オンライン診療における初診の流れとは?診察の流れから、サービスを利用する際のメリットやデメリット、注意点について徹底解説。
更新日:2024年05月16日
オンライン診療とは
情報通信機器を介して、離れた場所から医師がリアルタイムで診察するのがオンライン診療(遠隔診療)です。患者は医療機関を訪れることなく、予約・問診・診察・処方・決済までをインターネット上で済ませられます。
自宅や職場等でネット環境が整った場所であれば、自分のパソコン、スマートフォンやタブレットなどを使って、その場で診察が受けられ、お薬も処方してもらえるため、医療機関に行くことが難しい方にも利用しやすい診療方法です。
コロナ禍によって多くの患者様の定期通院が困難になったことから、近年ニーズが高まりました。情報通信機器の飛躍的進歩と大幅な普及により、さらに需要の増大が見込まれています。
オンライン診療のメリット・デメリット
オンライン診療3つのメリット
オンライン診療のメリットとして、次の3つが考えられます。なかでも、移動の手間や時間がなくなることは誰もが魅力に感じるところでしょう。
自宅で診察を受けられる
スマートフォン、タブレット、パソコンなどのインターネット環境があれば、自宅にいながらにして診療が受けられます。医療機関で対面診療を受ける場合、受付や診察、会計まで、長い待ち時間が発生しがちです。
通院にタクシーやバス、電車を利用される方も多いと思いますが、体調が優れない時の移動や長時間の待機はつらく、大きな負担となります。その点、オンライン診療であれば自宅にいながら受診できます。
スマートフォン、タブレット、パソコンなどのインターネット環境があれば、自宅にいながらにして診療が受けられます。医療機関で対面診療を受ける場合、受付や診察、会計まで、長い待ち時間が発生しがちです。
通院にタクシーやバス、電車を利用される方も多いと思いますが、体調が優れない時の移動や長時間の待機はつらく、大きな負担となります。その点、オンライン診療であれば自宅にいながら受診できます。
処方箋を発行してくれる
オンライン診療においても、診察後、必要に応じて処方箋が発行されます。院内処方を採用している場合は、医療機関から自宅へお薬そのものが郵送されるため、お薬を取りに行く移動の心配も不要です。
処方箋が郵送された場合は、自宅や職場近くなど、ご都合の良い調剤薬局でお薬を処方してもらうことができます。有効期限は発行日を含めて4日間ですので、期限が切れる前に受け取りに行きましょう。
オンライン診療においても、診察後、必要に応じて処方箋が発行されます。院内処方を採用している場合は、医療機関から自宅へお薬そのものが郵送されるため、お薬を取りに行く移動の心配も不要です。
処方箋が郵送された場合は、自宅や職場近くなど、ご都合の良い調剤薬局でお薬を処方してもらうことができます。有効期限は発行日を含めて4日間ですので、期限が切れる前に受け取りに行きましょう。
院内感染・二次感染を防げる
院内感染や二次感染を予防できることも、オンライン診療の大きなメリットと言えます。他の患者との接触が避けられない医療機関での受診に、二次感染を心配される方も少なくありません。
自宅で受診できるオンライン診療であれば、他の人と一緒に待つ必要がないので、二次感染を防ぐことができます。もちろん、医療機関を訪れていないため、別の患者に感染を広げる心配も無用です。
院内感染や二次感染を予防できることも、オンライン診療の大きなメリットと言えます。他の患者との接触が避けられない医療機関での受診に、二次感染を心配される方も少なくありません。
自宅で受診できるオンライン診療であれば、他の人と一緒に待つ必要がないので、二次感染を防ぐことができます。もちろん、医療機関を訪れていないため、別の患者に感染を広げる心配も無用です。
オンライン診療の3つのデメリット
この項目では、オンライン診療に関する3つのデメリットを確認していきます。
診断の情報が少ない
まず、診断における患者の情報量が少ないというデメリットがあります。ビデオ通話による映像や音声だけで行われる診察は、他の診断より精度が落ちる可能性があることを踏まえておきましょう。
まず、診断における患者の情報量が少ないというデメリットがあります。ビデオ通話による映像や音声だけで行われる診察は、他の診断より精度が落ちる可能性があることを踏まえておきましょう。
病気の検査や急変には対応できない
オンライン診療では、血液検査や尿検査、レントゲン撮影などの詳細な検査を実施できません。また、患者と医師は別の場所にいるため、病気が急変しても対応できないというデメリットもあります。
したがって、体調不良の程度や病気の症状に応じて、医療機関を訪れた上で診療を受けた方が良いケースも出てきます。
オンライン診療では、血液検査や尿検査、レントゲン撮影などの詳細な検査を実施できません。また、患者と医師は別の場所にいるため、病気が急変しても対応できないというデメリットもあります。
したがって、体調不良の程度や病気の症状に応じて、医療機関を訪れた上で診療を受けた方が良いケースも出てきます。
診察できない病気がある
オンライン診療は、あらゆる病気に対して診察が可能なわけではありません。外来診療時のように触診や聴診ができないことから、病気の種類により、オンライン診療では対応できないことがあり得ます。
しかし、オンライン診療で医師と相談し、対面での診察が必要であるか否かを診断してもらうことはできますので、「病院に行く時間が取れない」「院内感染や二次感染が心配」という方も、オンライン診療を一考してもよいでしょう。
オンライン診療は、あらゆる病気に対して診察が可能なわけではありません。外来診療時のように触診や聴診ができないことから、病気の種類により、オンライン診療では対応できないことがあり得ます。
しかし、オンライン診療で医師と相談し、対面での診察が必要であるか否かを診断してもらうことはできますので、「病院に行く時間が取れない」「院内感染や二次感染が心配」という方も、オンライン診療を一考してもよいでしょう。
オンライン診療の流れ
ここでは、一般的なオンライン診療を利用する際の予約から初診までの流れを解説します。
クリニックと薬局を選ぶ
最初に、診療を受けるクリニックとお薬を受取る最寄りの薬局を選んで問診表に記入します。続いて、希望する診察日程を決め、オンライン診療を予約しましょう。
クリニックは、自己紹介や写真が掲載された医師のプロフィールを参照して選ぶことができます。予約確定後、事前に登録したメールアドレスに確定を知らせるメールが送られてきます。
最初に、診療を受けるクリニックとお薬を受取る最寄りの薬局を選んで問診表に記入します。続いて、希望する診察日程を決め、オンライン診療を予約しましょう。
クリニックは、自己紹介や写真が掲載された医師のプロフィールを参照して選ぶことができます。予約確定後、事前に登録したメールアドレスに確定を知らせるメールが送られてきます。
ビデオ通話でオンライン診療を受ける
予約の時間になったら、担当医との診療がビデオ通話で始まります。オンライン診療は、対面診療より診察時間が少し長めに設定がされていますので、落ち着いて症状や気になる点など自分の現状を医師にしっかり話しましょう。
予約の時間になったら、担当医との診療がビデオ通話で始まります。オンライン診療は、対面診療より診察時間が少し長めに設定がされていますので、落ち着いて症状や気になる点など自分の現状を医師にしっかり話しましょう。
薬局にお薬を受け取りに行く
オンライン診療終了後、処方箋が発行されます。発行された処方箋は自宅には郵送されず、登録時、問診表に記入した最寄りの調剤薬局へ自動的にFAX送信されます。薬局からお薬の準備が整った段階で連絡が入りますので、都合に応じて受け取りに行きましょう。
オンライン診療終了後、処方箋が発行されます。発行された処方箋は自宅には郵送されず、登録時、問診表に記入した最寄りの調剤薬局へ自動的にFAX送信されます。薬局からお薬の準備が整った段階で連絡が入りますので、都合に応じて受け取りに行きましょう。
オンライン診療で必要なもの
通常、オンライン診療を受ける際は、下記のものが必要になります。
・スマートフォン、タブレット、パソコンなどの情報通信機器
・インターネット環境(スマートフォンのデータ通信を利用する場合は不要です)
・オンライン診療アプリ(利用する医療機関が指定したもの)
・診察券、保険証
・クレジットカード
ただし、クレジットカード、保険証、診察券については、利用する医療機関によって異なるため、事前にガイドラインなどで確認が必要です。
オンライン診療でサービスを受ける際の注意点
自宅にて医師の診察を受けられるオンライン診療は便利な仕組みであるものの、注意すべき点もあります。オンライン診療は以下の内容を踏まえつつ、正しく活用することが大切です。
対応していない医療機関もある
導入が義務化されていないオンライン診療は、全ての医療機関が対応しているわけではありません。厚生労働省の「令和3年1月〜3月の 電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果」によると、オンライン診療に対応している医療機関の数は、令和2年4月24日の10,812件から同年5月末に15,226件まで増えているものの、その後はあまり数に変わりはありません。現時点では、オンライン診療に対応できる医療機関の急激な増加は見込めない状況です。
出典:令和3年1月〜3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果
導入が義務化されていないオンライン診療は、全ての医療機関が対応しているわけではありません。厚生労働省の「令和3年1月〜3月の 電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果」によると、オンライン診療に対応している医療機関の数は、令和2年4月24日の10,812件から同年5月末に15,226件まで増えているものの、その後はあまり数に変わりはありません。現時点では、オンライン診療に対応できる医療機関の急激な増加は見込めない状況です。
出典:令和3年1月〜3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果
アプリのダウンロードが必要
オンライン診療は大半の場合、アプリのダウンロードが必要です。そのため、アプリのダウンロードやインストール、操作方法が分からず、面倒な気持ちになってオンライン診療を断念してしまうケースがあります。サービスによっては指定されたURLページを開くだけの簡単なものもありますが、対応可能かどうかは医療機関に確認しましょう。
オンライン診療は大半の場合、アプリのダウンロードが必要です。そのため、アプリのダウンロードやインストール、操作方法が分からず、面倒な気持ちになってオンライン診療を断念してしまうケースがあります。サービスによっては指定されたURLページを開くだけの簡単なものもありますが、対応可能かどうかは医療機関に確認しましょう。
システム利用料が別途かかる可能性もある
オンライン診療の利用に際して、別途システム利用料が500~1,000円程度かかる場合があります。その医療機関が採用しているサービスによってシステム利用料は変わるため、操作方法と同じく費用についても利用前に確認する必要があります。
オンライン診療の利用に際して、別途システム利用料が500~1,000円程度かかる場合があります。その医療機関が採用しているサービスによってシステム利用料は変わるため、操作方法と同じく費用についても利用前に確認する必要があります。
保険診療の場合は保険証の登録が必要
保険診療を受けるには、アプリ上や指定されたページに健康保険証をアップロードしなくてはなりません。スマートフォンのカメラで健康保険証の表と裏を撮影してアップロードする、あるいは健康保険証のコピーをメールやFAXで送るなど、登録方法は様々です。
保険診療を受けるには、アプリ上や指定されたページに健康保険証をアップロードしなくてはなりません。スマートフォンのカメラで健康保険証の表と裏を撮影してアップロードする、あるいは健康保険証のコピーをメールやFAXで送るなど、登録方法は様々です。
病状・病気によってはオンライン診療ができない
病状や病気の種類次第では、オンライン診療での受診が認められません。医師の判断によって、オンライン診療が可能であるか否か決まります。そのため、現在の体の状態や受診の目的などを正確に医師に伝えて判断を仰ぎましょう。
病状や病気の種類次第では、オンライン診療での受診が認められません。医師の判断によって、オンライン診療が可能であるか否か決まります。そのため、現在の体の状態や受診の目的などを正確に医師に伝えて判断を仰ぎましょう。
直接診察できないため、見落としのリスクがある
オンライン診療の最も大きな弱点は、直接、視診や触診が行えないことです。つまり、対面を必要としないオンライン診療の最大のメリットが、一番のデメリットにもなります。例えば、皮膚に生じた小さな病変は、スマートフォンやタブレット、PCなど、利用するデバイスの画質や通信環境次第で見落とすリスクを伴います。視診や触診の結果が色濃く診断に影響を及ぼす病気に関しては、対面診療が適しています。正確性においてオンライン診療には限界があることを承知し、時に躊躇なく対面診療に切り替える判断が必要です。
オンライン診療の最も大きな弱点は、直接、視診や触診が行えないことです。つまり、対面を必要としないオンライン診療の最大のメリットが、一番のデメリットにもなります。例えば、皮膚に生じた小さな病変は、スマートフォンやタブレット、PCなど、利用するデバイスの画質や通信環境次第で見落とすリスクを伴います。視診や触診の結果が色濃く診断に影響を及ぼす病気に関しては、対面診療が適しています。正確性においてオンライン診療には限界があることを承知し、時に躊躇なく対面診療に切り替える判断が必要です。
初診でも診てもらえるオンライン診療サービス
オンライン診療の初診料は?
オンライン診療による初診は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた時限的・特例的な措置により認められ、保険にて受けられるようになりました。患者様が負担する初診料は一般的な対面診療に比べて少し安く程度となり、お薬の処方がある場合は処方箋料などが追加されます。この初診の定義としては、初めてその医療機関を受診したケースだけでなく、新たな症状・疾患で受診する場合の2回目以降も該当します。
オンライン診療による初診は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた時限的・特例的な措置により認められ、保険にて受けられるようになりました。患者様が負担する初診料は一般的な対面診療に比べて少し安く程度となり、お薬の処方がある場合は処方箋料などが追加されます。この初診の定義としては、初めてその医療機関を受診したケースだけでなく、新たな症状・疾患で受診する場合の2回目以降も該当します。
今後も医療体制の変化情報を確認しましょう
近年、オンライン診療に取り組む医療機関が増加し、気軽に誰もが自らの体調を相談できる環境が整いつつあります。
オンライン診療は、
・自宅や職場など医療機関に行かず診察が受けられる。
・受付、診察、会計などの待ち時間が短くなる。
・院内感染や二次感染の心配がない。
・院内処方の場合は自宅にお薬が郵送される。
などの利点を備えた、大変便利な医療サービスです。
SOKUYAKUでは、全国の病院から多くの診療科目について、オンライン診療の初診に対応しているクリニックを探せます。
また、新型コロナウイルス感染症は、医療機関に行かず自宅で検査が行えます。
SOKUYAKUにて、ビデオ通話による診察を受けられた際、PCR検査を希望されますと、SOKUYAKUからご自宅で使える唾液採取用の検査キットを注文できます。
感染の可能性を懸念して外出を控えていたり、その他の事情によって、病院に通うことが困難な方は、オンライン診療を是非ご検討ください。
SOKUYAKUの会員登録はこちら(https://reserve.sokuyaku.jp/auth/Signup)
近年、オンライン診療に取り組む医療機関が増加し、気軽に誰もが自らの体調を相談できる環境が整いつつあります。
オンライン診療は、
・自宅や職場など医療機関に行かず診察が受けられる。
・受付、診察、会計などの待ち時間が短くなる。
・院内感染や二次感染の心配がない。
・院内処方の場合は自宅にお薬が郵送される。
などの利点を備えた、大変便利な医療サービスです。
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また、新型コロナウイルス感染症は、医療機関に行かず自宅で検査が行えます。
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感染の可能性を懸念して外出を控えていたり、その他の事情によって、病院に通うことが困難な方は、オンライン診療を是非ご検討ください。
SOKUYAKUの会員登録はこちら(https://reserve.sokuyaku.jp/auth/Signup)
まとめ
新型コロナウイルス感染症の感染が拡大していることから、昨今、オンライン診療の需要が飛躍的に伸びています。医療機関で診察を受ける場合は、院内感染や二次感染のリスクがありますが、自宅で受診できるオンライン診療であればそのような心配は無用です。
また、オンライン診療は多忙で時間を取りづらい方や子育て中の方にとっても、非常に便利なサービスです。
しかしながら、直接医師による検査や処置が受けられないため、症状次第では来院しなくてはならないケースもあります。対面診察の必要性の有無を判断することはできますので、外来に出向くかどうか悩んでいる方は、まずオンライン診療を受けてみるのも一案です。
自宅にいながら受診できる上、お薬の処方も可能なオンライン診療は、「次の通院までにお薬がなくなるけれど病院に行ける状況にない」といった方にも有効です。
「調子は悪いが病気かどうか自身では判断できない」「対面診療は億劫だけれど医師に相談したいことがある」といった方々はオンライン診療の利用をご検討ください。
医師
郷 正憲
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。