SOKUYAKUメディカルコラム

医療機関・薬局向け

オンライン診療のアプリとは?オンライン診療アプリのサービス内容や患者や医療機関のメリットデメリットについて

監修医師 木村眞樹子
2020年12月1日
会社が忙しくてなかなか病院やクリニックに行けないといった方や、へき地にお住いで病院に行くのに大変な労力を要する方、コロナウイルスへの感染が不安で通院をためらっている方にとってオンライン診療アプリによる遠隔診療が注目を集めています。ライフスタイルが刻一刻と変化している現在の医療においてオンライン診療サービスは今後その重要性が高まると予想されます。この記事では、オンライン診療とはどのような形態の医療なのか、オンライン診療アプリではどういったサービスを受けることができ、どのようなメリットがあるのかなどについてご紹介します。

オンライン診療とは

オンライン診療とは、パソコンやスマートフォン(スマホ)やタブレット端末などの情報通信機器を利用して、医師が患者の診察や診断、治療の必要性の判断を行い、診断結果を伝えたり、薬の処方を遠隔でリアルタイムに実施することを指します。患者さんはわざわざ医療機関に出向くことなく、自宅で診療を受けることができます。

新型コロナウイルスの感染症拡大に伴い注目されているサービス

オンライン診療そのものは2018年から保険適用となっていましたが、様々な規制が設けられていました。これまでは、オンライン診療の対象となる疾患はかなり限られていましたし、初診の患者さんはオンライン診療を受けることができませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年4月10日に、一時的ではありますが規制が緩められ、初診も含め医師の判断で電話やオンラインによる医療相談・受診ができるようになりました。

患者さんの中には感染を恐れて病院やクリニックでの検査や診療をためらう方もいらっしゃいます。特に、糖尿病や心不全、呼吸器疾患など基礎疾患がある場合は新型コロナウイルスによる感染症が重症化しやすいと言われているため、これらの基礎疾患を持つ方は感染予防が重要になってきます。こういったことから、オンライン診療は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い注目を集めています。

オンライン診療の予約から診療、決済までの流れ

オンライン診療を受けようとするとき、受診の予約から決済まで全てインターネットを利用してリモートで行うことができるように仕組みが整備されてきています。オンライン診療アプリではどのようなサービスを提供しており、そのサービスを受けるための手順についてご紹介します。

近隣の病院またはクリニックに問い合わせ

まず、受診を希望する病院やクリニックの窓口に問い合わせや相談してみましょう。その医療機関の医師が、電話やその他の情報通信機器を利用して診断や処方が可能であると判断した場合、初診を含めてオンライン診療を受けることができます。ただし、麻薬や向精神薬の処方は対象外となります。

また、医師はオンライン診察を行う場合、患者さんの病状をよく把握しておくことが求められているため、患者さんの基礎疾患の情報が把握できない場合は、薬の処方日数が7日間に限定されたり、安全管理が必要な薬については処方できないことになっています。

オンラインでの事前予約

オンライン診療の予約方法は医療機関によって異なりますので、診療を希望する医療機関のウェブサイトをご覧になるか、電話で確認しましょう。医師の判断によっては、すぐに医療機関を受診する必要がある場合がありますので、できるだけ近くの医療機関を選ぶことをオススメします。

電話の場合、保険証などの情報を医療機関に伝えた上で予約を行います。最近では、オンライン診療専用のアプリが登場しています。オンライン診療をすでに導入している医療機関の場合、アプリから予約が可能でしょう。ただし、コロナ禍で対応が変更されている場合がありますので、医療機関に問い合わせてみましょう。

電話や通信情報機器による医師の診察

予約の時間になると、医療機関から電話がかかってくるか、インターネットを介したビデオチャットでの診察が始まります。まず、電話やスマホ、タブレットの前にいらっしゃるのが、診察を希望する患者さん本人か確かめるために、個人情報の照合や症状の確認が行われます。患者さん側は被保険者証を、医師側は顔写真付きの身分証明書を使ってお互いの身分を証明します。
その後は、医療機関で行われるのと同様に問診が開始されます。

医療機関より患者希望の薬局に処方箋を送る

医師が薬による治療が必要であり、処方する必要があると判断した場合、その医療機関から患者さんが希望する薬局へ処方箋が原本と共にファックスで送られます。患者さんが薬に関する情報提供や指導をオンラインで受けることを希望する場合、処方箋には「0410対応*」と記載されます。
*2020.11現在

薬剤師による薬局での対面またはオンライン服薬指導

オンライン診療でも対面で薬を受け取ることは可能です。オンラインよりも対面で服薬指導を受けたいという方は、医師に、お住まいの近くの薬局やかかりつけ薬局で薬を受け取る旨を伝えてください。

また、オンラインで医師の診療が行われるように、薬剤師がオンライン服薬指導が可能であると判断した場合、電話や情報通信機器を使って、処方された薬の情報提供や指導が行われます。

薬の配送

オンライン服薬指導の後、薬の配送を依頼することができます。調剤された薬の品質が維持され、かつ確実に配送できる方法,、例えば書留郵便などで送られます。その後、薬が無事に患者さんの元に届いたかどうかを確認する連絡が薬局から来ます。その他に、薬剤師がご自宅まで届けてくれることもあります。

各医療機関での支払い

診察代や薬代、配送料の支払いは、銀行振込の他、クレジットカードやその他の電子決済で行えます。そのうちどの方法を選択できるかは医療機関や薬局によって異なりますので、問い合わせて見ましょう。

オンライン診療アプリって何?

ここまで、オンライン診療を受けるためには、医療機関や薬局に問い合わせるとご紹介しましたが、その過程を楽にするツールがあり、それがオンライン診療アプリです。インターネットを介して情報通信端末にダウンロードし利用できます。Android系のスマートフォン、iPhoneやiPad、iPod Touchなどで利用が可能です。オンライン診療アプリにはどのような機能があるのかご紹介します。

オンライン診療アプリとしては、clinics(クリニクス)やcuron(クロン)、オンライン診療ポケットドクターなどがあり、Androidの場合はGoogle Storeから、iPhone系端末の場合はApp Storeからダウンロードできるようになっています。使い方のアプリによって様々なので、各アプリの説明書をご覧ください。

受診の予約から決済まで一元管理が可能

まず、オンライン診療アプリには、オンライン診療を導入している医療機関の検索機能が備わっています。さらに、このアプリから診療の予約を取ることが可能です。そのため、オンライン診療を行っているかご自身で問い合わせる手間が省けます。診療スケジュールの管理にも役立ちます。

また、診察もアプリをインストールした端末で受けることができます。診療が終了したら、アプリを介して診察料の決済ができます。さらに、このアプリを介して薬もしくは処方せんの配送の手続きを行い、支払いを済ませることができます。患者情報が登録され、診療や処方の記録も登録されていくので、これまで受けた医療の履歴を一元管理するのに非常に便利です。

クレジットカードを登録すると複雑な支払いの手間が省ける

ご自身で診察の予約をしたり、薬代、配送代をその都度支払おうとするとかなりの手間ですよね。オンラインアプリにクレジットカードを登録しておけば、診察、調剤、配送などにかかる費用をアプリひとつでクレジット決済することが可能になります。

全てのアプリで利用サポートしてくれるガイド機能がついていますので、そのガイドに従って進めれば難しくなく利用できるでしょう。

アプリなどを利用するためにスマホやタブレットなど通信情報機器が必要

オンライン診療アプリを利用するには、パソコンやスマホ、タブレットなどの通信情報機器が必要です。しかし、年代によっては取り扱いが難しい場合があるため導入に課題もあるのも事実です。

環境が整えば自宅からオンライン診療を

情報通信機器の環境だけでなくご家族、施設の方など周りのサポート体制が必要かもしれません。これらの環境が整うようでしたら、オンライン診療をアプリで受けられる仕組みの導入を検討してみましょう。
初期投資は必要であるものの、環境さえ整えば、オンライン診療で定期的に検診を受けたり、薬の相談をすることが可能になりますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

通院する時間のない方やへき地など医療機関の不足する地域ではメリット

会社が忙しくなかなか病院に行く時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。対面での診察や薬局での薬の受け取りには時間がかかるものです。一方、オンライン診療では、診療を予約し、診療が終わったら薬の配送も依頼できるので、待ち時間が発生しません。

また、へき地にお住いの方やご高齢の方にとって診察を受け、薬を受け取るのは手間だと感じることも少なくないのではないでしょうか。オンライン診療やその関連アプリを利用できる環境が整えば、自宅で診療から薬の配送依頼、決済が行えるので大変便利です。

感染防止対策にもつながる

なかなか病院に行けない、行くために大変な労力がかかる方にために始まったオンライン診療ですが、このコロナ禍でその利便性が発揮されようとしています。

最近、新型コロナウイルスへの感染を懸念して病院へ行くことを控える方が増えています。オンライン診療を利用すれば、外に出かけることでの感染リスクをゼロにでき、感染への対策ができるというのもオンライン診療の魅力です。

オンライン診療ではなく対面診療を求められることも

オンライン通信の状況や、患者さんの病状などを考慮して、医師が患者さんに対面での診療を求める場合があります。その場合は医療施設に出向いて診療を受けるようにしましょう。

オンライン診療は医療の新たな選択肢に

忙しくてなかなか病院や病院に行けない方、へき地にお住い医療施設での受診に労力を要する方、コロナウイルス感染症への不安で通院をためらう方にとって、オンライン診療は非常に便利な受信方法です。

また、オンライン診療アプリを使うことで受診の予約、オンライン診療、処方せんや薬の配送依頼、オンライン決済を自宅にいながら行えて、アプリで一元管理できるので、オンライン診療システムをより便利に活用できます。

患者さんの通信環境や病状によっては対面での診療や服薬指導を求められることもありますが、今後の医療においてオンライン診療の重要性はますます高まることが予想されます。


この記事は、令和2年4月10日に発出された「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて(令和2年4月10 日事務連絡)」という資料に基づいて書かれていますが、状況は目まぐるしく変わっています。最新の情報はご自身でご確認ください。
参考資料

厚生労働省. オンライン診療の適切な実施に関する指針 平成30年3月(令和元年7月一部改訂)
https://www.mhlw.go.jp/content/000534254.pdf

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 木村眞樹子
現役医師、産業医 10年以上大学病院で臨床に従事、産業医として企業の健康経営にも携わる 2019年より医療ライターとしても活動している
オンライン診療サービス
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1
    診療予約
  • STEP2
    オンライン問診
  • STEP3
    オンライン診療
  • STEP4
    オンライン服薬指導
  • STEP5
    お薬配達

    ※配送時間は当日の配送状況やエリアによって異なります。

    ※配送エリアは23区内、横浜市内、大阪市内になります。順次拡大予定です。

詳しい使い方は動画でチェック

メディカルコラム