オドメール点眼液はアレルギーや花粉症に効果的?成分や、効果について解説
更新日:2024年02月21日
フルオロメトロンの抗炎症作用を目的として、花粉症による目のひどいかゆみや充血、結膜炎などの際によく処方されています。
花粉によるアレルギー症状である目のかゆみには、基本的には抗ヒスタミン剤の点眼薬を使用し、それを使用していてもかゆみが治らない時にオドメールを使用するような指示で処方さることが多いです。
花粉に対するアレルギーがあると、花粉症の季節に鼻水、鼻づまりと一緒に目のかゆみも伴うことが多く、2種類の目薬を併用する方も多いです。
しかし、後述するように、ステロイドの目薬を不必要に漫然と使用することは思わぬ副作用につながる可能性が高まるため、眼科医、薬剤師によく確認した上で使用してください。
また、オドメール点眼液には複数の規格があり、0.1%、0.05%、0.02%の3種類の規格があります。
オドメールとは
オドメールとは、成分としてフルオロメトロンを含有するステロイドの目薬で、先発品フルメトロン点眼液のジェネリック医薬品です。
フルオロメトロンの抗炎症作用を目的として、花粉症による目のひどいかゆみや充血、結膜炎などの際によく処方されています。
花粉によるアレルギー症状である目のかゆみには、基本的には抗ヒスタミン剤の点眼薬を使用し、それを使用していてもかゆみが治らない時にオドメールを使用するような指示で処方さることが多いです。
花粉に対するアレルギーがあると、花粉症の季節に鼻水、鼻づまりと一緒に目のかゆみも伴うことが多く、2種類の目薬を併用する方も多いです。
しかし、後述するように、ステロイドの目薬を不必要に漫然と使用することは思わぬ副作用につながる可能性が高まるため、眼科医、薬剤師によく確認した上で使用してください。
また、オドメール点眼液には複数の規格があり、0.1%、0.05%、0.02%の3種類の規格があります。
参考までに薬価(薬の価格)をそれぞれ確認してみると、オドメール点眼液1本5mLあたりの薬価は0.1%、0.05%がそれぞれ約94円、0.02%が約90円です。
先発品のフルメトロン点眼液の薬価はそれぞれ、0.1%が215円、0.02%が176円となっており、後発品であるオドメール点眼液は半額程度の価格です。
なお、先発品のフルメトロン点眼液には0.05%の規格は存在せず、オドメール点眼液独自の規格となっています。
ジェネリック医薬品は、安いが故に粗悪品なイメージが世間では多いですが、オドメール点眼液のように同じ成分の先発品にはない規格を作るなど、重宝される点があるのも事実です。
ジェネリックの価格の面だけをみるのではなく、製剤上の工夫にも注目したお薬の選択が大切です。
オドメールにはどんな成分が含まれている?
オドメールには、ステロイドに分類されるフルオロメトロンという成分が含まれています。
ステロイドとは、元々体の中にあるホルモンのことで、それを治療に応用した薬です。
ステロイドを成分とする薬には様々な作用があるのですが、オドメールの場合はその中でも抗炎症作用、抗アレルギー作用を目的として使用されています。
ステロイドと聞くとネガティブなイメージを持たれる方が多いですが、用法用量を守り、適切に使えば大変有用な医薬品です。
確かに、ステロイド薬にも副作用はありますが、そのほとんどは、長期で内服した場合に起こる可能性の高いものです。
オドメール点眼のように、外用で一時的な使用の場合、副作用が出る可能性はかなり限定的と考えられます。
オドメールはどんな症状に効果的?
オドメールには抗炎症作用がありますので、花粉によるアレルギー性結膜炎のかゆみまたは充血などの炎症の症状に効果的で、よく治療に使用されています。
効能効果としては、添付文書によると、オドメール点眼液0.1%の場合、外眼部及び前眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、虹彩炎、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、術後炎症等)とされています。
花粉症の場合、目に付着した花粉によりアレルギーが出て、目の炎症、アレルギー性結膜炎を引き起こしますが、オドメールによってそれらアレルギー反応を抑えられるので、花粉症による目のかゆみや充血にも効果的です。
オドメールの市販薬はある?
オドメールを始め、ステロイドを含有する市販薬は現在のところ市販されていませんので、医療機関を受診して処方箋を発行してもらう必要があります。
しかし、仕事などの都合で受診しにくい方は、後述する「零売」という方法で、一部の薬局で購入が可能です。
また、アレルギーの症状で他の市販薬を使っていても効果が感じられない、症状が改善しない場合は市販の薬でなんとかしようとするのではなく、眼科を受診しましょう。
オドメールの使用方法のポイントは?
オドメールの使用方法は、一般的な点眼薬と同じように1回に1〜2滴を目に滴下しますが、オドメールは懸濁性の点眼薬であるため、点眼前によく振ってから使用する必要があります。
また、他の点眼薬を併用する場合は、5分以上間隔を開けてから点眼します。
複数の点眼薬を併用する場合、一般に、懸濁性の点眼は後に挿しますが、併用する点眼薬によっても順番が異なることがあるので、医師または薬剤師に確認する必要があります。
また、妊娠中、授乳中の使用に関して影響はほぼないと考えられます。
理由としては、外用薬が体内の血液中に入るのは極めて少量であという点と、そもそも点眼薬にはごく少量の成分しか配合されておらず、そのほとんどが水であるという点からです。
処方された用法用量にて使用しましょう。
コンタクトレンズ装着時の注意
コンタクトレンズを使用している場合は注意が必要です。
点眼薬には防腐などを目的として防腐剤のベンザルコニウムやホウ酸などの添加物を含有していることがあるため、一部の点眼薬をのぞき、ソフトコンタクトレンズを装着したままの点眼は避ける必要があります。
ベンザルコニウムは、薬液の腐敗や汚染を防ぐ目的で添加され、多くの点眼薬に使用されています。
しかし、ベンザルコニウムはソフトコンタクトレンズに吸着される性質があるためレンズをつけたまま点眼すると、角膜炎を起こす原因となります。
また、ホウ酸にも注意が必要です。
ホウ酸は、一部のカラーコンタクトレンズに使用されているポリビニルアルコールを変性させる可能性があります。
したがって、ソフトコンタクトレンズ、あるいはカラーコンタクトレンズを装着している場合は、点眼前にいったんレンズを外し、点眼後10分ほど間隔を開けてから再度レンズを装着することが推奨されています。
また、ホウ酸も一部のカラーコンタクトレンズを変性させる可能性がありますので装着したままの点眼は避けましょう。
オドメール点眼にはベンザルコニウムが含まれていますので、使用前にレンズを外してから点眼しましょう。
ポイント
加えて、点眼した際のポイントについて説明します。
点眼薬をさした後は、まばたきをせず、静かに目を閉じておくようにします。
これは、点眼薬の効果を得られやすくしたり、副作用を出にくくするために行います。
点眼された薬液は目頭にある涙点から喉の方へ流れるのですが、まばたきをするとこの流れを促進してしまいます。
こうしたことを防ぐためには、点眼後は目を閉じ、涙点のある目頭を1分間ほど軽く押さえるようにしましょう。
オドメールの副作用は?注意点はある?
オドメールの副作用は、添付文書によるとその報告がほとんどありませんが、連用による眼圧の上昇には注意しましょう。
これは、ステロイド緑内障と言われるもので、ステロイド点眼薬を連日使用することにより、房水の流出が阻害され眼圧が上昇し発症します。
その多くは使用を中止すれば元に戻るようですが、そうでない場合もありますのでステロイド点眼薬を連用する場合は眼科で定期的な検査を受けましょう。
その他の注意点としては、以下の点に注意が必要です。
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがあること
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に使用した場合には穿孔を生ずること
長期使用により、まれに後囊下白内障があらわれること
万が一そのような症状を感じた際は、病院を受診し、適切な治療を受けてください。
オドメールに限らず、一般的な目薬の注意点としては、目薬の開封後は1ヶ月を目安に使いましょう。
これは、目薬には保存料や防腐剤があまり入っておらず、長期間にわたって清潔さを保つのが難しいためです。
目薬の清潔さを保つためにも、点眼する際に点眼容器が目や睫毛に触れないように注意しましょう。
オドメールはどこで買えるの?
オドメールを薬局で手に入れるためには、眼科クリニックなどの医療機関を受診し、医師の診察後、処方せんを出してもらう必要があります。
抗アレルギー薬の目薬のように市販薬はありませんので、医療機関の受診が必要になるのですが、忙しくてなかなか受診できないという方は「零売」という方法で購入が可能です。
零売はもともと小売りや分割販売という意味があり、一部の医療用医薬品を処方箋なしで購入することができます。
零売は薬剤師によるカウンセリングが必要であり、基本的に自分の症状を把握している場合に必要最低限の量のお薬を購入することが可能になります。
オドメールを購入するにはどうしたらいい?
オドメールは「医療用医薬品」に指定されているため、処方箋なしでドラッグストアなどで購入することはできません。
オドメールを購入するには、医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。しかし、薬をもらうためだけに病院に行くのは面倒と感じる方もいるのではないでしょうか。
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