ハイチオールは湿疹・ニキビなどの肌トラブルに効果的?医薬品の有効成分や効能・効果について薬剤師が解説
更新日:2024年06月26日
その皮膚トラブル改善効果から一般用医薬品でもエスエス製薬からハイチオールCホワイティアなどハイチオールシリーズが発売されています。
ハイチオールは長きに渡り、多くの患者様の様々な症状に使用されており、有効性・安全性が確認されている薬の1つです。
このように広く使用されるハイチオールですが、その有効成分はどのような働きをするのでしょうか。今回はハイチオールについて解説します。
ハイチオールとはどんな医薬品?市販の医薬品じゃないの?
ハイチオールは肌や皮膚がガサガサになったり赤く炎症を起こす時など肌や皮膚のトラブルの時などに処方される、一般的に広く使用されている医療用医薬品の一つです。
その皮膚トラブル改善効果から一般用医薬品でもエスエス製薬からハイチオールCホワイティアなどハイチオールシリーズが発売されています。
ハイチオールは長きに渡り、多くの患者様の様々な症状に使用されており、有効性・安全性が確認されている薬の1つです。
このように広く使用されるハイチオールですが、その有効成分はどのような働きをするのでしょうか。今回はハイチオールについて解説します。
ハイチオールにはどんな成分が含まれている?有効成分の正体はアミノ酸?
ハイチオールは久光製薬から発売されている医療用医薬品の商品名であり、その有効成分は「L-システイン」と呼ばれます。エスエス製薬から発売されているハイチオールシリーズも有効成分としてL-システインが配合されています。
L-システインは体の内側から皮膚代謝を促すはたらきをもち、その実体は抗酸化作用もあるアミノ酸です。L-システインは肌代謝の正常化・体の代謝をサポート・抗酸化作用の3つの働きがあります。
1. 肌・皮膚の代謝(ターンオーバー)を正常化:肌の代謝(ターンオーバー)のサイクルを正常化するはたらきをもっています。これによりシミ・肌荒れやそばかすなどの肌トラブルを改善します。
2. 体の代謝(エネルギー産生)をサポート:体の新陳代謝を促すことにより、体に必要なエネルギーを効率良く産生することをサポートします。エネルギー不足を改善することにより、全身倦怠(疲れ・だるさ)を軽減する効果があります。
3. 抗酸化作用:ストレスや紫外線などで生じた活性酸素を除去する抗酸化作用があります。活性酸素は増えすぎると、細胞にダメージを与え、肌トラブルなどを起こしてしまいます。
L-システインは増えすぎた活性酸素を除去し、肌荒れ・ニキビなどの肌トラブルなどを改善します。
ハイチオールはどんな症状に効果的?肌代謝を改善する?
先ほど述べた通り、ハイチオールには肌の代謝を正常化し、肌トラブルを改善する効果があります。肌荒れやニキビ、シミやそばかす、蕁麻疹など肌荒れ全般に効果を発揮します。
ハイチオールはシミの元となるメラニン色素の生成を抑える働きがあり、また、黒色メラニンを改善する効果があります。そのため新しいシミを作り出さないことに加え、現在あるシミを薄くすることが期待できます。
また、ハイチオールにはターンオーバーを促進し、古い角質をどんどん肌の奥から押し上げて体外への排出を促す働きがあるため、そばかすに効果を発揮します。
肌は28日周期でターンオーバーするため、ハイチオールの服用を開始してから約28日経過してから徐々に効果が現れます。そのためシミやそばかすなど肌トラブル症状の場合は肌のターンオーバーの周期からも最低でも1ヶ月以上内服継続することが必要です。
そのほかにもエネルギー産生効果により、全身倦怠感、疲労回復の効果があります。疲れから来る肌荒れなどにはとても効果的でしょう。また、肌トラブル改善効果の相乗効果を狙い、ビタミンCも合わせての服用がおすすめです。
ハイチオールには副作用や医薬品を使用する上で注意点はある?
ハイチオールは副作用が少なく、他の薬やサプリメント、健康食品との飲み合わせも問題ない薬のため、用法用量をしっかり守れば安全性の高い薬です。
ビタミンCなどのビタミン剤と併用した場合尿の色が濃くなることがありますが、薬の色なので問題はありません。一般用医薬品のエスエス製薬から発売されているハイチオールCホワイティアなどハイチオールシリーズはビタミン剤が配合されているためこちらも尿の色が濃くなりますが問題はありません。
しかしどんな薬にも副作用があるため服用する際は注意が必要です。
悪心
口渇
食欲不振
腹痛・下痢
まれに下記のような症状があらわれた場合も副作用の初期症状である可能性があります。
呼吸困難
浮腫
蕁麻疹などのアレルギー・ショック症状
このような症状に気づいた場合はすぐに適切な治療を受ける必要があります。これらの症状以外にも気になる症状があった場合は医師または薬剤師に相談しましょう。
ハイチオールは通販で購入可能?
L-システインを含有する医薬品は病院などの医療機関で処方される医療用医薬品とドラッグストアなどで購入可能な市販薬に大別され、それぞれ通販の可否が異なります。
まず処方薬の場合ですが、医療用医薬品の通販での販売は法律で禁止されていますので通販で購入することはできません。
一方、市販薬の場合は要指導医薬品に分類される医薬品以外は通販で購入することができます。
L-システインを含有するハイチオールCプルミエール【第3類医薬品】などのハイチオールシリーズは要指導医薬品ではないため通販で購入することができます。
ハイチオールはどこで買えるの?
先ほど紹介したようにハイチオールの有効成分L-システインはドラッグストアなどで市販薬として手軽に購入することができる医薬品です。また市販薬の場合は通販での購入もできる点を紹介しました。
市販で購入することができるのであれば医療用医薬品は不要なように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実は市販薬中に含まれるL-システインの成分量は医療用医薬品中に含まれる成分量より少なくなる場合があります。
同じ有効成分のL-システインですが、含有されている成分量が異なるため、同一の効果が期待できない可能性があります。このような違いは医薬品の安全な使用という観点から判断されています。
医師・薬剤師のような専門家の指導がない市販薬として医療用医薬品と同程度の効果の医薬品の使用は副作用や症状悪化などのリスクが高くなってしまうため、患者様への予期せぬ影響を防止する策の1つというわけです。
また、市販薬ではL–システイン単剤のみでは販売されていません(2020年10月時点)。医療用医薬品を安全に購入する方法として、1つに病院を受診し医師の診察を受けて発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入する方法があります。
ハイチオールはシミやそばかすなどの症状の場合は、肌のターンオーバーの周期から最低でも1ヶ月以上内服を継続することが必要です。
しかし、仕事が忙しい方やさまざまな理由によって定期的に受診をすることが難しい方もいるのではないでしょうか。
ハイチオールは市販での購入も可能ですが、成分の含有量が医薬品と比べて少ないため確実に効果を実感したい方は、やはり医療用医薬品がおすすめです。
実は受診しなくても薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず零売で購入する方法があります。
これが医療用医薬品を購入する2つ目の方法、「零売」(レイバイ)と呼ばれる、医療用医薬品を薬剤師によって対面販売する制度になります。
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
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・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
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などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、シミやニキビに対する美肌内服薬の処方をはじめとし、美容皮膚科についての診察を行っております。
スマホやPC・タブレットより予約・診察・お薬の配送まで全て対応しておりますので、気になる方はぜひご利用ください。
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