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ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 小村 稜
2021年10月23日
2021年10月23日
ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
ゾーミッグ錠は有効成分としてゾルミトリプタンを含む片頭痛治療に用いられる医療用医薬品です。今回は、ゾーミッグ錠の用法用量や服用するときに注意すべき点などを解説し、さらにゾーミッグ錠と同じ有効成分を含む市販薬の有無を紹介します。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

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ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)とは

ゾーミッグ錠はゾルミトリプタンを有効成分として含む片頭痛治療薬で、日本では2001年にアストラゼネカ株式会社が製造販売の承認を受けました。2018年からは沢井製薬株式会社がゾーミッグ錠の製造販売を行っています。
また、普通錠であるゾーミッグ錠の他に、口腔内速溶錠であるゾーミッグRM錠が販売されています。片頭痛治療薬では初めての口腔内速溶錠でしたが、片頭痛発現時に水なしで服用できるというメリットがあります。

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)の成分について

ゾーミッグ錠に有効成分として含まれているゾルミトリプタンはセロトニン(5-HT)が結合する受容体である5-HT1B/1D受容体に選択的に作用して効果を発揮する医薬品成分で、5-HT1B/1D受容体作動薬に分類されます。
5-HT1B/1D受容体作動薬に分類される医薬品成分は、ゾルミトリプタンの他にエレトリプタン臭化水素酸塩・コハク酸スマトリプタン・ナラトリプタン塩酸塩・リザトリプタン安息香酸塩があります。5-HT1B/1D受容体作動薬の中でも第二世代に分類されるゾルミトリプタンは、第一世代に比べて内服した後に吸収されやすく、さらに中枢性の作用などが改善されています。

片頭痛治療について

片頭痛に対する薬物療法は主に急性期療法と予防療法の2種類に分類できます。このうち、ゾルミトリプタンは急性期治療、つまり片頭痛発作が起きた時に頭痛を消失させるために用いる治療薬です。急性期治療に用いる医薬品成分はゾルミトリプタンをはじめとする5-HT1B/1D受容体作動薬の他に、アセトアミノフェン・非ステロイド性抗炎症薬・副腎皮質ステロイド・エルゴタミンなどがあります。
片頭痛の予防療法は片頭痛発作の頻度・重症度・頭痛持続時間の軽減などを目的としています。予防療法に用いる医薬品成分はロメリジン・バルプロ酸・プロプラノロールなどがあります。

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)はどんな症状に効果がある?

ゾーミッグ錠は片頭痛に対して効果があります。
片頭痛発作が起きている間はどのタイミングでゾーミッグ錠を服用しても同様の有効性が期待でき、通常は服用から1時間以内に効果が認められます。また、片頭痛発現時は頭痛以外に悪心・嘔吐・光過敏・音過敏などがあらわれることがありますが、ゾーミッグ錠の服用によって日常生活に支障をきたす可能性があるこれらの随伴症状を改善する効果も認められています。

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)の用法・用量は?

ゾーミッグ錠は片頭痛の頭痛発現時にゾルミトリプタンとして1回2.5mg(ゾーミッグ錠2.5mgを1錠)を服用します。十分な効果が得られなかった場合は、前回の服用から2時間以上間隔を空けることでゾルミトリプタンとして1回2.5mgを追加服用できます。
また、ゾルミトリプタンとして2.5mgを服用したときに効果が不十分であった場合には、次回の片頭痛発現時からゾルミトリプタンとして5mg(ゾーミッグ錠2.5mgを2錠)を服用できます。ただし、1日に服用できるゾーミッグ錠はゾルミトリプタンとして10mg(ゾーミッグ錠2.5mgを4錠)までに限られています。

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)の副作用

ゾーミッグ錠を服用したときに起こる副作用として傾眠・薬剤の使用過多による頭痛・てんかん様発作・動悸・悪心・めまいなどが報告されています。

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)に関する注意点

ゾーミッグ錠を服用するときは以下の点に注意してください。

ゾーミッグ錠を服用できない場合(禁忌)

以下に該当する場合はゾーミッグ錠を服用することができません。
・心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患やその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者:不整脈・狭心症・心筋梗塞などの重篤な虚血性心疾患様の症状を引き起こす可能性があるため
・脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往のある患者:脳血管障害や一過性脳虚血性発作を引き起こす可能性があるため
・末梢血管障害を有する患者:症状を悪化させる可能性があるため
・コントロールされていない高血圧症の患者:一時的に血圧が上昇する可能性があるため
・エルゴタミン・エルゴタミン誘導体含有製剤・他の5-HT1B/1D受容体作動薬・モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)を服用中もしくは最後に服用してから一定期間以上経過していない患者(理由は後述)

基本的な注意事項

・ゾーミッグ錠は片頭痛発現時に服用する医薬品であるため、予防的に服用することは認められていません。また、ゾーミッグ錠を服用しても全く効果が認められない場合は頭痛の原因を改めて明らかにする必要があるため、追加服用はせずに医師へ相談してください。
・ゾーミッグ錠服用後に一時的な胸痛や胸部圧迫感などの症状が引き起こされることがあります。このような症状があらわれた場合は医師へ相談し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査をした上で服用中止などの対応が必要になることもあります。
・ゾーミッグ錠を含むトリプタン系薬剤の服用により頭痛が悪化することがあります。ゾーミッグ錠を服用しても頭痛が改善しない場合は、薬剤の使用過多による頭痛の可能性を考慮して医師が服用中止などの判断をすることがあります。
・片頭痛あるいはゾーミッグ錠の服用により眠気を催すことがあるため、ゾーミッグ錠服用後は自動車の運転等危険を伴う機械操作を可能な限り控えてください。

ゾーミッグ錠と併用できないもしくは併用には注意が必要な医薬品成分

以下の医薬品成分はゾーミッグ錠と併用できません(併用禁忌)。
<エルゴタミン・エルゴタミン誘導体含有製剤>
・理由:血圧の上昇や血管攣縮が増強される可能性あり
・機序:併用することで相加的に血管収縮作用を増強させるため
・該当期間:エルゴタミンやエルゴタミン誘導体含有製剤を最後に服用してから24時間以内
<他の5-HT1B/1D受容体作動薬>
・理由:血圧の上昇や血管痙攣が増強される可能性あり
・機序:併用することで互いに作用を増強させるため
・該当期間:エルゴタミンやエルゴタミン誘導体含有製剤を最後に服用してから24時間以内

・理由:ゾルミトリプタンとその活性代謝物が血中消失半減期が延長することでゾーミッグ錠の作用が増強する可能性あり
・機序:MAO阻害剤がゾルミトリプタンから変換された活性代謝物を不活性化するために必要なMAOの働きを阻害するため
・該当期間:MAO阻害剤を服用中もしくは最後の服用から2週間以内

次に、ゾーミッグ錠との併用に注意が必要な医薬品成分を紹介します。
<シメチジン・マレイン酸フルボキサミン・キノロン系抗菌薬など>
・臨床症状:併用によりゾーミッグ錠の作用が増強する可能性あり
・機序:ゾルミトリプタンの代謝にかかわるタンパク質(CYP1A2)の働きを阻害するため
・措置方法:1日あたりのゾーミッグ錠服用量をゾルミトリプタンとして5mg以内に変更するなどして慎重に服用
<選択的セロトニン再取り込み阻害剤やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤>
・臨床症状:不安・興奮・頻脈・発熱などを主徴とするセロトニン症候群を引き起こす可能性あり
・機序:併用によりセロトニン濃度が上昇することで、体内で起こるセロトニン作用が増強するため

ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)と同じ成分の市販薬はある?

ゾーミッグ錠に有効成分として含まれているゾルミトリプタンを含む市販薬は販売されていません。ゾーミッグ錠を服用するには、医師が片頭痛として診断を確定しなければなりません。また、ゾーミッグ錠を服用できない方がいることや重篤な副作用を誘発するおそれがあるため、定期的に医師の診察を受ける必要があります。
今回はゾーミッグ錠について詳しく紹介しました。ゾーミッグ錠は片頭痛が起きたときに服用することで効果が期待できる医療用医薬品ですが、定められた用法用量を守らないと思わぬ副作用を引き起こしてしまうことがあります。ゾーミッグ錠を服用したときに症状が全く改善しない場合や胸に痛みや圧迫感などの異変がある場合はむやみに服用を継続せずに医師へ相談してください。
参考資料

ゾーミッグ錠2.5mg
ゾーミッグRM錠2.5mg
片頭痛治療薬―慢性頭痛の治療ガイドライン2013―
ゾーミッグ錠(ゾルミトリプタン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
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監修薬剤師 小村 稜
医療編集プロダクションMEDW代表
Webディレクター / 薬剤師

今後の医療に変化をもたらすために、デジタルチーム医療を発足。
「メディアから医療を支える」をミッションに活動している

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