有効成分が配合されており、まつ毛を太く濃くする作用がある薬ですが、適応症が異なります。グラッシュビスタは、「睫毛貧毛症」の治療のために開発された塗り薬です。一方、ルミガンは、「緑内障」や「高眼圧症」の治療に使われている点眼薬で、緑内障の治療で使用していたところ、副作用としてまつ毛が濃くなる作用が発見されました。
そのため、グラッシュビスタを睫毛貧毛症の治療として使っていて副作用が出たら、医薬品副作用被害救済制度の対象となり、救済給付を受けられる可能性があります。しかし、ルミガンはあくまでも緑内障や高眼圧症の治療薬として承認されているため、睫毛貧毛症の治療として使い副作用が出ても、医薬品副作用被害救済制度の救済給付金はもらえません。
グラッシュビスタとは
グラッシュビスタは、日本で初めて睫毛貧毛症の治療薬として認可された保険適用外の外用薬です。睫毛貧毛症は、まつ毛が少なく不十分で短く不足している状態のことをいいます。グラッシュビスタは、まつ毛の長さや太さ・濃さなどを改善する育毛剤として使われている薬です。睫毛貧毛症の治療は、自由診療のため費用は全額自費となります。
ルミガンとは
ルミガンは、緑内障や高眼圧症の治療薬として使われている点眼薬です。ルミガンに含まれているビマトプロストは、まつ毛を太く・濃く・長くすることで知られていますが、睫毛貧毛症としては承認されていません。
ルミガンは点眼薬ですが、睫毛貧毛症の改善目的で使用する場合は、上まぶたのまつ毛の生え際にブラシで塗ります。緑内障治療薬として使用する場合は保険適応ですが、睫毛貧毛症の改善目的で使用する場合は保険適応外となるので注意してください。
ビマトプロストとは
プロストはルミガンのジェネリックで、配合されている成分や期待される効果は同じです。もともとルミガンには、ビマトプロストという成分が配合されており、この成分の働きによりまつ毛が太くなったり・長くなったり・濃くなったりする育毛作用があります。
まつ毛には毛周期があり、毛周期の成長期にまつ毛は成長します。ビマトプロストの働きで成長期が伸びて、太く長いまつ毛が増えていきます。
ビマトプロストもルミガン同様、睫毛貧毛症の改善目的で使用する場合は、保険適応外です。そのため、使用して副作用があらわれたとしても、医薬品副作用被害救済制度も適用されません。
ルミガンとビマトプロストの効果
グラッシュビスタの効果
グラッシュビスタに含まれているビマトプロストが、まつ毛の毛包に作用して毛周期の成長期を伸ばすことで、まつ毛が長く太く成長します。個人差はありますが、グラッシュビスタを使い始めてから遅くとも3〜4ヶ月で育毛効果を実感できるケースが多いといわれています。グラッシュビスタは、新しいまつ毛を生やすような発毛効果はなく、生えているまつ毛を太く長く成長させる育毛効果が期待できる薬です。
ルミガンの効果
ルミガンは、まつ毛が短く薄いと感じたときに塗ると、長く太く成長することが期待できる薬です。効果が実感できるまでは個人差があり、早い方は2〜3週間で実感できますが、一般的には1ヶ月以上かかります。最初は、毎日1回塗る必要がありますが、塗り始めてから3〜4ヶ月後には2日に1回塗れば育毛効果を維持できるようになります。
ルミガンを塗るのをやめると育毛効果を失い、約2ヶ月後にまつ毛はもとの状態に戻ってしまうので気をつけてください。
ビマトプロストの効果
まつ毛にも髪の毛と同じように毛周期があります。ビマトプロストは、毛周期の成長期を伸ばす働きがあり、成長期が伸びたことでまつ毛は長く・太く成長すると考えられています。
ビマトプロストは、生えているまつ毛を成長させる育毛効果は期待できますが、新たなまつ毛を生やす発毛効果はありません。1日1回塗り、数ヶ月経つと育毛効果を実感できるようになります。ただし、まつ毛を早く太く・長くしたいしたいからといって、多く塗っても育毛効果が促進されるわけではありません。
ビマトプロストの使い方
ご使用前に
まず、メイクを落とし洗顔を済ませます。コンタクトレンズを使用している方は、塗る前に外してください。再度コンタクトレンズを着けるときは、まつ毛美容液(ビマトプラロト)を塗ってから15分以上経過してからにしてください。
ブラシの準備
塗布用のブラシを用意して、ブラシを水平に持ち、まつ毛美容液を先端に1滴垂らします。垂らす量が多いと、まつ毛以外の部位の毛が濃くなったり黒ずんだりする可能性が高くなってしまうため、1滴だけ垂らすようにしてください。
まつ毛の生え際へ塗る
ブラシにまつ毛美容液を1滴垂らしたあと、目に入らないように素早く上のまつ毛の生え際に、目頭から目尻に向かって塗ってください。まつ毛美容液が他の部分につかないように塗るコツは、何度も重ねて塗らずに1回で薄く塗るようにすることです。
まつ毛以外に付着した薬剤をふき取る
まつ毛の生え際以外にまつ毛美容液がついてしまった場合は、すぐに拭き取るか洗い流してください。使用したブラシは使い捨てにして、再使用しないようにしましょう。
ビマトプロストの副作用について
最もよくあらわれる副作用は目の充血です。その他には、目のかゆみ・目の痛み・目の乾き・目の異物感・むくみ、色素沈着、結膜炎などの症状があらわれます。副作用が長期間治らない場合は、服用をやめてすぐに医療機関で診察してもらってください。
めったにあらわれることはありませんが、ごく稀に重大な副作用があらわれることがあります。重大な副作用があらわれる部位と主な自覚症状を以下の表にまとめました。
ビマトプロストの購入方法
ビマトプロストは医薬品のため、薬局やドラッグストアでは購入することができません。そのため、美容皮膚科や皮膚科、眼科などがある医療機関で診察を受けて、薬を処方してもらう必要があります。クリニックに行く前に、ビマトプロストを処方してもらえるか問い合わせてみましょう。
また、最近はオンライン診療に対応した通販サイトを利用して、購入することもできます。自宅に居ながら空いている時間を使って、診察を受け薬を処方してもらえるため、利用する方が増えています。
まとめ
グラッシュビスタとルミガンの違いやそれぞれの効果、塗り方などを紹介しました。グラッシュビスタとルミガンともに、ビマトプロストが配合されていて、同じ効果が期待できます。しかし、ルミガンは睫毛貧毛症の治療薬としては承認されていません。そのため、副作用が出てしまっても、医薬品副作用被害救済制度の対象外であることに注意してください。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、ビマトプロストを取り扱っています。
オンライン診療のため、ご自宅・お勤め先からでも診察が可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
※受付時間:平日10:00~19:00
医師
高藤 円香
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