生え際の産毛はAGAの初期症状?おでこが後退する原因と対策方法について解説
更新日:2024年05月30日
「生え際が産毛のようになっている」
生え際の後退や薄毛は、男性にとって深刻な悩みの一つであり、改善したい問題でしょう。
AGA(男性型脱毛症)の兆候であり、早期に適切な対処が必要です。
治療薬や植毛など直接的な治療も重要ですが、根本的な生活習慣の改善など、自身で気をつけられる範囲でも対策が打てます。
そこで今回は、生え際の後退や薄毛・産毛の原因と、具体的な対策方法について解説します。
生え際の産毛はAGAの初期症状?注意すべき薄毛の前兆
抜け毛が増える
AGAの初期症状として代表的なのが、抜け毛の量が増えることです。人の毛髪は毎日生え変わり、1日に50〜100本は抜けると言われています。100本と聞くと多いように感じるかもしれませんが、髪の毛全体の本数が約10万本あるとされており、割合にして0.1%ほどです。この程度であれば心配する必要はなく、生え変わりと考えてよいでしょう。中でも抜け毛が多くなるのが「秋」です。
「養毛・育毛剤の評価法」によると、10月から11月にかけての抜け毛は1日に約140本前後と一過性に多くなります。
全ての人に当てはまるわけではありませんが、年間を通じて抜け毛の本数が一定ではないことを覚えておきましょう。
また、抜け毛を自覚しやすいタイミングは以下の通りです。
・シャンプー時
・ドライヤーやくしを入れた時
・起床時(枕についた抜け毛)
排水溝に溜まっている髪の毛の量や枕についた抜け毛など、抜けている髪の毛の量を意識して確認してみるとよいでしょう。
正確に本数を把握するのは難しいため、抜けている髪の毛が「細くないか」「毛根に膨らみがないか」など、不健康な状態になっていないか合わせて確認してみてください。
ヘアセットがしにくくなる
ヘアセットがしにくくなるのもAGAの初期症状の一つです。
原因としては、毛量の減少と髪の毛にハリがなくなっていることが考えられます。
では、なぜ毛量の減少やハリがなくなってしまうのでしょうか。
それには毛周期(ヘアサイクル)の乱れが大きく関わってきます。
髪の毛は以下のようなヘアサイクルを経て、成長から生え変わるといわれています。
・成長期(毛母細胞が分裂し成長が活発な状態:全体の85〜90%)
・退行期(髪の毛が成長しづらくなった状態:全体の約1%)
・休止期(髪の毛の成長が完全に止まった状態:全体の10〜20%)
ヘアサイクルは約1年で経過するものですが、AGAになってしまうとヘアサイクルが乱れ、成長期が著しく短くなってしまいます。髪の毛は十分に育たず退行期へ移行してしまい、すぐに抜け落ちやすくハリがない髪の毛が増えてしまうのです。
毛量が少なくハリがない髪の毛が増えれば、髪のボリュームは減ってしまいヘアセットもしにくくなります。ワックスなどの整髪剤で髪を整えづらくなってきたら、AGAを疑い始めてもいいかもしれません。
生え際が後退する
AGAの初期症状として目に見えやすいのが生え際の後退です。
特にわかりやすいのが、おでこの左右の生え際が後退していく「M字型タイプ」でしょう。
生え際の後退がM字型タイプかどうか、明確な基準はありません。
けれど、耳の上部と頭頂部を線で結び、その線から生え際までの距離が指2本分(2cm以内)であれば、M字型タイプであると疑われます。
生まれつきおでこが広い方を除き、以前と比べて生え際が後退してきている方は確認してみるとよいでしょう。
頭頂部が透けて見える
頭頂部の皮ふが透けて見えるのもAGAの初期症状といわれています。
薄毛の中でもO型脱毛症と呼ばれ、上や後ろから見たときに目立つのが特徴です。
・頭頂部に手を当てると皮ふに触れてしまう
・頭頂部の皮ふが赤みがかっている
・頭頂部の髪が細く短い
これらを自覚する・人に指摘された場合はO型脱毛症の可能性が考えられます。
自分自身では気付きづらい場合があるため、家族などに確認してもらうとよいでしょう。
頭皮トラブルが増える
頭皮のかゆみや赤み、におい、フケなど、頭皮トラブルが目立ってくるとAGAの可能性があります。
ダメージを放置してしまうと薄毛が進行してしまう恐れがあるため、早急に対処した方がよいでしょう。
頭皮トラブルは以下が原因と考えられます。
・乱れた食生活
・睡眠不足
・過度なストレス
・肌に合っていないヘアケア商品
・紫外線のダメージ
・常在しているフケ原因菌(マラセチア属真菌)
まずは不規則な生活習慣を改善し、肌に合っていないヘアケア商品の使用を止めることで頭皮トラブルの原因を取り除いていきましょう。
フケの原因菌も洗髪時の洗い残しが原因で繁殖するため、シャンプー前に1分ほどシャワーで洗い流すと一定の効果が期待できます。
それでも頭皮トラブルが治らない場合は、病院を受診し医師に相談しましょう。
生え際の薄毛を引き起こす主な原因
生え際の薄毛を引き起こす主な原因は、以下が考えられます。
・睡眠不足
・ストレスや生活習慣の乱れ
・AGA(男性に多い)
・牽引性脱毛症(女性に多いが髪を結ぶ男性にも見られる)
・ホルモンバランスの乱れ
性別によっても原因は大きく異なりますが、共通するのは睡眠や生活習慣の乱れです。
まずは改善を試み、それでも進行してしまう場合は適切な治療が必要になります。
生え際で進むAGAの進行過程と見分け方
生え際で進行するAGAにはいくつかのパターンがありますが、多いのがM字型の後退です。
おでこの左右が後退していくため自身でも気付きやすく、また身近な人にも指摘されやすいです。抜け毛が細く、毛根が痩せているなどもAGAを見分けるポイントになりますので、自身でもチェックしてみてください。
AGAは早めの対処が重要なため、異常が見られた際にはすぐに専門医へ相談するとよいでしょう。
生え際の産毛を太くする方法
生活習慣を改善する
生え際の産毛を太くするために、まずは生活習慣を改善することから始めましょう。
悪い生活習慣が定着していると自律神経が乱れてしまい、血行不良で頭皮に必要な栄養が届けられなくなってしまいます。その結果、髪の毛のヘアサイクルが乱れて抜け毛の原因となってしまうため、生活習慣を改善する必要があるのです。
自律神経を整えるためには、適度な運動や睡眠時間の確保、栄養バランスの整った食事などが関係しています。特に食事は鉄や亜鉛、ミネラル、ビタミンD、タンパク質などを積極的に摂取すると、髪の毛にもよい効果が期待できます。
まずは取り組みやすいものから改善していき、よい生活習慣が定着するよう心がけていきましょう。
ストレスを減らす
日々のストレスを減らす点も髪の毛を成長させる重要な要素です。
ストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れの原因となり、頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼします。
そのため、疲れている時には休息をとり、ストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
・寝る前に湯船に浸かる
・マッサージをする
・ハーブティーなどを飲む
上記のように自身にあったストレス解消法を実践してもよいですし、ストレスの元となる原因から離れるとより効果的です。
規則正しい生活を送る
産毛を太くするためには規則正しい生活を送るとよいでしょう。
・7〜8時間の睡眠時間を確保する
・週3回程度は運動する
・栄養バランスの整った食事をする
忙しい社会人にとってはどれもハードルが高く感じるかもしれません。しかし、現在の生活を続けていると薄毛の治療効果はなかなか高くならないでしょう。
まずはできることから始め、少しずつ規則正しい生活を送れるよう改善を図ってみてください。
発毛剤で頭皮の血行を促進する
生活習慣の改善と合わせて、発毛剤などの活用も検討してみるとよいでしょう。
頭皮の血行を改善することは産毛を太くする重要なポイントです。血行が改善されれば頭皮へ栄養が届きやすくなり、成長期を経て健康な髪の毛が多くなります。
発毛剤は髪の毛の毛包(毛を作り出すスペース)を刺激して、新しい髪の毛を作り出すよう作用します。運動で体を動かす、湯船に浸かるなどと合わせて使うとよいとされているため、医師と相談しながら使用を検討してみましょう。
AGA治療をおこなう
AGA治療も薄毛対策には効果的です。
特に進行している薄毛に悩んでいる方は、早期に医師へ相談するとよいでしょう。
生え際の後退を防ぐためには、AGAの原因である男性ホルモンに作用する治療薬を医師の指示のもと使用するとよいとされています。治療薬を使用するためには医師の診断を経て、薬を処方してもらわなければなりません。そのため、AGA治療を受けたい方はAGAクリニックを受診しましょう。
AGA治療とは
AGA治療薬の服用
フィナステリド
フィナステリドとは、男性ホルモンを抑制し薄毛の進行を妨げる効果があります。
AGAの主な原因は男性ホルモンであるテストステロンと還元酵素5αリダクターゼが結びついて生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」にあります。
そのため、テストステロンを抑制するとAGAの治療に効果が期待できるのです。
フィナステリドのジェネリックである「フィナステリド錠」は、AGA治療薬として日本で初めて発売された「プロペシア」と同様の成分が配合されています。
現在では多くの医薬品メーカーから発売されており、ジェネリック医薬品であるため治療費を削減できるため、治療薬の第一選択といえるでしょう。
フィナステリドとは、男性ホルモンを抑制し薄毛の進行を妨げる効果があります。
AGAの主な原因は男性ホルモンであるテストステロンと還元酵素5αリダクターゼが結びついて生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」にあります。
そのため、テストステロンを抑制するとAGAの治療に効果が期待できるのです。
フィナステリドのジェネリックである「フィナステリド錠」は、AGA治療薬として日本で初めて発売された「プロペシア」と同様の成分が配合されています。
現在では多くの医薬品メーカーから発売されており、ジェネリック医薬品であるため治療費を削減できるため、治療薬の第一選択といえるでしょう。
ミノキシジル(内服)
ミノキシジルとは頭皮の細胞を活性化し、発毛を助ける効果が期待できます。
血管を拡張させて血圧を下げる「高血圧治療薬」として知られており、発毛治療の応用に使われるようになっています。
服用するためには医師の処方が必要です。
同期やめまいなどの副作用がある医薬品のため、内服したい場合は症状を医師に相談して使用できるか相談して決めましょう。
ミノキシジルとは頭皮の細胞を活性化し、発毛を助ける効果が期待できます。
血管を拡張させて血圧を下げる「高血圧治療薬」として知られており、発毛治療の応用に使われるようになっています。
服用するためには医師の処方が必要です。
同期やめまいなどの副作用がある医薬品のため、内服したい場合は症状を医師に相談して使用できるか相談して決めましょう。
ミノキシジル(外用)
ミノキシジルの外用薬は成分濃度が5%含有のものであれば薬剤師のいるドラッグストアやネット通販などでも購入可能です。
毛細血管を広げ、血液の流れをスムーズにする働きがあり、ヘアサイクルを整える効果が期待できます。
とはいえ、外用薬では発疹や頭皮のかゆみなど、頭皮トラブルの副作用が生じる可能性があるため、安心して治療を行いたい方は医師の診察により処方された治療薬を使用するようにしましょう。
ミノキシジルの外用薬は成分濃度が5%含有のものであれば薬剤師のいるドラッグストアやネット通販などでも購入可能です。
毛細血管を広げ、血液の流れをスムーズにする働きがあり、ヘアサイクルを整える効果が期待できます。
とはいえ、外用薬では発疹や頭皮のかゆみなど、頭皮トラブルの副作用が生じる可能性があるため、安心して治療を行いたい方は医師の診察により処方された治療薬を使用するようにしましょう。
植毛
AGAの治療には植毛も効果的です。
主に後頭部や側頭部から自身の毛を採取し、生え際の後退した箇所に植毛していきます。
毛根ごと採取して植毛をするため、植え替えた後も成長し、自然な髪の育毛が期待できるでしょう。
ただし、植毛した箇所が定着せずに抜け落ちてしまう場合があります。また、ニードルなどを使用するため頭皮に傷が残ったり、費用が高額になったりする可能性もあります。
治療を決めるまでに医師と相談し、自身に合った方法かどうか検討しましょう。
メソセラピー
メソセラピーとは、注射やレーザー、炭酸ガスなどで生え際の後退部位に直接治療を行う方法です。髪の成長を助ける薬剤を注射器などで注入し、血液を通して頭皮へ行き渡らせます。
内服薬とは違い毎日服用する必要はなく、定期的な施術で効果が期待できる点がメリットです。ただし、毛包がなくなっている箇所には治療効果が低く、期待した効果が得られない場合があります。
毛包の有無は自身で判断することが難しいため、施術する際にはクリニックに受診して医師と相談しながら治療を進めましょう。
薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう
AGAの症状は放置してしまうと徐々に進行してしまいます。
後退してしまった生え際や進んでしまった薄毛を改善するのは容易ではありません。
そのため、早期のうちに対策を始めると症状の進行を緩やかにしたり、改善を実感できる効果が期待できたりするでしょう。とはいえ、忙しい方は治療を後回しにしてしまいがちです。そんな方にはオンライン診療をおすすめします。自宅でも予約・診療が可能なため、対面診療と合わせて活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は生え際の後退や薄毛の原因、原因に対する具体的な対策方法について解説していきました。
薄毛の原因には生活習慣の乱れやストレス、頭皮へ十分な栄養が行き届いていないことが考えられます。
根本的な悪い習慣を改善しつつ、薬剤や手術などを併用して治療に臨むとAGAの改善が期待できるでしょう。
治療において、費用面や副作用など考慮しなければならないデメリットも存在します。
治療方法は医師と相談し、適切なものを選んでいきましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療のオンライン診療にも対応しております。治療効果や副作用など、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
高藤 円香
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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早めの診断、治療はのちのちに効果を実感しやすいですので、気になったら一度診察を受けられることをおすすめします。