AGA治療で血液検査を行う理由とは?血液検査を行なう理由について詳しく解説
更新日:2024年05月29日
薄毛治療に血液検査が必要な理由について疑問に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、血液検査はAGAを安全に行うために必要不可欠な検査です。
本ページでは、血液検査を実施する理由、検査費用などについて詳しく説明いたします。
AGA治療で血液検査を行う理由とは?
AGA治療において、血液検査を実施する理由は以下の2つが挙げられます。
①投薬治療の可否を判断するため
②薄毛の原因を調べるため
以下では、それぞれの理由について詳しく解説します。
治療薬使用の可否の判断ため
AGA治療で血液検査を行う最大の理由は、投薬が原因の副作用を起こさないためです。
AGA治療では、ミノキシジルやプロペシア(フィナステリド)などの内服薬を用いた薬物療法を実施します。内服したお薬は肝臓で代謝されることが多いですが、肝機能が低下した状態の方は肝機能に問題が起こりやすいです。
血液検査を受けることで、投薬治療の可否を調べることができます。肝機能が低下している方にはお薬を処方できない可能性もあるので、血液検査により身体の状態を把握しなければなりません。
薄毛の原因を調べるため
薄毛はAGA以外が原因になって起きていることも考えられます。
男性では大半がAGAによって起きていると考えられていますが、免疫系や甲状腺の異常など、他の疾患が原因の可能性もあります。血液検査は、薄毛の原因を確認するために有用な検査です。原因がAGAであると確実視できるような物質は検出できませんが、正確な診断のためには不可欠です。
血液検査でわかること
血液検査を受けることで、以下の4つが確認できます。
薄毛の原因がAGAかどうか
血液検査を受けることで、薄毛の原因を調べることが可能です。AGA以外の薄毛の原因には、鉄欠乏症や甲状腺異常などが考えられます。血液検査では、血中ヘモグロビンの数値や甲状腺ホルモンの数値を確認できるので、こうした疾患の判断を付けられます。低い数値が出た場合はAGA以外の脱毛症が原因として考えられます。
AGA治療の可否と肝臓の数値
血液検査を受けることで、肝臓数値も調べることが可能です。上述したとおり、AGAの投薬治療では副作用が起こる可能性があります。AGA治療薬による副作用のリスクはあまり高くないですが、肝機能が低下している方は、ザガーロやプロペシアなどの肝臓で代謝されるお薬を使用すると肝機能に異常が起こることがあります。
AGA治療による効果予測
血液検査では身体の状態を数値化できますが、それを基にお薬の効果を予測可能です。もちろん、お薬の効果は人によって異なりますが、肝機能の代謝状態などからある程度の予測を付けられます。それにより、医師が適切なお薬を処方しやすくなります。
AGAに関する遺伝子検査
血液検査は遺伝子検査の目的でも行われ、AGA発症リスクを判断できます。というのも、AGAの約25%は遺伝が原因だからです。
男性ホルモンには、テストステロンより強いジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる悪玉男性ホルモンがあります。これがアンドロゲンレセプターと結合し、脱毛因子である「TGF-β」が産生されることで、AGAの発症に至ります。
そもそも、DHTはテストステロンと5α-リダクターゼが結合することで作られます。
5α-リダクターゼは、「Ⅰ型」と「Ⅱ型」に分けられ、Ⅰ型は頭部の皮脂腺をはじめとして全身に存在し、Ⅱ型は前頭部や頭頂部の毛包部に存在します。
要するに、AGAで知られる「M字ハゲ」や「O字ハゲ」の原因は、Ⅱ型の5α-リダクターゼの働きが活性化するからです。
血液検査により、Ⅱ型5α-リダクターゼが活発化しているか、アンドロレセプターがジヒドロテストステロンと結合しやすいか、などを調べることが可能です。なお、これらの項目は必ず調べないといけないわけではないため、別途料金が発生することが多いです。
AGA治療の血液検査にかかる費用相場
AGA治療における血液検査は、各医療機関によって費用がかなり違ってきます。
以下では、血液検査の費用の相場について説明します。
費用相場について
血液検査の費用の相場は、5,000〜10,000円になります。
なお、AGA検査における血液検査は絶対に受けないといけないわけではないですが、副作用ができるだけ起きないように受けておいた方が良いでしょう。
遺伝子検査を伴う場合
AGAは遺伝が原因で起こることが多いです。
遺伝子検査を受けることで、AGAの発症リスクを調べられます。検査費用は10,000〜20,000円が目安となっており、医療機関によっては遺伝子検査を必ず受けなければならない所もあります。
なお、遺伝子検査は薄毛の原因がAGAと断定できるデータを検出できるというわけではなく、あくまで体質に関する参考として捉えてください。
血液検査の流れ
クリニックの受診予約を取る
AGA治療を実施している医療機関の大半は予約が必須となっています。電話やWEBなどから予約を取ってください。なお、血液検査自体は15分程度で終わりますが、事前診察などもあるので、少しスケジュールに余裕の持てる日を選ぶようにしましょう。
問診票の記載とカウンセリング
受付後、具体的な症状やお悩み、生活習慣などの情報を問診表に記入します。その問診票を確認しながら、医師がカウンセリングを行う流れとなります。カウンセリングでは、検査や治療内容、お薬の種類や効果、費用などについて説明があります。
診察
医師が診察を実施し、頭皮の状態や薄毛の進行状態を確認します。
血液の採取
診察後、看護師もしくは医師が採血を行います。各検査項目の結果が出るまでには時間を要するため、結果報告は後日となります。
検査結果の報告
血液検査の結果が出るまでの期間は医療機関によって差はありますが、1~3週間程度かかることが多いです。血液検査の結果によって、医師がAGA治療薬の使用可否を判断し、問題なければ治療を進めていきます。
血液検査なし&薬の個人輸入は危険
昨今、個人輸入やインターネットなどからAGAを購入する方が増加傾向にあります。
たしかに、こうした方法では簡単にお薬を入手できますが、予想だにしないトラブルが起こることもあります。
海外では、製薬会社が製造したものではない「偽薬」がたくさん流通しています。薬効成分が適正量以上に配合されていたり、不純物や雑菌が混じっていたりすることもあり、お薬が安全に使えるものではない可能性があります。
最も恐ろしいのが、個人で輸入したお薬を使用して生じた健康トラブルは、国の救済制度の対象外となる点です。安くお薬が手に入ったとしても、流入元が不明瞭なお薬は非常に危険です。
効果が高く安全な治療を希望される場合、医療機関で処方されたお薬を使用するようにしましょう。
まとめ
AGA治療のための血液検査は、投薬治療が可能か、お薬の副作用のリスクはないか、薄毛の原因は何かを調べるために不可欠な検査です。この結果を基に、最適な治療計画を立てていくので、血液検査を受けるようにしましょう。
また、遺伝子検査をオプションで受けられるクリニックもあります。遺伝子検査により、AGAになりやすい体質なのか調べられ、薄毛を予防するきっかけにもなります。
検査費用や進め方は医療機関によって変わってくるので、事前に電話をするか、初回のカウンセリング時に確認しましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。効果や副作用など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
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