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【医師監修】白ニキビはニキビの初期段階、原因と対策を知って早めに治そう!

監修医師 山下 真理子
更新日:2025年04月9日

この記事を読み終えるのにかかる時間は目安:9分

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白ニキビは、ニキビの初期段階を示す重要なサインです。毛穴に皮脂が詰まり、まだ炎症には至っていない状態になります。しかし、放置してしまうと赤ニキビや黄ニキビへと進行し、治癒に時間がかかるかもしれません。適切なケアを早めに行うことで、悪化を防ぎ、肌を健やかに保てます。本記事では、白ニキビができる原因やその対策、注意すべきポイントについて詳しくご紹介します。

白ニキビとはどんな状態?

白ニキビとは、毛穴に皮脂や角質が詰まって盛り上がった状態のニキビの初期段階です。医学用語では「コメド(面皰)」または「閉鎖面疱(へいさめんぽう)」と呼ばれます

白ニキビの特徴

毛穴の中に皮脂が詰まり、表面が薄い皮膜で覆われた状態の初期のニキビです。炎症を起こしていないため、赤みがなく、見た目は白や乳白色であまり目立ちません。ただ、触ると小さな膨らみが感じられるのが特徴です。

放置すると赤ニキビ、黄ニキビへ悪化する

白ニキビはこの段階では痛みや痒みを伴わないため、気づかずに放置してしまうかもしれません。ただし、適切なケアをしないと悪化することもあります。

 

最初は毛穴が詰まり、皮脂がたまることで出来るのが白ニキビです。皮脂はアクネ菌の増殖を促し、免疫機能が反応して炎症が起こると赤ニキビになります。さらに悪化すると化膿して黄ニキビとなり、黄色ブドウ球菌も関与して炎症が広がることがあります。これを放置した場合、毛穴の壁が壊れ、炎症物質が周囲に拡散するため、ニキビ跡が残る原因になるのです。

白ニキビが出来る原因

白ニキビの主な原因は、ターンオーバーの乱れと過剰な皮脂分泌です。ターンオーバーのサイクルが遅れると、古い角質が肌表面に残り毛穴を塞いでしまいます。その状態で皮脂の分泌が過剰になると、毛穴の中に皮脂が溜まり白ニキビができやすくなります。乾燥や紫外線の影響で皮膚が硬く厚くなり、毛穴が閉じてしまうことも白ニキビが出来る原因です。

 

思春期は、ホルモンの影響で皮脂の分泌が増えるため、ニキビができやすくなります。大人の場合は、ストレスや乱れた食生活、睡眠不足などが影響し、ホルモンバランスが崩れることで白ニキビが発生しやすくなります。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴をふさぎやすくなり、白ニキビができやすくなります。年齢とともに肌の再生サイクルは遅くなり、古い角質が残りやすくなります。強い洗顔や摩擦の多いスキンケアは肌のバリア機能を低下させ、正常なターンオーバーを妨げる要因です。

 

逆に過度なピーリングなどでターンオーバーが早くなりすぎると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や炎症を引き起こすことがあります。ターンオーバーは早過ぎたり、遅かったりしても、肌には良くありません。

皮膚が厚くなる

肌が乾燥しやすい人や適切なスキンケアができていない場合に皮膚が厚くなります。季節の変わり目や紫外線のダメージも要因のひとつです。皮膚が厚くなり毛穴が小さくなることで、古い角質が肌表面に溜まり、毛穴の出口を塞ぐため皮脂が排出されにくくなります。

皮脂の過剰分泌

皮脂の過剰分泌が続くと、毛穴からスムーズに排出されずに詰まりやすくなります。皮脂の排出量よりも分泌量が多いと、毛穴が渋滞を起こし、白ニキビの原因です。

 

皮脂の過剰分泌は、不健康な食事やストレス、ホルモンバランスの乱れが影響します。油分や糖分の多い食事は皮脂の分泌を促し、ストレスによるホルモンの変化も皮脂の過剰な分泌を引き起こします。また、思春期や生理前はホルモンの変動が大きく、白ニキビができやすい時期です。鼻や顎など皮脂の分泌が多い部位では注意が必要です。

白ニキビが出来た場合の対処方法

白ニキビができたら、生活習慣を見直しましょう。焦らずにスキンケアと生活習慣の改善を続けることが大切です。

刺激を避ける

髪の毛が顔に触れることで摩擦が生じ、毛穴を刺激することがあります。前髪が額にかかっていると皮脂や汗がたまりやすく、ニキビができやすい環境を作ってしまうかもしれません。前髪を上げたり、こまめに洗髪して清潔に保つことが大切です。また、枕カバーやタオルも皮脂や汚れが付着しやすいため、定期的に洗濯して清潔を保ちましょう。

 

衣服も肌への刺激となることがあります。タートルネックやマフラーなど、顔まわりに密着する衣類は摩擦を引き起こし、肌に負担をかける可能性があるため、通気性の良い素材を選びましょう。紫外線も白ニキビを悪化させる要因の一つです。外出時は帽子や日傘を使用しましょう。

スキンケアを行う

洗顔は肌に優しい洗顔料をしっかり泡立て、こすらずに優しく洗うようにしてください。熱すぎるお湯は皮脂を取りすぎてしまい、逆に皮脂の過剰分泌を招くため、ぬるま湯を使うのが理想的です。洗顔後はすぐに保湿を行い、肌の乾燥を防ぎましょう

 

乾燥すると肌が皮脂を補おうとして余分な皮脂を分泌し、さらに毛穴を詰まらせる原因になります。アルコールが多く含まれた化粧水や、油分の多すぎるクリームは避け、肌に優しい成分のものを選ぶと良いでしょう。

食事にバランスに注意する

脂っこいものや甘いものの摂りすぎは皮脂の分泌を増やすため、なるべく控えめにし、栄養バランスの取れた食事を心がけます。ビタミンB群やビタミンC、食物繊維を豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取し、肌の調子を整えることが大切です。また、腸内環境が乱れるとニキビが悪化しやすくなるため、発酵食品や食物繊維を含む食品を取り入れて、腸の働きを良くすることも意識すると良いでしょう。

ストレスを避ける

強いストレスがかかるとホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が過剰になることがあります。リラックスできる時間を確保し、運動や趣味、入浴などでストレスを発散することが大切です。特に適度な運動は血行を促進し、肌のターンオーバーを正常に保つ効果があるため、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を習慣化すると良いでしょう。

休息を十分にとる

最低でも1日6〜7時間の睡眠を確保し、成長ホルモンの分泌を促して肌の再生を助けることが大切です。寝る直前のスマホやパソコンの使用を控え、リラックスした状態で眠れるようにすると、質の良い睡眠がとれます。

白ニキビが出来た場合の注意点

白ニキビができたときは、適切なケアを行わないと悪化してしまうことがあります。特に気をつけるべき点は、無闇に触らないこと、手でつぶさないこと、そして洗顔をしすぎないことです。

触らない

気にして頻繁に触るのは避けましょう。手には目に見えない雑菌が多く付着しているため、何気なく触ることで炎症を引き起こしやすくなります。また、ニキビの部分を無意識にこすってしまうと肌に負担がかかり、赤ニキビに進行する可能性があります。

手でつぶさない

白ニキビを無理につぶすのはやめましょう。白ニキビの中には皮脂が詰まっていますが、自己流で押し出すと毛穴周辺の皮膚が傷つき、炎症を起こしたり、ニキビ痕が残ったりすることがあります。不潔な手や爪でつぶすと雑菌が入り込み、悪化することもあるため注意が必要です。

洗いすぎない

皮脂を落とそうとして洗顔を過剰に行うのも逆効果です。洗いすぎると肌のバリア機能が低下し、必要な皮脂まで取り除かれてしまいます。その結果、肌が乾燥し、それを補おうとしてさらに皮脂を分泌するという悪循環が起こることがあります。

白ニキビ以外のニキビの種類

炎症を起こしていないニキビは「白ニキビ」と「黒ニキビ」に分類されます。毛穴に皮脂が詰まって閉じた状態が白ニキビ、詰まった皮脂が酸化して黒くなったものが黒ニキビです。

 

アクネ菌が繁殖して炎症を起こすと「赤ニキビ」になり、悪化して膿を持つと「黄ニキビ」、さらに化膿した部分に血液が混ざると「紫ニキビ」へ進行します。

黒ニキビ

毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒くなった状態のニキビです。白ニキビが時間とともに変化し、黒色のぽつんとした隆起が見られます。炎症は起こしていないため、痛みやかゆみはありませんが、放置すると毛穴が広がり、改善しにくくなることがあります。

赤ニキビ

毛穴詰まりの部分にアクネ菌が繁殖し、炎症を起こした状態のニキビです。赤く腫れ、痛みやかゆみを伴うことが多く、紫外線やホルモンバランスの変化によって悪化しやすくなります。放置するとさらに進行し、黄ニキビへと悪化する可能性があります。

黄ニキビ

赤ニキビが悪化し、膿が溜まってしまった状態のニキビです。黄色く膨らんで見え、痛みを伴うことが多いです。無理に潰すと膿が破裂し、肌にクレーター状のニキビ跡が残るリスクがあるため注意が必要です。

白ニキビの段階でケアすることが大切、皮膚科を受診しよう

白ニキビはニキビの初期段階で、適切なケアをすれば悪化を防げます。毛穴に皮脂が詰まり、炎症を起こす前の状態のため、早めに対処することが重要です。皮脂の詰まりを防ぐスキンケアを心がけ、必要に応じて皮膚科で適切な治療を受けましょう。

忙しくて受診できない場合にはオンライン診療がおすすめ

時間が取れないときはオンライン診療を活用しましょう。白ニキビの段階で早めに対処することで、悪化を防ぎ、ニキビ跡を残さずに治せます。

オンライン診療とは

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まとめ

白ニキビは、適切なケアを行うことで悪化を防ぎやすい状態です。無理に触ったり潰したりせず、スキンケアや生活習慣を見直してみましょう。それでも改善が見られない場合は、放置せず皮膚科を受診してください。ニキビは白ニキビうちに早めに対処して、健康的な肌を保ちましょう。

コメント ニキビに気づいた段階で、むやみに気にしてさわったり、隠そうとしてコンシーラーをむやみと使わないようにすることが大切です。化膿して赤ニキビになって痛みが出てくる前に、早めに皮膚科を受信して塗り薬などをもらうのもひとつです。白ニキビを見つけたら、いつも以上にていねいなケアを行いながら、規則正しい生活習慣とストレス発散して気分転換することなどを意識してみてください。生活リズムを整えることで肌のターンオーバーが落ち着いて、白ニキビが悪化してしまうのを防ぐことができます。

監修医コメント

医師
山下 真理子

ニキビに気づいた段階で、むやみに気にしてさわったり、隠そうとしてコンシーラーをむやみと使わないようにすることが大切です。化膿して赤ニキビになって痛みが出てくる前に、早めに皮膚科を受信して塗り薬などをもらうのもひとつです。白ニキビを見つけたら、いつも以上にていねいなケアを行いながら、規則正しい生活習慣とストレス発散して気分転換することなどを意識してみてください。生活リズムを整えることで肌のターンオーバーが落ち着いて、白ニキビが悪化してしまうのを防ぐことができます。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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