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ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 小村 稜
2021年10月23日
2021年10月23日
ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)は日本ではオルガノン株式会社が製造販売元となる、高血圧症に使用されるお薬です。高血圧症に対して処方されるお薬には様々な種類がありますが、ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)にはどのような特徴があるのでしょうか。今回はニューロタン錠(ロサルタンカリウム)について成分の特徴や効果、副作用について詳しく解説します。

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ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)とは

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)は有効成分として(ロサルタンカリウム)が配合されている高血圧症に使用されるお薬です。商品名が「ニューロタン錠」、成分名が(ロサルタンカリウム)となっています。
ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる医薬品グループに分類され、高血圧症や高血圧症及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症に使用されます。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の規格

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)は有効成分の配合量の違いによってニューロタン錠25mg、ニューロタン錠50mg、ニューロタン錠100mgの3種類があります。どの規格のお薬を使用するかは、医師の診断・治療方法のもと決定されます。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の性状

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の性状は 25mg 50mg と100mgで異なります。
25mgおよび50mgは円形で白色の見た目をしており表面に識別のためのマークが書かれています。
一方100mgの製剤はティアドロップの形で白色の見た目をしています。錠剤表面に描かれている識別用マークも25mg、50mgのものとは異なっています。

間違ったお薬を服用しないよう、自身が服用する薬がどのような形状をしているか把握することも大切です。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)について

先発医薬品(新薬)には開発した企業の利益を確保するために、その成分について特許期間が設けられています。特許期間が終了すると、その成分を含み同等性が担保された医薬品が発売されることがあります。これがいわゆる後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は安定性試験や生物学的同等性試験などの試験に合格し、厚生労働省から認可を得ることで発売されます。
先発医薬品(新薬)と同じ有効成分が使用されており、品質や効果、安全性が同等かつ先発医薬品と比較し安価であるという特徴を有しています。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)にはそれぞれの規格で後発医薬品が発売されています。高血圧症は長い期間お薬を飲む必要があるため、お薬にかかる費用も高くなります。お薬の値段が気になる方は一度、医師に相談してみると良いかもしれません。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の成分について

ニューロタン錠に配合されている有効成分は(ロサルタンカリウム)です。(ロサルタンカリウム)は体内で生成されるアンジオテンシンⅡの働きを抑制することで血圧を下げる作用(降圧作用)を示します。アンジオテンシンⅡには大きく2つの働きが知られています。

・血管収縮作用
アンジオテンシンⅡは血管に存在する受容体と結合して、血管を収縮させます。血管が収縮すると全身の血液量を担保するために血圧が上昇します。収縮状態の血管は硬いゴムのイメージです。硬いゴムを伸ばすためにはそれだけの力が必要になります。身体においても硬い血管の中を血液が進むためには、その分だけ力が必要になるため血圧が上昇します。

・アルドステロンの分泌促進作用
アンジオテンシンⅡはアルドステロンというホルモンの生成・分泌を促進する働きも有しています。アルドステロンはナトリウムを体内にため込み、カリウムを排出させる働きを有しています。この働きの結果、身体の中の水分が増加し血圧が上昇します。

少し難しい説明になってしまいましたが、ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)は血圧を上昇させる作用のあるアンジオテンシンⅡの働きを抑制し、降圧作用を示します。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)はどんな症状に効果がある?

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の効能・効果は次の通りです。

・高血圧症
・高血圧症及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症

糖尿病性腎症

糖尿病性腎症は糖尿病における合併症の1つです。糖尿病の方は、長期に及び合併症が現れることがあります。特に糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害の3つが三大合併症として知られております。原因の多くが血管の損傷によって発症すると考えられています。長期にわたって高い血糖値が続くと、血管が狭くなり血流量が減少します。それが原因となり、身体の各部への血流が減少し障害が起こります。
糖尿病性腎症では特に腎臓にある血管が損傷してしまう疾患です。腎臓の機能が低下しても早期には無症状なことが多いですが、後期になると体内の不純物を排泄できず悪心や嘔吐などの尿毒症の症状が現れることがあります。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の用法・用量は?

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の用法・用量は対象となる疾患によって異なり、添付文書には次のように記載されています。

・高血圧症
通常、成人にはロサルタンカリウムとして25~50mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日100mgまで増量できる。

・高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症
通常、成人にはロサルタンカリウムとして50mgを1日1回経口投与する。なお、血圧値をみながら1日100mgまで増量できる。ただし、過度の血圧低下を起こすおそれのある患者等では25mgから投与を開始する。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)の副作用

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)を服用中に次の副作用が現れることがあります。注意してください。

低血圧
降圧作用に伴うめまい、ふらつきが現れることがあるため、このお薬を服用中の方は、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意してください。

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー
血圧低下、呼吸困難、咽頭浮腫等の症状が現れた場合には、すぐに投与を中止し適切な処置を行ってください。

血管浮腫(頻度不明)
顔面、口唇、咽頭、舌等の腫脹が現れることがあります。

急性肝炎又は劇症肝炎(いずれも頻度不明)
初期症状として、全身のだるさ、吐き気、食欲不振などが現れることがあります。

腎不全(頻度不明)
乏尿(尿が極端にでなくなる)、浮腫(むくみ)、蛋白尿、血液検査値の異常(BUN、血中クレアチニンの上昇)が現れることがあります。

ショック、失神、意識消失
冷感、嘔吐、意識消失等が現れることがあります。

横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、しびれ、尿が赤くなるなどの症状が現れることがあります。

高カリウム血症(頻度不明)
悪心、嘔吐などの胃腸症状、しびれ感、知覚過敏などの筋肉・神経症状、不整脈などが現れることがあります。

不整脈(頻度不明)
心室性期外収縮、心房細動等の不整脈(通常とは異なるリズムの脈)が現れることがあります。

汎血球減少、白血球減少、血小板減少
白血球が減ることによる発熱や咳などの感染症の症状、血小板減少による易出血性(出血しやすくなること)が現れることがあります。

低血糖(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等が現れることがあります。特に糖尿病治療中の方で現れやすいです。

低ナトリウム血症(頻度不明)
倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症が現れることがあります。

*どの副作用も頻度が高いというわけではありませんが、自身が使用するお薬のリスクを知っておくことはとても大切です。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)に関する注意点

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)はラジレス錠(アリスキレンフマル酸塩)というお薬を飲んでいる糖尿病患者の方は服用できません。

ラジレス錠(アリスキレンフマル酸塩)はアンジオテンシンⅡの元となるレニンという酵素の働きを阻害することで、血圧を下げるお薬です。
ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)とラジレス錠(アリスキレンフマル酸塩)を一緒のタイミングで使用すると、お薬の役割が似ているため、過度に血圧が下がり副作用が現れやすくなります。

ラジレス錠(アリスキレンフマル酸塩)を服用している方はその旨を主治医にお伝えください。

ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)と同じ成分の市販薬はある?

現在、ニューロタン錠(ロサルタンカリウム)と同様の成分を有した市販薬はありません。
高血圧症に使用されるお薬は病態に応じた薬剤のコントロールが必要になるため、医師が発行する処方箋が必要です。
参考資料

ニューロタン錠25mg/ニューロタン錠50mg/ニューロタン錠100mg
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2149039F1031_3_01/

ラジレス錠150mg
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2149047F1028_2_01/

糖尿病性腎症 - 03. 泌尿器疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/03-%E6%B3%8C%E5%B0%BF%E5%99%A8%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%B3%B8%E7%90%83%E4%BD%93%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E6%80%A7%E8%85%8E%E7%97%87
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監修薬剤師 小村 稜
医療編集プロダクションMEDW代表
Webディレクター / 薬剤師

今後の医療に変化をもたらすために、デジタルチーム医療を発足。
「メディアから医療を支える」をミッションに活動している

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