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医療機関・薬局向け

新型コロナウイルス感染症拡大に伴うオンライン診療と薬局の医薬品郵送とは?患者さんの利用と薬剤師の対応

監修薬剤師 廣瀬安國
2020年11月30日
オンライン診療という言葉を耳にしたことはありませんか?日本でも、新型コロナウィルス(covid-19)の流行によって医療機関でもオンライン化に規制緩和が行われました。それに伴い、情報通信機器を使用したオンライン診療と薬局の医薬品郵送も行うことができるようになり、患者さんは自宅で医師による診療から処方が決められてから処方箋発行、薬剤師による調剤と説明、薬を受け取るまでができるようになりました。オンライン診療には様々なメリットがありますが、普及するには少し時間がかかるという事実もあります。
今回は、新型コロナウィルス感染症の影響によって普及したオンライン診療と薬剤師のオンライン対応や処方箋発行、薬局の医薬品郵送について解説していきます。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴いオンライン診療が注目されている

新型コロナウィルスの感染拡大によって外出自粛の流れが世の中で広がりました。そのため医療の現場でもスマートフォンやタブレットなどの情報通信機器を使ったビデオ通話を利用して家にいながら患者さんが医師の診療、処方を受けることができる「オンライン診療」が厚生労働省によって規制緩和がされました。
オンライン診療によって病院へと外出する必要がなくなるため新型コロナウィルスの感染リスクを減らすことができるだけでなく、自宅で診療を受けることができるので待合室での待ち時間や会計の時間を短縮することができるので多くのメリットがあります。

初診から電話や情報通信機器による診断・処方が可能に

2020年4月10日に期間限定であるものの新型コロナウィルスの感染拡大に対応するためにオンライン診療の規制緩和が特例措置でされました。制限はあるものの医療機関への受診歴がない患者さんに対して初診を行う場合でも電話など情報通信機器を使ったオンライン診療を行うことが可能となりました。処方箋も郵送対応してもらうことができます。
また、厚生労働省によって「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」が2020年11月13日に開かれ、初診からのオンライン診療に関する必要なルールを検討されました。そのため、オンライン診療の普及は進むものと思われます。

薬局では薬剤師による対面での服薬指導が必要だった

日本では、薬剤師法や医薬品医療機器等法(薬機法)などの法令によって薬剤師が対面で服薬指導することが義務とされていました。そのため、以前では薬剤師が電話でお薬の説明をしてお薬だけを配送するということができませんでした。医師の診療を受け処方が決まって、処方箋を発行してもらい薬剤師が調剤して対面でお薬を渡すことという流れが必要とされていました。

薬局でもオンライン服薬指導が導入

平成28年に国家戦略特区法の一部が改正されたことによってオンライン服薬指導が限られた一部地域で解禁されました。最初は調剤薬局が不足している離島や過疎地に居住している患者さんや薬剤師による対面での服薬指導が困難な場合に限られていました。2019年に薬機法の改正によって2020年9月までに全国的にオンライン服薬指導の解禁が進められる予定でしたが、2020年4月に新型コロナウィルス の拡大によって特例で開始されるようになりました。オンライン服薬指導が拡大することで医師の診療から薬の処方が判断された後に処方箋の発行、薬剤師の調剤と説明や薬の受け取りまで自宅で完結できるようになりました。

オンライン診療から薬の受け取りまでの流れ

診療から処方箋の発行、薬剤師による調剤、お薬の説明、情報の確認、お薬の受け取りまで自宅で完結できます。薬局によって対応が違うので事前に確認が必要です。

電話等を利用して医師を受診

受診する医療機関がオンライン診療を実施しているか確認します。オンライン診療に対応しているかわからない場合には電話で相談してもいいでしょう。医師の診療後は薬の処方などが判断されます。

医療機関から患者さんの希望する薬局へfax等を用いて処方箋が送られる

パソコンやスマートフォン、タブレットなどの情報通信機器で患者さんが診療を受けたら医療機関がFAXで調剤薬局に処方箋を送ります。希望する調剤薬局がある場合には医療機関へFAX番号を伝えてください。オンライン診療では症状などが判断ができない場合には病院への受診が必要になる場合もあります。

薬剤師による情報通信機器を用いた服薬指導

処方が決まったらFAXで処方箋を送られてから薬局で調剤します。薬局から薬剤師が電話などの情報通信機器で患者さんへお薬の説明をします。必要な情報の確認もします。

医薬品の受け取り方法

調剤が終わり、電話などでお薬をの説明を受けてからお薬を受け取る方法はいくつかあります。薬局によって対応も異なる場合もあるので確認した方がいいでしょう。

薬局へ直接取りに行く

実際に薬局、店鋪へ行く手間はありますが、薬剤師による電話での説明が済んでいるので薬局でお薬を受け取るだけで待ち時間もほとんどないのがメリットです。

薬局スタッフが自宅等に届ける

薬剤師などの薬局スタッフが自宅などに届ける場合もありますが、薬剤師、調剤事務などの薬局のスタッフの人員不足で対応ができない薬局もあるので注意が必要です。

配送業者による郵送

配送業者によって郵送することで診察から薬の受け取りまで自宅で完結するメリットがありますが、配送料がかかるデメリットもあります。

郵送費用の注意事項などの説明を

配送料の対応は薬局によって異なるので事前に確認をした方がいいでしょう。

オンラインによる診療や薬を郵送できないケース

オンライン診療は、自宅で診察を受けるため患者さんによってはオンライン診療が向いていないこともあります。特に採血やレントゲンなど設備が必要な検査を実施する場合や実際に外科的治療などの処置を受ける必要がある患者さんには医療機関への受診が必要です。新型コロナウィルス感染症が疑われる患者さんにも判断ができないためオンライン診療では難しい場合もあります。
また、医薬品の中には熱や湿気に弱いものも存在しています。夏などの気温や湿気の高い季節など配送状況によっては薬の配送が難しい場合もあります。

オンライン対応による医療者側と患者さんのメリット

オンライン対応には直接対面しないことによる様々なメリットがあります。

新型コロナの感染防止

新型コロナウィルス感染の多くは飛沫感染ともいわれています。オンライン対応することで対面することがないため新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐことができます。

在宅やへき地など医療機関が不足する地域

僻地や離島など病院など医療機関が不足している地域では交通機関が十分でないことも多いです。そのため自宅で医療を受けることができるオンライン対応は大きなメリットです。また、在宅医療においてもオンラインで診療、処方の判断を行うことで医療者側の負担を減らすこともできます。

仕事の状況などで時間のない方

仕事の状況などによってはなかなか休みを取ることができず、病院へ診療を受けることが難しい患者さんもいます。オンライン対応はスマートフォンなどの情報通信機器があれば場所を選ばないので職場で診察を受けることも可能です。

オンライン対応のデメリット

オンライン対応には対面しないために起きるデメリットも存在しています。

医師や薬剤師が得られる情報量の減少

医師が診療するとき、患者さんの表情や顔色などの小さな変化や匂いなども大切な診断基準になりえます。しかし、電話診療では音声のみでビデオ通話でも映像と音声だけなので情報量がかなり限られ、場合によっては正しい診断や処方の判断ができないことも考えられます。医薬品の説明でも吸入薬や自己注射が必要な薬剤の使い方を説明するためにデモ機を使うことができないので難しいことがあります。

情報通信機器などの登録や利用

高齢者にとってスマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報通信機器の利用が困難な場合もあります。また、オンライン対応するためのアプリを登録することが手間に感じる方も存在します。家族に相談したり、アプリの登録をしてもらうなどの対策をする必要があります。

薬局側は対応可能な店舗数や指導内容の向上を

これから日本では、新型コロナウィルス感染症の影響でこれからオンライン服薬指導は拡大すると予想されるため指導内容もオンライン対応に適したものにアップデートする必要があります。国の政策もあるのでこれからオンライン服薬指導に対応する薬局・店鋪も増えていくでしょう。

患者さんは医療機関に相談や質問、問い合わせをしてみましょう

オンライン診療が全国に拡大してもオンライン対応を実施していない医療機関も多いです。そのため、オンライン対応については事前に相談してみましょう。
参考文献
厚生労働省 1.薬局・薬剤師のあり方、医薬分業のあり方(その3)
アイングループ 新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応について
ファルマスタッフ オンライン服薬指導のメリット・デメリット!導入前に確認しておくこと
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監修薬剤師 廣瀬安國
調剤薬局で薬剤師として従事。 薬剤師として学んだ知識と経験を活かして、医療用医薬品だけでなく身近に存在している市販薬についてもわかりやすく伝えることを意識して記事を執筆しています。
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