肌のかぶれや炎症に!リンデロンVGはステロイド配合?使用におけるポイントや副作用について薬剤師が解説
更新日:2024年02月26日
抗生剤の成分が配合されているため、ステロイドによる局所的な免疫力低下をカバーでき、細菌による感染を伴う、もしくは、伴っている可能性のある皮膚症状に対して使用されます。
具体的には、かゆみ、赤み、湿疹、腫れなどの皮膚の炎症症状を改善したり、乾癬の治療、熱傷(やけど)などの外傷や手術後の感染の治療目的など、多くの疾患で使われたりしています。
一般的に、外用薬には軟膏、クリーム、ローションなどの剤形がありますが、リンデロンV Gにも同様に軟膏、クリーム、ローションの3種類があり、それぞれ「リンデロン-VG軟膏0.12%」や「リンデロン-VGクリーム0.12%」「リンデロン-VGローション0.12%」という製品名で発売されており、使用部位や、皮膚の状態によって使い分けられています。
リンデロンV Gとはどんな医薬品?
リンデロンV Gは、ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドの成分と、ゲンタマイシンという抗生剤の成分の2種類の成分が配合されている医療用医薬品です。
抗生剤の成分が配合されているため、ステロイドによる局所的な免疫力低下をカバーでき、細菌による感染を伴う、もしくは、伴っている可能性のある皮膚症状に対して使用されます。
具体的には、かゆみ、赤み、湿疹、腫れなどの皮膚の炎症症状を改善したり、乾癬の治療、熱傷(やけど)などの外傷や手術後の感染の治療目的など、多くの疾患で使われたりしています。
一般的に、外用薬には軟膏、クリーム、ローションなどの剤形がありますが、リンデロンV Gにも同様に軟膏、クリーム、ローションの3種類があり、それぞれ「リンデロン-VG軟膏0.12%」や「リンデロン-VGクリーム0.12%」「リンデロン-VGローション0.12%」という製品名で発売されており、使用部位や、皮膚の状態によって使い分けられています。
リンデロンV Gは抗生剤が配合されている数少ないステロイド外用薬であるため、皮膚科はもちろん、様々な疾患に使えるため診療科の医師が頻用する薬剤です。
リンデロンVGの薬価(薬の価格)は、軟膏、クリームは1gあたり27.7円、ローションは1mLあたり27.7円となっています(2020年10月現在)。
リンデロンV Gは抗生剤が配合されている数少ないステロイド外用薬であるため、皮膚科はもちろん、様々な疾患に使えるため診療科の医師が頻用する薬剤です。
リンデロンVGの薬価(薬の価格)は、軟膏、クリームは1gあたり27.7円、ローションは1mLあたり27.7円となっています(2023年9月現在)。
リンデロンVGにはどんな成分が含まれている?
リンデロンV Gには、一般名ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドの成分と、ゲンタマイシンという抗生剤の成分の2種類の成分が配合されています。
ステロイド成分のベタメタゾン吉草酸エステルは、よく知られるように、抗炎症作用をもち、かゆみ、赤み、湿疹、腫れなどの皮膚症状に効果があります。
外用薬のステロイドは有効な抗炎症作用を持つ一方、局所的に患部の免疫力を下げ、細菌による感染を起こしやすくします。そのため、抗生剤のゲンタマイシンを配合することで、細菌感染を予防または改善します。
リンデロンVGのステロイドの強さは?
リンデロンV Gを含む、外用薬のステロイドにはステロイドランクという、ステロイドの強さを比較した順位付けがあります。
strongest(最も強力)
very strong(かなり強力)
strong(強力)
medium(中程度)
weak(弱い)
リンデロンVGに含まれるベタメタゾン吉草酸エステルはstrong(強力)に分類される成分です。ステロイド外用薬には「リンデロン」とつく薬が複数あり、ステロイドランクも異なるので注意が必要です。
リンデロンVは、リンデロンV Gと同じベタメタゾン吉草酸エステルが配合されており、ステロイドランクは同じです。
一方で、リンデロンD Pはベタメタゾンジプロピオン酸エステルというステロイドが配合された外用薬で、ステロイドランクはvery strong(かなり強力)となっています。
同じ「リンデロン」でも強さが異なるので使用部位や使用量など、注意する必要があります。
特に初めて使用する場合は、必ず医師または薬剤師にご相談ください。
そもそも「ステロイド」とはどんな成分なのでしょうか。ステロイド(副腎皮質ホルモン)とは体内の副腎という臓器で作られているホルモンで、体の中で様々な働きをしています。
その働きの一部である抗炎症作用や免疫抑制作用に注目し、人工的に作られた成分を有効成分として含有する医薬品のことをステロイド薬(合成副腎皮質ホルモン薬)といいます。
ステロイドの塗り薬はその強さで5つの段階に分けられ、塗る部位、年齢、症状の重症度などに応じて薬を使い分けています。
私たち人間の体は部位によって皮膚の厚さが異なるため、薬の吸収に差が生じてしまいます。そのため塗る場所に応じて薬の強さを選択しなければなりません。
例えば、顔は体などの場所に比べて皮膚が薄く、その中でも特に目の周りの皮膚は薄いため塗り薬を使う際には比較的弱めのステロイド外用薬を使用するのが一般的です。
このように、使用部位によってステロイド外用薬は使い分けられるので、使用前は医師または薬剤師にご相談ください。
リンデロンVGはどんな症状に効果的?
リンデロンV Gに含まれるステロイド成分は、抗炎症作用を持つため、皮膚患部の炎症症状、かゆみ、湿疹、赤みなどを押さえます。
また、抗生剤は患部の感染を予防したり、細菌による感染を改善したりしてくれます。これら2種類の成分を配合したリンデロンV Gは特に、感染を伴う皮膚の炎症や肌荒れ、感染予防も考慮して、掻きこわしてしまった皮膚の患部や熱傷、手術後の感染予防にも使用されます。
使用方法と剤形ごとの特徴、注意点。ステロイドに副作用はある?
使用方法
リンデロンVGは外用の医薬品なので使用方法に難しいポイントはなく、基本的に患部に指示された通りに薬を塗布するだけです。
通常の用法用量は1日数回患部に薬を塗りますが、症状等により変化する可能性もありますので必ず医師または薬剤師に指示された使用方法に従ってください。
剤形ごとの特徴
先ほど述べたようにリンデロンVGにはリンデロンVG軟膏0.12%、リンデロンVGクリーム0.12%、リンデロンVGローションの3つの剤型が有ります。0.12%と言うのが含まれているステロイドの量を示しており、すべての剤型において同じ量が含まれています。
特徴として軟膏は刺激が弱く保護効果がある一方、ベタつきが強いため不快感を訴える方もいます。例えば、やけどをした場合は肌が敏感になってしまっているため軟膏が推奨されます。
クリームはベタつきがなく伸びも良い一方、あせ等で落ちやすいです。軟膏では不快感が強いためクリームを好まれる方も少なくありません。ローションは液体なので頭皮などの塗りにくいところへの使用に適しています。
上記をふまえて症状、部位に応じて医師または薬剤師と相談しましょう。リンデロンVGに含まれているステロイドは長期にわたって広範囲に使用し続けると副作用が出てしまう可能性が高くなるため、用法用量を必ず守ってお使いください。
数日間使用しても改善が見られない場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。
副作用
リンデロンVGに含まれているステロイドは長期にわたって広範囲に使用し続けると副作用が出てしまう可能性が高くなるため、用法用量を必ず守ってお使いください。
数日間使用しても改善が見られない場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。
起こりうる副作用としては薬を塗布した皮膚の刺激感、潮紅、かぶれなどの皮膚炎等が報告されています。大量または長期にわたる広範囲への使用を続けると白内障や緑内障などの重大な副作用が現れる可能性があります。
このような症状に気づいた場合、またはこれらの症状以外にも気になる症状があった場合は医師または薬剤師に相談しましょう。
使用における注意点
妊婦又は妊娠している可能性がある方および高齢者、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対して使用する場合は医師または薬剤師に相談してください。
薬は乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、火気、湿気を避けて保管してください。また一部リンデロンVGが使用できない患者様もいらっしゃいます。
下記のような症状がある方は使用することができません。
薬効成分に対して過敏症の既往歴のある患者
真菌
スピロヘータ
ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)
鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
重症度の高い熱傷
凍傷
どうすれば購入できる?
先程述べた通り、リンデロンVGは医療用医薬品なので原則、市販購入やネット通販などを利用した購入方法はありません。
一部個人輸入のようないわゆる「抜け道」もありますが、リンデロンVGは正しく使用しないと副作用の発現などのリスクが高くなってしまうため医療知識をもつ専門家の指導下で使用すべきです。
このような安全性を考えると、購入する方法は2つです。1つが病院を受診し、発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入する方法。もう1つは薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず零売で購入する方法です。
実は病院で処方される医療用医薬品の中には、処方箋がなくても購入できるものがあります。
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
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・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
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などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
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周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
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