亀頭包皮炎は自然治癒する?原因や治療方法について詳しく解説
更新日:2025年01月8日
亀頭包皮炎とは
亀頭包皮炎は、男性の性器の先端部分(亀頭)とその周りの皮膚(包皮)に炎症が起こる病気です。症状としては、赤みや膿、かゆみなどが見られます。
包茎の状態でよく見られる病気です。亀頭とその周りの皮膚の間に垢がたまりやすくなり、そこに細菌が繁殖して炎症が起こります。この病気は、小学校入学前の子供に多く見られますが、成長とともに発症頻度は減少し、中学生くらいになるとほとんど発症しません。これは、免疫力が高くなるためです。
そのため、子供に多い病気とされていますが、大人の男性でも発症することがあります。たとえば、性交渉の際にパートナーがカンジダによる膣炎を持っていた場合、それが原因で起こることがあるため注意しましょう。性器の先端が赤く腫れたり、かゆみを感じる場合は、この病気の可能性があります。
感染、不衛生、皮膚の刺激などが亀頭包皮炎の原因の場合、その原因が改善されれば自然に治まるかもしれません。ただし、治癒には個人の体調も影響します。症状がひどい場合や、なかなか治らない場合、再発する場合は、泌尿器科や皮膚科を受診しましょう。
亀頭包皮炎の原因
亀頭包皮炎の主な原因は、ブドウ球菌や腸球菌といった細菌、そしてカンジダという真菌(カビの一種)による感染です。これらの菌が亀頭や包皮に付着し、繁殖することで炎症が引き起こされます。また、細菌とカンジダが同時に感染する「混合感染」も見られることがあるため注意しないといけません。
感染を引き起こす原因は大きく4つです。
不衛生
包茎の場合、亀頭が包皮で覆われていて汚れが溜まりやすくなり、清潔を保つのが難しくなります。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、炎症を引き起こす原因となります。
免疫力の低下
糖尿病や免疫疾患を持つ方は注意が必要です。免疫力が低下すると、細菌や真菌に感染しやすくなるため、亀頭包皮炎が発症しやすくなります。疲労やストレスは免疫機能を弱める要因のため、注意しましょう。
傷
皮膚のバリア機能が低下している場合も感染しやすくなります。たとえば、アトピー性皮膚炎を持つ人や、皮膚を洗いすぎる習慣がある人は、細菌に対する抵抗力が弱まりやすいので注意が必要です。
性感染症
亀頭包皮炎の90%以上は、細菌による感染が原因です。ただし、パートナーがカンジダによる膣炎を発症している場合、避妊具を使用せずに性交渉を行うと、カンジダによる亀頭包皮炎が発生することもあります。
亀頭包皮炎の症状
包皮が赤く腫れ、おしっこをする時に痛みを感じることがほとんどです。炎症が亀頭に広がると、亀頭の皮膚が赤くぬるぬるとただれ、痛みが増します。真性包茎で何度も亀頭包皮炎を繰り返すと、先端の皮膚が乾燥して硬くなり、裂けることもあります。
カンジダが原因の場合、乾いた白いカスやチーズのようなカスが現れることが特徴です。ただし、ばい菌が原因の場合も、皮膚が乾燥して白いカスが出ることがあります。
亀頭包皮炎が進行・悪化するとどうなる?
亀頭包皮炎を放置した場合、炎症がひどくなり潰瘍ができたり、尿道の粘膜が傷ついて尿道炎になったりすることがあります。炎症が進行して包皮の出口が狭くなり、包茎状態になると、亀頭を出せません。排尿しにくかったり、悪臭のもとになったりするだけではなく、むくみが増した場合には、締め付け激しい痛みが生じることもあります。
亀頭包皮炎の検査・診断方法
亀頭包皮炎の診断は、医師が症状や経緯を聞いて、患部を見て確認します。しかし、原因はさまざまで適した治療法が異なるため、検査が必要になることがあります。
細菌がいるかどうかを調べる検査が培養検査です。綿棒で皮膚や粘膜を擦り、そのサンプルを培養して細菌の有無を確認します。また、血液検査や尿検査、さらには性病の検査も行うことがあります。
亀頭包皮炎の治療法
亀頭包皮炎の治療法は、原因や症状によって異なります。亀頭と包皮がくっついてしまったり、包皮が硬くなってむけなくなったりする場合、手術が必要になることがあります
細菌が原因の場合
塗り薬として抗生物質を使い、状況によっては、飲み薬を使うこともあります。炎症が強いときには、炎症を抑えるために弱いステロイドを混ぜて使用します。
真菌が原因の場合
抗真菌薬を使った治療を行います。ここでも、炎症を抑えるために弱いステロイドを混ぜることがあります。
症状が気になる場合は医師に相談しましょう。
亀頭包皮炎は自然に治ることもありますが、治るまでには痛みや不快感が続くことが一般的です。医療機関で処方される軟膏を使えば、比較的簡単に治ることが多いため、早めに医師へ相談しましょう。
性器にただれや強い痛みが出る場合は「性器ヘルペス」かもしれません。かなり痛みを伴う病気で、症状が出ている時に性行為を行うと感染する恐れがあります。放置したり、自己判断したりせず、専門家による診断を受けましょう。
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亀頭包皮炎は男性の性器にできる病気のため、相談するのに周りの目が気になるかもしれません。恥ずかしくて、病院を受診することに抵抗がある場合には、オンライン診療がおすすめです。
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まとめ
亀頭包皮炎は、軽い場合には自然に治ることもあります。ただし、症状が続いたり悪化したりした場合には、医師の診察が必要です。日常的に清潔を保つことや、医師の指示に従った治療を行うことで、早く治ることが期待できます。予防も重要になります。この記事を参考にして正しい知識を身につけ、亀頭包皮炎に適切に対応しましょう。
医師
高藤 円香
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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