AGA治療のデメリットとは?副作用や対処方法について徹底解説
更新日:2024年05月28日
「AGA治療をスタートする前に、起こり得る危険性を把握しておきたい」「AGA治療に興味があるけど、副作用が起こらないか心配」などと思っている方も少なくないと思います。
上記のような方に対して、このページではAGA治療のデメリットやデメリットの解決策を丁寧に説明いたします。
AGA治療のデメリットとは?
AGA治療のデメリットとしては副作用が挙げられます。
AGA治療で多く行われている投薬治療では、内服するお薬が原因で副作用が生じる恐れがあります。AGAの投薬治療では男性ホルモンを抑制するお薬を使用するため、男性機能が衰える恐れがあったり、外用薬を頭皮に塗ることで頭皮にかゆみが起こったりする恐れがあります。
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AGA治療薬で副作用が出る確率は0.1〜0.2%
現実的に副作用が生じる確率は0.1〜0.2%(※)とかなり低いです。
副作用のリスクは、使用するお薬の性質だけでなく、使用する方の年齢や体質によっても違いがあります。
肝臓や腎臓などの臓器の病気を患っている方は、治療薬による副作用が起こりやすい恐れがあるため、医師としっかり話し合ってから使用を検討しましょう。
また、高齢者や子どもはお薬を分解する力や排出する力が十分でないため、副作用が生じるリスクが高いです。
お薬を使用した治療を受けたい方は医師としっかり話し合った上で治療をスタートし、もしも副作用が起こった際は直ちにお薬の服用を中止してください。
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AGA治療で発症する可能性がある7つの副作用
毛が濃くなる
ミノキシジルは、本来頭皮の毛髪の成長を促すために用いられますが、頭皮以外の場所にも働きかけて体毛が増えることがあります。特に、ミノキシジルを使って手を洗わなかった際や、身体の別の場所を触った際にこうした副作用に繋がることがあります。
倦怠感が出る
ミノキシジルを使って倦怠感が生じる場合があります。
これは、ミノキシジルによる末梢血管(毛細血管)拡張作用によって起こるものです。末梢血管が拡張することで、心臓のポンプ機能がより活発になることによって副作用が生じます。
性欲が減少する
フィナステリド(プロペシア)を使うと、テストステロンという男性ホルモンをジヒドロテストステロン(DHT)に変える酵素5α-リダクターゼを抑制し、DHTの量が少なくなります。
DHTは性欲に直接的に関係しているホルモンです。DHTが少なくなると、なかには性欲が落ちる男性もいらっしゃいます。また、フィナステリド(プロペシア)を使うことで、射精量が減ったり、勃起障害が起こったりなどの副作用も知られています。
なお、AGA治療によって間違いなく性機能に支障をきたすという話ではなく、副作用は人によって異なります。
勃起不全(ED)
デュタステリド内服薬およびフィナステリド内服薬を使って生じる副作用の一種に勃起機能不全があります。デュタステリド内服薬を使った方の1%以上、フィナステリド内服薬を使った方の1%未満に勃起機能不全の副作用が起こるとされています。
動悸や息切れ
ミノキシジルの血流促進作用によって、心臓が過度に血液を送り出そうとして動悸・息切れといった副作用が生じます。血流が向上すればするほど髪の毛がよく生えると思う方もいらっしゃいますが、一概にそうとは言えません。血液は体の様々な機能を保つために必要です。血流が過度に促進されると、身体の機能で異常が生じる恐れがあります。
立ちくらみや目眩がおきる
元来ミノキシジルは高血圧の治療薬として使われていましたが、服用して低血圧になる恐れもあります。
低血圧になると立ちくらみやめまいが起こる恐れがあるため、特に急激に姿勢を変えた時や起立時はお気を付けください。
頭皮がかゆくなる
ミノキシジルは頭皮に直接塗って治療することが多いですが、なかには頭皮にかゆみや炎症が生じる方もいらっしゃいます。これは、ミノキシジルの含有成分であるプロピレングリコールやアルコールによって頭皮が刺激を受けることで起こるケースがほとんどです。
AGA治療薬&種類別 発症する可能性がある5つの副作用
プロペシア(フィナステリド)の副作用
フィナステリドはAGAに効果的な成分ではあるものの、性欲減退・初期脱毛・肝機能障害・勃起機能障害(ED)などの副作用が起こることがあります。
なお、プロペシアとプラセボ(効果がゼロの偽薬)を用いた臨床実験ではどちらもほとんど同じ結果となっており、実験結果では副作用のリスクは非常に小さいとされています。
ザガーロ(デュタステリド)の副作用
プロペシア(フィナステリド)と同じく、ザガーロ(デュタステリド)でも勃起機能障害(ED)や性欲減退などの男性機能低下、肝機能障害などの副作用が起こります。デュタステリドの方がフィナステリドよりも副作用が起こりやすいと言われていますが、臨床実験ではリスクは小さいという結果が出ています。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルには、外用薬(外用液)と内服薬の2タイプがあり、それぞれ副作用の程度に違いがあります。頭皮に直接塗る外用薬は、かゆみや発心などの頭皮の異常が起こる恐れがあります。一方で、内服薬は体内にお薬を直接入れるため、めまいや動悸などの副作用が起こる恐れがあります。
自毛植毛の副作用
自毛植毛の副作用はそこまで多くありませんが、施術による赤み、痛み、発熱などが起こる場合があります。また、術後1〜2ヶ月は、初期脱毛として移植した部分の周りで脱毛症状(ショックロス)が起こることもありますが、一過性のものですので大きな心配は無用です。
他にも、頻度は低いですが、感覚の鈍化、つっぱり感、コメド、施術範囲のざ瘡の悪化、色素沈着、膨隆、毛嚢炎、腫脹、点状出血、灼熱感、内出血、瘢痕などが起こる恐れもあります。
レーザー治療の副作用
AGA治療の中では副作用が起こりづらく、あったとしても頭皮の乾燥・かゆみ、治療中の熱感くらいです。
AGA治療中に副作用が出た場合の対処方法
AGA治療薬で副作用が起こるのは珍しいことですが、実際に起きた際は次のように対応してください。
AGA治療の担当医に相談する
まず初めに担当医へご相談ください。副作用の疑いがある症状がある状態で、ご自身の判断で内服の継続もしくは中断をすると、症状が重くなるリスクがあります。
薬の量を見直す
医師の判断で、減薬して経過観察する場合もあります。なお、内服を中断するとAGAが悪化する可能性があるため、メリット・デメリットを天秤にかけ、医師としっかり話し合ってから方針を検討してください。
薬の種類を見直す
他のお薬に変える場合もご自身で決めるのではなく、専門医に相談した上で変えてください。AGA治療薬には複数のタイプがありますので、別の成分が含まれるものや内服薬と外用薬を一緒に使っている場合は、いずれかを中断することも手です。
まずは医師に相談を
副作用が起こったら、はじめに担当医に相談することが極めて大切です。副作用の症状に合わせて処方量を変えたり、他の治療法に切り替えたりする場合もあります。
具体的には、低用量療法や外用薬への変更を検討する場合があります。また、副作用を防ぐために、治療を始める前に健康診断を受けることをお勧めします。特に、腎機能や肝機能の検査は必須です。
まとめ
AGA治療の欠点である副作用に関して、それぞれのタイプに分けて解説しました。AGA解消に効果的な成分が含まれる一方で、他の臓器にも作用して副作用が起こるリスクがあるため、どんな方法で治療をするか専門医に相談することが重要です。
副作用には気を付けなければなりませんが、デュタステリドやフィナステリドの内服薬、ミノキシジルの外用薬は効果が証明されており、比較的安全に使うことができると考えられています。AGA治療を検討中の方は、はじめに専門のクリニックに相談することを推奨します。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療のオンライン診療サービスを提供しています。副作用や効果についてのご説明、お困りごとやお悩みについてのご相談も承っています。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
高藤 円香
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肝機能障害は血液検査をすれば早期にみつけることが可能ですので、定期的な血液検査を受けられ、早期に発見できるよう、信頼できるクリニックで治療されると良いと思います。