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内科ではどんな症状を診てもらえるの?診療内容をご紹介

監修医師 田頭 秀悟
更新日:2024年07月27日

更新日:2024年07月27日

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内科は、日常生活のなかで体調を崩した時に対応してもらえる一般的な診療科です。日々の健康管理から病気の早期発見まで、私たちの健康を支える重要な役割を担っています。風邪やインフルエンザなどの一般的な急性疾患から、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に至るまで、幅広い症状を診断し治療を行います。内科医は私たちの健康を守るために欠かせない、身近な存在です。

この記事では、内科で診てもらえる症状と診療の内容について紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、日常生活に活かしてください。

内科とは

内科はどんなときに受診すればいい?診察対象になる症状や診療内容を詳しく解説

 

内科は、体調を崩したときに最初に向かう医療の窓口です。風邪やインフルエンザのような急な病気から、長引く頭痛や胸の痛みなど、さまざまな不調に対応してくれます。

 

内科医は、これらの症状を診て、必要であればより専門的な治療ができる医師を紹介します。また、目に見える症状がなくても、高血圧や高血糖などの状態を管理し健康維持の手助けをしてくれるのも内科の大切な仕事です。

内科で診察してくれる主な症状

内科では、日々の生活で感じる様々な体の不調に対応しています。たとえば、風邪の症状である発熱、咳、鼻水、のどの痛みや、アレルギー反応による花粉症や喘息など、幅広い症状を診てくれます。また、めまいや立ちくらみ、胸の痛みや動悸、腹痛や消化不良など、日常的に起こりがちな症状も内科の診察範囲です。

 

内科医は、これらの症状に対して適切な検査を行い、必要に応じて専門医への紹介もしてくれます。健康に関する小さな疑問や心配事があれば、気軽に相談できるのが内科の良さです。身体に異変を感じたときや、症状が長引いている場合は早めに内科を受診しましょう。

かぜ

風邪をひいたら何科に行くべき?内科を受診するメリットや治療内容について解説

 

かぜは、一般的には鼻やのどなどの上気道に起こる軽い炎症のことです。正式には感冒(風邪症候群)といいます。

 

主な症状は、くしゃみや鼻水、詰まった鼻、喉の痛み、咳、そして痰などです。発熱や咽頭痛、体のだるさ、食欲不振などの症状が伴うこともありますが、通常は1〜2週間程度で自然軽快し、重い症状には至りません。

 

風邪の原因の大部分はウイルスです。ウイルスは身体の粘膜に感染して炎症を引き起こします。かぜは比較的軽い病気とされていますが、適切なケアをしないと気管支炎や肺炎など、より深刻な病気に進行する可能性があります。症状が改善したと感じても、無理をせず、熱や他の症状が完全に解消するまで様子を見ることが重要です。

喉の痛み・咳

喉の不快感、特にせき、痰、のどの痛みは、外からのウイルスや細菌が呼吸や食事を通じて喉の粘膜に入り込み炎症を起こすことで起こると考えられています。これが咽頭炎や扁桃炎と呼ばれる状態です。このような症状が出ると、鼻水が増えたり、熱が出たりすることもあります。

 

喉の粘膜が赤く腫れると、飲み込む時に痛みを感じたり、喉が乾燥したり異物があるような感覚になったりします。咽頭炎は主にウイルスが原因ですが、溶連菌や黄色ブドウ球菌などの細菌によっても引き起こされることがあります。

 

喉の痛みは、アルコールやタバコ、乾燥、熱いもの、激辛のものなどの刺激物によっても引き起こされることがあります。これらの刺激による喉の痛みは通常1〜2週間で治まります。喉の痛みを引き起こす他の原因としては、内臓の病気が挙げられます。たとえば、がん(咽頭がん、喉頭がん、食道がん、甲状腺がん、肺がんなど)、胸部大動脈瘤、狭心症、重度の逆流性食道炎などが考えられます。

頭痛

頭痛は、風邪や疲れ、長時間の集中作業などのストレスから起こる一般的な症状です。女性の場合、生理に伴うホルモンバランスの変化で周期的に頭痛が起こることもあります。また、眼鏡の度数が合っていない場合に慢性的な頭痛を感じることもあります。市販の薬を飲んだり、しっかり睡眠をとることで治る頭痛であれば、怖い病気を心配する必要はありません。

 

いつもと違う頭痛や、徐々に強くなる頭痛、激しい頭痛、吐き気や嘔吐を伴う頭痛がある場合は早急に医師の診察を受けてください。これらの症状が現れた場合は、脳に関連する重篤な病気が潜んでいるかもしれません。

発熱

発熱とは、体温が普段よりも高くなっている状態のことです。日本では、体温が37.5℃以上であれば発熱とされ、38℃以上であれば高熱とされています。ただし、これらは一般的な目安であり、発熱の定義は固定されていません。

 

体温が37.5℃を超えたり、普段の平熱よりも1℃以上高かったりする場合、他の症状がある場合には医療機関を受診しましょう。主な発熱の原因は以下の通りです。

 

感染症
細菌やウイルスに感染すると、身体はこれらの病原体の増殖を抑え免疫力を高めるために発熱します。

 

自己免疫疾患やがん
38℃以上の高熱が2〜3週間続く場合、自己免疫疾患やがんなどの深刻な病気が原因の可能性があります。

 

熱中症
暑い環境や多湿の場所で体温が上がりすぎた場合、熱中症になるリスクがあります。

 

発熱は体の警告信号の一つです。平熱が高めの人でも、37.5℃以上の熱や他の症状がある場合は注意してください。

めまい

めまいが起こったら何科を受診したらいいの?原因や対処方法について詳しく解説

 

めまいは、バランスを保つために重要な役割を果たす内耳の機能障害が原因で起こることが一般的です。しかし、ストレスやウイルス感染、脳の問題など、他の要因も関係していることがあります。

 

めまいと一緒に吐き気がある場合には、ストレスが原因かもしれません。ストレスは自律神経の乱れや消化器系の機能低下を引き起こし、めまいや吐き気を誘発することがあります。また、低血圧や若年層に多い起立性調節障害も、めまいや吐き気の原因のひとつです。

 

脳梗塞や脳腫瘍、くも膜下出血など脳の病気の場合は、めまい以外にも身体の片側の麻痺や強い頭痛、吐き気、意識障害などの症状を引き起こすことがあります。これらの症状がある場合は、緊急で医療機関を受診してください。

インフルエンザ

インフルエンザは、ウイルスが原因の感染症で、人から人へと咳やくしゃみを通じて広がります。このウイルスは非常に感染力が強いため注意が必要です。

 

インフルエンザに感染すると、急に高熱が出たり、筋肉痛や関節痛、頭痛、咳などの症状が現れ、通常は3日から5日間続きます。これらの症状はかぜよりも重く、38度以上の高熱がでることが特徴的です。

 

インフルエンザの治療にタミフルという薬が5日間処方されることがあります。タミフルは症状が出始めてから2日以内に治療を開始することが効果的だと言われています。そのため、インフルエンザを疑う症状が見られたら、なるべく早めに医師の診察を受けるといいでしょう。タミフル以外の薬(漢方薬など)で対応される場合もあります。

高血圧

高血圧は、血液が血管の中を流れる際にかかる圧力が高い状態をさします。医師の診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上、またはご自宅で測定した血圧が135/85mmHg以上であれば、高血圧と診断されることが一般的です。血圧が常に高いと、動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。

 

ただし、ホルモンの異常や腎臓の病気が原因で高血圧となることもあります。その場合には、血液検査で状態をチェックしないといけません。

 

生活習慣を改善したあともなお血圧が高い場合は、医師が降圧薬を処方することがあります。自宅での血圧測定は、医療機関での測定よりも日常生活における血圧の状態をより正確に反映します。そのため、高血圧の方は自宅で定期的に血圧を測り、その結果を医師に見せるようにしましょう。

糖尿病

糖尿病は、私たちの体がエネルギー源として使う糖を適切に処理することができない状態です。通常、膵臓はインスリンというホルモンを作り、これが血液中の糖を細胞に運ぶ役割を果たします。しかし、糖尿病の人ではこのインスリンが十分に作られないか、うまく機能しないため血液中の糖が高いままになります。

 

最初は、糖尿病があっても症状がないため気づかないことが一般的です。ただし、時間が経つにつれて、高い血糖値が目や腎臓、神経などの体の部分に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

生活習慣の改善、特に適切な食事や適度な運動によって、血糖値を管理することが可能です。しかし、それでも血糖値が改善されない場合は、医師の指示に従って薬物治療を行うことがあります。

 

もし、のどの渇きや頻尿などの症状がある場合や、健康診断で血糖値やHbA1c値が高いと指摘された場合は、医師に相談してください。

花粉症

花粉症は何科を受診したらいいの?通院する基準や治療方法について解説

 

花粉症は、春の訪れと共に多くの人々に影響を与えるアレルギー反応です。目、鼻、皮膚、そして全身にさまざまな不快な症状を引き起こすことがあります。

 

目には砂が入ったような違和感や痒みが生じ、涙が止まらなくなったり、赤く充血したりすることが一般的な症状です。また、目ヤニが出ることもあります。

 

鼻の症状としては、水のような鼻水が流れたり、鼻が詰まって呼吸が困難になったりします。また、繰り返しのくしゃみも花粉症のサインです。

 

皮膚には、ざらざらとした感触やかゆみが現れ、時には肌荒れを引き起こすこともあります。その他に、全身のだるさ、頭痛、咳、喉の痒みや痛み、そして微熱も症状として起こります。花粉症の症状は風邪と似ているため、区別が難しい場合があります。

何科にかかったらいいかわからない、そんな方にはオンライン診療もおすすめ

自分の症状が何科にかかるべきかわからないとき、オンライン診療を活用してみましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療とは、インターネットに接続されたデバイスを使って、自宅から医師の診察を受けられるサービスです。スマートフォンやタブレット、パソコンを通じてビデオチャットで医師と直接話せます。また、診察の予約から問診、診断、薬の処方箋の発行、支払いまで、全てオンラインで完結します。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUというサービスを利用することで、オンライン診療がさらに便利になります。アプリを使って、診療の予約から薬の受け取りまで簡単に行えることが特徴です。

 

専門スタッフのサポートを受けられ、お気に入りのクリニックや薬局を登録することやお薬手帳のデジタル化もできます。さらに、全国どこでも(※一部離島を除く)、お薬を当日または翌日に受け取れるため便利です。

まとめ

内科診療は、私たちの健康をトータルで支えるための重要な医療分野です。風邪やお腹の病気、長く続く病気など、いろいろな症状に対応してくれます。内科診療を受けることで、病気を早期に見つけ出し適切な治療を受けられます。

 

もし生活の中で何か身体の変調を感じたら、内科を受診してください。それが、健康を維持し生活の質を高めることにつながります。この記事が、内科の役割や診療内容を理解し健康管理に役立つことを願っています。

コメント 患者の立場では「この症状であればどの診療科を受診すればいいのだろうか」と悩まれる場面はあると思いますが、そんな時はまず内科で相談してみて下さい。どんな症状であっても大丈夫です。例えば腰の痛みは整形外科かもしれないと思っても、目のかゆみは眼科かもしれないと思っても、まずは内科の医師に相談するといいでしょう。意外と対応してくれる医師も多いですし、もし対応できない症状であったとしても、その場合は医師が適切な診療科を紹介し、スムーズに受診できるよう紹介状を書いてくれます。なので自分が体調で困った時に、なんでも相談できるかかりつけの内科を近所で一つ決めておくことをおすすめします。

監修医コメント

医師
田頭 秀悟

患者の立場では「この症状であればどの診療科を受診すればいいのだろうか」と悩まれる場面はあると思いますが、そんな時はまず内科で相談してみて下さい。どんな症状であっても大丈夫です。例えば腰の痛みは整形外科かもしれないと思っても、目のかゆみは眼科かもしれないと思っても、まずは内科の医師に相談するといいでしょう。意外と対応してくれる医師も多いですし、もし対応できない症状であったとしても、その場合は医師が適切な診療科を紹介し、スムーズに受診できるよう紹介状を書いてくれます。なので自分が体調で困った時に、なんでも相談できるかかりつけの内科を近所で一つ決めておくことをおすすめします。

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監修医師 田頭 秀悟
経歴:鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。 また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。 所属:たがしゅうオンラインクリニック
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