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クラリチン錠(ロラタジン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説

監修薬剤師 小村 稜
2021年07月28日
2021年07月28日
クラリチン錠(ロラタジン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
病院やクリニックなど医療機関で取り扱われる医療用医薬品「クラリチン錠(ロラタジン)」はご存知でしょうか。今回は抗ヒスタミン薬として知られるクラリチン錠(ロラタジン)について成分の特徴や効果、副作用などについて解説していきます。
市販薬との違いも紹介しますので最後までご覧ください。

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クラリチン錠(ロラタジン錠)とは

クラリチン錠とは、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などの皮膚症状の改善に用いられる医療用医薬品であり、「抗ヒスタミン薬」に分類されます。病院やクリニックなど医療機関にて医師により発行された処方せんをもとに薬局にて受け取ることが可能な医薬品です。

クラリチン錠には「レディタブ錠」という剤形があります。

レディタブ錠って何?

レディタブ錠とはザイティス®技術で「すばやく溶ける」よう設計された錠剤のことです。ザイティス®とは、フリーズドライ製法を応用した技術で、水に触れるとすばやく溶ける無数の穴の開いた個体を製造します。この技術を活用することで、口に入れるとすばやく溶けて水なしで服用できるよう工夫がなされています。

このような口腔内崩壊錠といえば「OD錠」なら聞いたことがあるかもしれません。同じ口腔内崩壊錠ですが、上記のように製造方法が異なり、溶ける速さはザイティス技術の方が速いといわれています。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)について

医薬品には成分に対して特許期間が設けられており、特許期間が満了すると後発医薬品(ジェネリック医薬品)が販売されるケースがあります。クラリチン錠もそのひとつです。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は規格試験や安定性試験など規定の試験により、厚生労働省の認可を得て、先発医薬品(新薬)の効果の同等性が認められた医薬品です。

今回の場合、先発医薬品(新薬)が「クラリチン錠」、後発医薬品(ジェネリック医薬品)が「ロラタジン錠」に該当します。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)は先発医薬品(新薬)に比べて研究開発費などが抑えることができるため、低価格の設定です。国も医療費削減のため、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用を推進しているのが現状です。

薬剤を処方された際は、医師や薬剤師と相談の上、選択することが可能ですので、是非相談してみましょう。

クラリチン錠(ロラタジン)の成分について

クラリチン錠の有効成分は「ロラタジン」です。ロラタジンとは第2世代の抗ヒスタミン薬に分類される成分であり、ヒスタミンが作用するH1受容体をブロックし、ヒスタミンとH1受容体が結合することを防ぐ働きがあります。

ヒスタミンとH1受容体の関係

花粉やハウスダストなど原因物質(アレルゲン)などの刺激により、体内になるマスト細胞などからヒスタミンが遊離されます。体内にはヒスタミン受容体(H1受容体、H2受容体)が存在しており、ヒスタミンがH1受容体に結合することで、鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどアレルギー症状を引き起こします。ロラタジンはH1受容体を選択的にブロックすることでアレルギー症状を改善する効果があります。

ちなみにH2受容体は胃の壁細胞に存在し、胃酸分泌に関わっている受容体です。H2受容体をブロックする医薬品としては「ガスター錠(ファモチジン)などがあります。

クラリチン錠(ロラタジン)はどんな症状に効果がある?

抗ヒスタミン作用を持つクラリチン錠(ロラタジン)は以下の症状に効果があります。

アレルギー鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、さらっとした鼻水や鼻づまり、くしゃみの症状を主とするアレルギー疾患です。主な原因は花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)であり、体内に入ることでアレルギー症状を引き起こします。

花粉などが原因で、毎年同じ季節に起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」と、季節に関係なく年間通して鼻水やくしゃみなどが生じる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。

蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が突然、赤らみや強いかゆみを生じて短時間で跡を残さず消える皮膚の病気です。中には数か月から数年にわたって続くケースもあります。

汗や食べ物など特定の刺激が原因となる蕁麻疹と直接的原因がわからない蕁麻疹があり、悪化する因子としてストレスや疲労、月経などがあげられます。

皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症)に伴うそう痒

ヒスタミンは痛みやかゆみを認識する「知覚神経」に作用して、脳に「かゆい」との情報を送る結果、身体がかゆいと認識してかゆみが広がっていくと考えられています。

クラリチン錠(ロラタジン)の用法・用量は?

クラリチン錠(ロラタジン)の用法・用量は以下の通りです。

成人:通常、ロラタジンとして1回10mgを1日1回、食 後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減 する。

小児:通常、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回 10mgを1日1回、食後に経口投与する。

7歳未満のお子さんにはクラリチン錠(ロラタジン)は処方できません。
しかし、3歳以上7歳未満のお子さんに対しては、ロラタジンドライシロップ1%が処方されます。

クラリチン錠(ロラタジン)の副作用

クラリチンの副作用は眠気、倦怠感、腹痛、口渇、吐き気、嘔吐、発疹、便秘などが報告されています。

抗ヒスタミン薬と副作用

抗ヒスタミンの副作用といえば、「眠気」や「口渇(口のかわき)」がよく知られているのではないでしょうか。抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代に分類されます。一般的に第1世代に比べて第2世代の方が眠気や口のかわきを引き起こしにくいといわれており、今回のクラリチン錠(ロラタジン)は第2世代抗ヒスタミン薬に該当します。

クラリチン錠の添付文書にも”眠気及び運転・機械操作能力に対する影響”について「ロラタジン服用後の諸動作はプラセボ服用時と類似し、 ロラタジンの運転・機械操作能力に対する影響は認められなかった。」と記載されており、眠気が生じにくい成分であることが考えられます。しかし、個人差はあるため、車の運転や機械の操縦をする際は十分注意をすることようにしましょう。

クラリチン錠(ロラタジン)に関する注意点

クラリチン錠(ロラタジン)は持続性のある成分であり、1日1回服用するタイプです。他の抗ヒスタミン薬には1日2回や1日3回服用するタイプの医薬品もありますので、用法用量には気を付けましょう。
また、腎機能や肝機能が低下している方、高齢者の方は成分が体内に残りやすく、高い血中濃度が持続するおそれがありますので、医師の指示通りの服用方法で継続してください。

クラリチン錠(ロラタジン)と同じ成分の市販薬はある?

これまでお話ししてきた内容は、医療用医薬品のクラリチン錠(ロラタジン)ですが、ロラタジンを主成分とする市販薬は存在します。

それは、大正製薬が販売する「クラリチンEX」です。医療用医薬品と同じ名前が使われていることからお気づきの方もおられたでしょう。クラリチンEXは、2017年にスイッチOTCとして販売されました。

クラリチンEXは第2類医薬品に分類され、ドラッグストアや薬店にて薬剤師または登録販売者から購入することが可能です。また、インターネットでの購入も可能です。

ただし、医療用医薬品のクラリチン錠(ロラタジン)と効能効果や用法・用量が異なるため注意が必要です。

効能効果の違い

クラリチン錠(ロラタジン錠)
・アレルギー性鼻炎
・蕁麻疹
・皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

クラリチンEX
・花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻水、鼻づまり、くしゃみ

医療用医薬品のクラリチン錠(ロラタジン)には蕁麻疹や皮膚疾患に伴うそう痒など皮膚科領域の症状に対して適応が認められていますが、市販薬の「クラリチンEX」は鼻水やくしゃみなど鼻のアレルギー症状にのみ服用が認められています。

用法・用量の違い

クラリチン錠(ロラタジン錠)
成人:通常、ロラタジンとして1回10mgを1日1回、食 後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減 する。
小児:通常、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回 10mgを1日1回、食後に経口投与する。

クラリチンEX
成人(15才以上)、1回1錠、1日1回食後に服用してください。

医療用医薬品のクラリチン錠(ロラタジン)は7歳から服用できますが、市販薬の「クラリチンEX」は15歳以上から服用可能となっており、年齢にも違いがあります。

市販薬は医療機関を受診せず手に入れることができるため、医療機関を受診しにくい方や急な症状を抑えたい方には最適ですが、効能効果や用法用量が異なる場合がありますので注意しましょう。

今回の場合では、医療機関で15歳未満の方または皮膚領域の症状改善目的でクラリチン錠(ロラタジン)を処方されていた方は市販薬の「クラリチンEX」は使用できません。医療機関へ受診しましょう。
参考文献
レディタブ錠10㎎ 速溶動画 | 製品基本情報 | クラリチン | 製品情報 | バイエル ファーマ ナビ (bayer.jp)
ジェネリック医薬品とは|「ジェネリック」って? ジェネリック医薬品について|第一三共エスファ株式会社 (daiichisankyo-ep.co.jp)
クラリチンEX 説明書
クラリチン錠10mgの添付文書 - 医薬情報QLifePro
クラリチン錠(ロラタジン)に含まれている成分や効果、副作用などについて解説のイメージ
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監修薬剤師 小村 稜
医療編集プロダクションMEDW代表
Webディレクター / 薬剤師

今後の医療に変化をもたらすために、デジタルチーム医療を発足。
「メディアから医療を支える」をミッションに活動している

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