まつ毛美容液のトラブルとは?副反応や正しい塗り方について詳しく紹介
更新日:2024年06月11日
まつ毛美容液の大部分の副作用は、放っておいても治まりますが、中には重い症状があらわれてしまうことがあります。
この記事では、まつ毛美容液の副作用や正しい塗り方などをご紹介します。まつ毛美容液の副作用に興味がある方は、今後の参考にしてください。
まつげ美容液(ビマトプロスト)でのトラブルとは?
まぶたや目のかゆみ、痛み
グラッシュビスタ(一般名:ビマトプロスト)は、安全性が確認されている医療用医薬品です。しかし、臨床試験において「まぶたや目のかゆみ」「充血」などの症状があらわれたという報告があります。
虹彩色素過剰
虹彩の黒い部分に、メラニン色素が過剰に沈着し、色が濃くなってしまう状態。ビマトプロストの副作用としてごく稀(0.2%)に起こる症状で、使用を中止しても元に戻らないことが報告されています。虹彩色素過剰があらわれたら、医師の診察を受け指導に従ってください。
眼瞼溝深化
まぶたの下の脂肪組織が減少し、上まぶたの皮膚のたるみや溝の深さが増し、くぼんで見えるようになる状態。ビマトプロストの副作用としてごく稀(0.2%)にあらわれる症状として報告されており、眼瞼溝深化があらわれたら使用をやめて、医師の診察を受け指導に従ってください。
眼瞼色素沈着
ビマトプロストが目の周囲の肌につくと、メラニン色素の生成が促進されて、茶色の色素沈着がみられる状態。眼瞼色素沈着は、使用をやめると消失あるいは軽減すると報告されています。症状があらわれたら、医師の診察を受け指導に従ってください。
まつげ美容液のトラブル回避方法
使用量を守る
まつ毛美容液は、まつ毛の生え際に塗るために開発されています。目元の皮膚は薄く敏感で、他の部分の皮膚に比べると、弱い刺激でもトラブルを引き起こす可能性がある部位です。そのため、まつ毛美容液は安全性を十分確認して作られています。
また、早く効果を得たいからといって、何度も塗ったり量を増やしたりしても、効果があらわれる時期はかわりません。逆に、トラブルを起こしやすくなってしまう可能性があります。
使用量を守ればトラブルを回避できる可能性が高くなるため、使用前に必ず確認するようにしましょう。
付属のブラシや綿棒を使って塗る
まつ毛美容液には、商品ごとに適切なブラシなどが付属されています。トラブルを起こしにくくするために、付属しているブラシを使って薬液を塗るようにしましょう。
ブラシなどが付属していない商品を使う時は、片側ごとに違う綿棒を使うようにして、1度使った綿棒は再利用しないように捨ててください。
他の部位に付着してしまった場合はキレイにふき取る
まつ毛の生え際に薬液を塗ったあと、余計な部分についてしまった薬液は、素早く拭き取るか水で洗い流してください。薬液がついたまま放っておくと、トラブルを引き起こす原因になる可能性があります。
雑菌がつかないように清潔な肌に使う
まつ毛美容液を塗る前に洗顔をして、清潔な肌に使用するようにしましょう。不潔な肌のまま使用すると、まつ毛美容液を塗るためのブラシや綿棒に雑菌がついてしまう可能性があります。
使用前にパッチテストを行う
まつ毛美容液に含まれている成分でアレルギーを起こさないか知るために、事前にパッチテストをすることをおすすめします。
特に肌が弱い方は、パッチテストをして問題がないことを確認してから、使用した方がよいでしょう。
かゆみが生じたら一旦使用を中断する
かゆみが生じたら、一旦まつ毛美容液の使用をやめましょう。そのまま使い続けていると、症状が悪化する可能性があります。特に目に異常があらわれたら早めの対処が必要です。
水で洗い流して翌日まで様子をみてもよいですが、できるだけ早く眼科や皮膚科、美容皮膚科がある医療機関にいって、医師の診察を受け適切な対処を受けることをおすすめします。
医薬品であるまつ毛育毛剤を試してみる
化粧品に分類されているまつ毛美容液は、医療用医薬品のまつ毛美容液よりも、安全性が高い成分で作られています。しかし、体質や体調、年齢、季節によって異常のあらわれやすさは変わるため、必ずしも化粧品の方が異常が出にくいというわけではありません。
医療用医薬品のまつ毛美容液は、市販されておらず医師の診察を受け処方されないと購入できませんが、使用して異常があらわれたとき、処方をしてもらった医師の指導を受けられます。
そのため、化粧品のまつ毛美容液を使わずに、育毛効果が期待できる医療用医薬品のまつ毛美容液を試してみてもよいでしょう。
医薬品のまつ毛美容液とは?
グラッシュビスタ(ビマトプロスト)
「グラッシュビスタ」は、医療用医薬品として国内で唯一認可を受けた睫毛貧毛症の治療薬で、「ビマトプロスト」は「グラッシュビスタ」の有効成分の名前で、ジェネリック医薬品の名前として使用されています。ジェネリック医薬品は価格が抑えられているため、継続して使用しやすい治療薬です。
睫毛貧毛症は、まつ毛が少ない、細い、短い状態である病気です。1日1回まつ毛の生え際に塗るだけで、まつ毛の育毛効果が期待できます。
育毛効果があらわれるまでの期間は個人差があり、抗がん剤治療後に睫毛貧毛症になってしまった患者を対象とした臨床試験においては、ビマトプロストを使い始めてから早い方は1ヶ月で育毛効果を実感でき、4ヶ月後には80%近くの方のまつ毛が長く・太く・濃くなったという報告があります。
ビマトプロストは、まつ毛の毛包に作用し、毛周期の成長期を延長させることで、長く・太く・濃いまつ毛に成長させる働きがあります。使用をやめると元の状態に戻ってしまう可能性があるといわれているため、現在の状態をキープしたい方は、使用し続けることをおすすめします。
オンライン診療でまつ毛美容液を処方してもらいましょう
まつ毛美容液を使いトラブルが起こる心配をしている方は、医療用医薬品のまつ毛美容液を使うことをおすすめします。医師から正しい使用法や副作用などについて詳しい説明を受けられますし、異常があらわれたときにすぐに相談できるため、安心して使用できるでしょう。
医療機関に行くのが面倒な方や時間がない方、対面診察が嫌な方には、オンライン診療をおすすめします。自宅や職場などからオンラインで医師の診察を受け、まつ毛美容液を処方してもらえる診療方法です。
まとめ
まつ毛美容液の副作用や正しい塗り方などを紹介しました。用量・用法を守って使っていくことがトラブル回避につながりますが、もし異常があらわれたら、できるだけ早く医師に相談することをおすすめします。
医療用医薬品のまつ毛美容液の処方を受けたい方は、SOKUYAKUオンラインクリニックで提供しているオンライン診療サービスをご利用ください。副作用や適切な使用法などを詳しく聞くことができます。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
金 仁星
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美容皮膚科
大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
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