ドレニゾンテープの特徴と使用上の注意点|処方箋なしで購入ができる零売について
更新日:2024年02月28日
特に腕や足といった露出部分に傷がある場合、薄着になるシーズンには悩みがちです。関節や首といった可動域に傷があると体を動かす度に皮膚が引きつれるため、治りにくいと考えられています。
このような場合、ステロイドを配合したドレニゾンテープがよく処方されます。ドレニゾンテープは湿疹やアトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚症状に広く使用されています。
ドレニゾンテープの特徴
まずは、ドレニゾンテープがどのような疾患に適用するのか把握しておきましょう。ドレニゾンテープは、湿疹や肥厚性瘢痕、ケロイドといった皮膚の炎症などの治療薬として用いられています。
抗炎症作用があるステロイドが配合されているため、皮膚の表面で起こった炎症を鎮める効果が期待できます。テープ部分は透明で皮膚によく付着し、剥がれにくく目立ちにくいので日常生活でも使用しやすいことが魅力です。
ドレニゾンテープは処方箋の交付が原則
ドレニゾンテープは原則として医療機関を受診し、医師による処方箋を交付してもらって初めて手に入れられます。ドレニゾンテープは作用の強いステロイドが含まれているため、自己判断でさまざまな箇所に使うと副作用が現れるリスクが高まります。
なぜ処方箋の交付が必要?
日本では薬の種類が一般用医薬品、要指導医薬品、医療用医薬品の3つに分類されており、ドラッグストアや薬局で購入できるのは一般用医薬品と要指導医薬品です。
一方の医療用医薬品は、原則として医師によって処方箋が交付されなければ手に入れられない仕組みとなっています。
ドレニゾンテープはドラッグストアや薬局で購入できない医療用医薬品に分類されるため、原則として医師による処方箋の交付が求められます。
条件付きであれば処方箋がなくてもドレニゾンテープを購入できる
医療用医薬品を手に入れるには医師による処方箋の発行が原則ですが、一定の条件を満たせば処方箋がなくても「零売」という方法で購入が可能です。
零売とは、厚生労働省が認可した医療用医薬品の販売方法のことを指しています。ただし、単に医療用医薬品を処方箋なしで購入できるわけではなく、以下のような条件が設けられています。
現在、約15,000種類ある医療用医薬品のうち、約7,000種類に零売が認められています。ドレニゾンテープは零売が認められた医療用医薬品のため、零売を行っている薬局で購入できます。
併用している医薬品も一緒に購入できる
零売は分割販売とも呼ばれており、医療用医薬品の品質を変えることなく容器から取り出して販売することを指しています。
そのため皮膚炎や傷跡の治療でドレニゾンテープと併用している薬がある場合、同時に購入できる可能性があります。(ただし、医療用医薬品のうち零売が認められたものに限ります。)
例えば、ドレニゾンテープは火傷や皮膚の炎症に用いるお薬なので、一緒に皮膚の代謝などのビタミン剤のお薬を一緒に購入することが可能です。
また、販売する量は必要最低限であることが零売の条件の一つですが、この範囲内であればドレニゾンテープや併用している薬をカスタマイズして購入できることが零売のメリットとして挙げられます。
ドレニゾンテープを購入するにはどうしたらいい?
ドレニゾンテープは「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。
ドレニゾンテープを購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。
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