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真武湯って?症状や体質に合わせた漢方の選び方を解説

監修医薬品登録販売者 村上菜美子
2020年12月10日
2020年12月10日
真武湯って?症状や体質に合わせた漢方の選び方を解説のイメージ
真武湯(しんぶとう)は、下痢症や腹痛などに処方される漢方薬で、『傷寒論』という医学書に収載されている漢方処方です。別名を「玄武湯(げんぶとう)」とも呼び、体力・抵抗力がともに落ち、代謝機能が低下したタイプの方に適した薬です。

冷えの強まる寒い季節や、お年寄りに比較的処方されることが多い漢方ですが、最近はエアコンが効いているオフィスでのデスクワークで体が冷えていたり、慢性的に冷えに悩まされている方も多いので、季節や年代に関わらず使用ができます。女性は男性より筋肉量が少ないので、冷え症になる傾向が強く、その冷えが原因となり不調をきたすことが少なくありません。

現代医学では冷え性は病気としては扱わず、特定の病気による冷えでない限りこれといって特効薬があるわけではありませんが、東洋医学では、冷えを「未病」=病気の前の状態として扱い、治療の対象とします。

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真武湯とは

真武湯(しんぶとう)は、下痢症や腹痛などに処方される漢方薬で、『傷寒論』という医学書に収載されている漢方処方です。別名を玄武湯(げんぶとう)」とも呼び、体力・抵抗力がともに落ち、代謝機能が低下したタイプの方に適した薬です。
冷えの強まる寒い季節や、お年寄りに比較的処方されることが多い漢方ですが、最近はエアコンが効いているオフィスでのデスクワークで体が冷えていたり、慢性的に冷えに悩まされている方も多いので、季節や年代に関わらず使用ができます。女性は男性より筋肉量が少ないので、冷え症になる傾向が強く、その冷えが原因となり不調をきたすことが少なくありません。

現代医学では冷え性は病気としては扱わず、特定の病気による冷えでない限りこれといって特効薬があるわけではありませんが、東洋医学では、冷えを「未病」=病気の前の状態として扱い、治療の対象とします。冷えに対応する漢方処方は数多くありますが、真武湯もそのひとつで、体質虚弱気味で、水の巡りが悪く、冷えている方の下痢や腹痛、むくみや足腰の重だるさなどに使う漢方です。

医療用医薬品で「真武湯」といえば、漢方薬の製造で有名なツムラ株式会社が製造販売している「ツムラ真武湯(ツムラの漢方30番)」(※30番は医療用医薬品の製品番号)などで目にする方も多いと思います。

真武湯は、医療用医薬品の他、一般用医薬品でも漢方製剤として販売されていますので、街のドラッグストアなどでも購入することができるくすりです。(一般用医薬品でが、ツムラ以外に、クラシエ、三和生薬、松浦薬業などの製薬メーカーが展開している商品が数多くあります。)

自分の体質に合った漢方はどうやって選ぶ?

病院で血液検査などをする際に、からだの状態を表す基準となる数値があるように、東洋医学にも独自の理論に基づいた体質の診断方法があります。体質の事を「証」と表し、体力の有無や不調の勢いを「虚実」という言葉で表現するなど、独特な言い回しの多い漢方医学ですが、顔色を見たり、声の大きさを聴いたり、症状、普段の生活習慣などを問診した結果に基づいて、患者さんの情報を集め必要な薬を選ぶのが基本です。

その情報集めに必要な診断法を「四診」(ししん)と呼び、これにより、もともとの体質だけでなく現状の身体の状態をも大まかに把握することができます。
四診とは次の4つの方法で行います。「

「望診」(ぼうしん・・・視覚を使い、実際に顔色や皮膚の状態などを見て体調を把握する方法)

「聞診」(ぶんしん・・・聴覚や嗅覚を使って体調を把握する方法。例えば声の大きさ、口臭、体臭、排泄物の匂いで体調を把握する方法)

「問診」(もんしん・・・不調の経緯や現在の症状を質問して聞き出す方法)

「切診」(せっしん・・・実際に体表に触れて状態を把握する方法。脈をとる、腹部を触るなど)

これらを「四診」と呼び、様子を観察し、病状や既往等を質問し、時には匂いを嗅ぎ、身体に触れることで、その人の情報を集めて東洋医学的なふるいにかける事で体調や症状を総合的に把握し、薬(漢方薬)を選ぶことができます。

漢方では、女性であれば月経の周期、また季節や服用する時間によっても処方を使い分けることも多く、この細かな診断基準がオーダーメイド医療ともいわれている理由です。

また、ご自身で、健康状態をチェックできるポイントがあります。尿の色や回数、鼻水の色や質感をみてみましょう!自分の身体が冷えているか、熱を持っているのかを把握する方法は、鼻水や痰、尿の「色」や「質感」などで判断することができます。

尿や鼻水、痰などに黄色などの色がつく、質感が粘調または匂いのきつい便が出る=体に熱を持っている

尿や鼻水、痰などに色がつかず、透明でさらさらしている、水様性の下痢で匂いがあまりない=体が冷えている

漢方では上記のように、排泄物の色や質感、匂いを参考にすることが多々あります。

時には舌苔(舌についた苔の事)の色も判断の情報にします(例:舌苔の色が黄色っぽい=体内の熱が強いと判断)もちろんそれだけでは診断できない事もありますが、普段からご自身の舌の状態やお手洗いの回数、尿の色などを把握していると、変化があった時に判断しやすいので、是非チェックするようにしてみてください。

どんな成分か?

この薬は漢方薬で、5つの生薬から構成されています。漢方薬は、自然の草や木を採取し、乾燥させたり、煮出す等の処理をした「生薬」天然の生薬を加工し、その成分を抽出したものをエキス顆粒などにして製剤化しています。

エキス顆粒やエキス細粒、錠剤など、様々な剤型で販売されており、エキス顆粒などはそのまま水で手軽に服用したり、お湯に溶いて服用したりと煎じる手間がないのがメリットです。漢方は服用を長期間続けないと効果が表れないと言われていますが、実は短期間で効果を実感できるものも数多くあります。
真武湯は、主に、胃腸機能の調整を助け、身体の水分の代謝を良くするものや体を内側から温める作用のあるものが配合されています。茯苓(ブクリョウ)、 芍薬(シャクヤク)、 白朮(ビャクジュツ)または蒼朮(ソウジュツ)、生姜(ショウキョウ)、 附子(ブシ)で構成されています。(製薬メーカーによって、白朮(ビャクジュツ)、蒼朮(ソウジュツ)違いあり。蒼朮を使用していることが多い。)
真武湯の主薬の“附子”は熱性(体を温める作用を持つ)の代表的な生薬で、痛みをとり、また水分循環を改善します。そのほか、余分な水分を取り除き胃腸機能を補助する“茯苓”と“蒼朮”、痛みをやわらげる“芍薬”、健胃作用のある“生姜”などが配合されており、これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

どんな症状にきくか?

真武湯の適応症としては以下があげられます。

体力虚弱気味で、冷えや疲労倦怠感があり、ときに下痢、腹痛、めまい、頭痛があるもの

急性胃腸炎、慢性胃腸炎、胃腸虚弱症

特に足腰が冷え、手足が冷たく体が冷えて寝付けない等、胃腸が弱い方の下半身のだるさ、浮腫などの症状

むくみ、皮膚炎(老人性乾燥肌)、皮膚のかゆみ、湿疹

皮膚炎・全身や四肢の冷えが顕著で、めまい感、動悸、むくみを伴う症状

虚弱体質者の初期の風邪、感冒

(第2類医薬品、サンワロン「真武湯」(三和生薬)、JPS製薬「真武湯」、ツムラ株式会社「ツムラエキス顆粒」※添付文書より一部抜粋)
大まかに、「水分代謝の低下による不調」プラス「冷え」に対応する漢方と考えると良いでしょう。

下痢、下半身のむくみ、腹痛など、特に下半身に現れる症状への適応や、水分代謝の異常によるフワフワしたようなめまいにもよく使われます。虚弱体質気味で冷えの傾向が強い人に合う処方であり、喉の痛みや寒気を伴う風邪の初期や身体がだるさなどにも有効とされています。

市販薬はある?

医療用医薬品の真武湯は、ツムラ株式会社が製造している「ツムラ 真武湯エキス顆粒(医薬品番号30番」やコタロー漢方製薬のエキス細粒などが処方されます。市販の商品でも手に入れる事ができます。ただ、メーカーによって、商品名が違う場合があります。
真武湯はもともと「玄武湯」と呼ばれていたものの、当時の皇帝の名前と重複するという理由で真武湯と改称されたという歴史があります。そもそも「玄武」とは中国の神話に登場する4つの神様の1つで、北の方角を守ると言われていました。

「玄」は「黒」を意味し、東洋医学の基礎となる陰陽五行説では「北」の方角と関連する色とされています。北の関連する要素として、「水」や「腎臓(腎)」とも関わりが深く、真武湯の主薬である「附子」が黒い色の生薬であることからも玄武湯と呼ばれるようになりました。

水に関わる臓(腎臓)や、下半身、北の方角は寒さや冷えなどを連想させるなど、薬の構成ひとつとっても、自然界との関わりの哲学が反映されているのが漢方医学なのです。

よって、「真武湯」という商品名で販売している製薬メーカーと、「玄武湯」という商品名で販売している製薬メーカー、また独自の商品名で販売しているメーカーもありますのでご紹介します。(価格は2020年8月現在のものです。)

サンワロンS 真武湯 (しんぶとう) 90包 三和生薬 価格帯3,620円~4,620円(税抜)※第2類医薬品

JPS漢方-82 真武湯(しんぶとう) 90包 価格5,330円~※第2類医薬品

玄武湯(げんぶとう)エキス細粒M48包 松浦薬業 3,800円(税抜)※第2類医薬品

クラシエ玄武温陽 (げんぶおんよう) エキス顆粒A30包 3,000円(税抜)※第2類医薬品

基本的な処方構成は変わりませんが、若干生薬ごとの配合量が違います。あと剤型(薬の形状)も顆粒や細粒、錠剤タイプのものと違いがありますので、添付文書等を確認し、薬剤師や登録販売者に相談して選択してみると良いでしょう。

服用方法と注意点

漢方薬は人体に優しく、副作用が比較的少ないと言われていますが、体質に合わない場合は副作用と同等の好ましくない作用をもたらすことがあります。少しでも服用時に不安がある場合は専門家に相談するようにしましょう。医薬品は添付文書を確認し、服用する際は用法・用量や使用期限を守って使用するようにしましょう。

真武湯は、構成生薬の中に「附子」が含まれており、のぼせや動悸、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状がでる事があります。また、医師の治療を受けている人、妊婦または、妊娠していると思われる人、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実しているタイプの人、これまでに薬により発疹、発赤、蕁麻疹、かゆみ等を起こしたことがある人は、薬剤師、または登録販売者に相談をし、必要であれば医療機関を受診するようにしてください。

また、妊娠中は体調が敏感になる方も多くいます。配合生薬の「附子」末の影響が大きく出てしまう可能性があるので、妊婦の方や妊娠している可能性のある方の服用は控える事とされています。2歳以上からも服用できるとされている漢方薬ですが、小児に服用させる場合も慎重に行いましょう。また服用させる場合も保護者の監督のもと、服用させるようにしてください。(年齢により1回あたりの服用量が異なります。)

漢方薬は天然の生薬を使用しているので、品質管理や保管方法には注意が必要です。特にエキス顆粒など、1包を飲み切らず半分量を残して残りを後で服用する場合などは切り口を折り曲げて早めに服用する事をおすすめします。また、医薬品の効果を最大限に生かすため、水や白湯、ぬるま湯に溶かして服用しましょう。

どこで買えるの?その価格は?

処方箋を取り扱う保険薬局(医療機関で医師の診断により処方を受けた場合)や街のドラッグストア、漢方薬専門の相談薬局、薬店等で購入することができます。(製薬会社の会員店のみの取扱商品として限定されるなど、一般のドラッグストアでは購入できない商品もあります。)
また、第1類、第2類、第3類のすべての一般用医薬品は、一定の条件の下、インターネットや電話などで販売できるようになりました。ただし、使用に特に注意が必要な「要指導医薬品」は対面販売に限ります。
また、一般用医薬品であっても、製薬メーカーによっては、インターネット販売を禁止しており、対面販売のみに限定しているものもありますので、ご了承ください。ご不明な点がありましたら、健康日本堂調剤薬局までお問い合わせください。

処方箋なしで購入できる零売について

これは「零売」(レイバイ)と呼ばれる、医療用医薬品を薬剤師によって対面販売する制度になります。東京都内で零売を行う健康日本堂調剤薬局赤坂店では、全国処方箋受付も一般の保険調剤薬局と同じように対応しながら処方箋がなくても購入できる「零売」に対応している全国でも数少ない薬局です。

健康日本堂調剤薬局赤坂支店の概要

住所:東京都港区赤坂3-14-3 渡林赤坂ビル1階
TEL:03-5797-8712
FAX:03-5797-8713
営業日・時間:月~金10:00〜19:00 / 土:9:00~17:00
定休日:日・祝
アクセス:東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩2分
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