ユーザー向け

肩こりには漢方が効果的って本当?効果的な漢方薬を詳しく解説

監修医師 豊島 大貴
更新日:2024年09月24日

更新日:2024年09月24日

肩こりには漢方が効果的って本当?効果的な漢方薬を詳しく解説のイメージ
https://wpstatic.sokuyaku.jp/media/verified_4XmpcxClPjvwW5R2y6Be.png
現代社会では、デスクワークやスマートフォンの使用が増え、多くの方が肩こりに悩んでいます。肩こりがひどくなると、首のこりや頭痛、さらには吐き気や食欲不振にまでつながることがあります。マッサージやストレッチで肩こりが改善しない場合には、漢方薬を検討してみましょう。

漢方薬は、原因となる体内の不調を整え、根本的な改善を目指すものです。この記事では、肩こりに効果的な漢方薬について紹介します。肩こりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

肩こりには漢方が効果的って本当?

肩こりとは、首や肩、背中にかけての筋肉が張ったり、こったり、痛みを感じる状態です。時には頭痛や吐き気を伴うこともあります。

 

肩こりの主な原因は、肩甲骨を覆う大きな筋肉である僧帽筋に負担がかかることです。この筋肉は肩甲骨の動きを助け、首や肩の動きをサポートする役割を果たしています。そのため、日常の動作や姿勢の影響を受けやすく、肩こりを引き起こしやすいのです。

 

「漢方で肩こりが治るの?」と疑問に思うかもしれません。ただし、漢方には古くから肩こりに対する治療法があります。

肩こりの原因

肩こりの原因はさまざまですが、日常生活の中でよく見られるものをいくつか挙げます。

 

同じ姿勢での作業

長時間同じ姿勢でパソコン作業をしていると、肩甲骨や肩関節の動きが制限され筋肉が緊張します。特に姿勢が悪いと、神経が圧迫されて肩こりが悪化します。

 

眼の疲れ

パソコンやスマートフォンの長時間使用で目が疲れると、肩こりも引き起こされます。メガネの度が合っていない、ブルーライトや紫外線の影響、ストレスや睡眠不足も目の疲れを悪化させます。

 

運動不足

普段から体を動かさないと、筋肉が緊張しやすくなり血行も悪くなり肩こりの原因になります。運動不足は筋肉の緊張を招き、肩こりを引き起こしやすくします。

 

ストレス

肉体的または精神的なストレスがあると、自律神経が活発になり筋肉が緊張します。ストレスが続くと、肩こりも慢性化しやすくなります。

 

寒さ

寒い場所や冷房の効いた部屋で長時間過ごすと筋肉が緊張しやすくなります。寒さは自律神経の乱れも引き起こし、血行が悪くなり肩こりを引き起こします。

肩こりになるメカニズム

血液は体内を約1分で巡り、老廃物を排出しながら酸素や栄養素を全身に届ける重要な役割を果たしています。しかし、血流が滞ると、さまざまな体調不良が現れます。その一つが「肩こり」です。肩こりは、筋肉がこわばり、肩から背中にかけて不快な症状を引き起こします。

 

肩こりの原因の一つは血行不良です。筋肉に沿って流れる血液が滞ると老廃物が蓄積し、血管が圧迫されて痛みや筋肉の緊張感が生じます。肩こりの症状は痛みの強さや部位によって異なりますが、血流を改善することで症状が緩和されます。

 

肩こりが背中まで広がる理由は、肩が複数の筋肉で構成されているためです。これらの筋肉は周囲の筋肉とつながっているため、肩から背中にかけて広範囲に影響を及ぼします。つまり、血行が悪くなり背中の筋肉が硬くなると、肩こりなどの不調が生じやすくなるのです。

肩こりに効果的な漢方薬

漢方薬は、肩こりの原因を見つけ出し、気や血の流れを改善することで肩こりを和らげます。

加味逍遥散

加味逍遙散(かみしょうようさん)は、体質が弱く、肩こりや疲れやすさ、精神不安などの精神神経症状がある、ときに便秘気味の方に用いられる漢方薬です。

 

漢方医学では、「気」と「血」という概念があります。ホルモンバランスが乱れると「気」の流れが悪くなり、イライラや不眠を引き起こし、「血」が不足すると生理不順などの原因となります。加味逍遙散は、「気」の流れを整え、「血」を補い巡らせることで、これらの不調を改善する薬です。

釣藤散

釣藤散(ちょうとうさん)は肩こりを伴う頭痛に悩んでいる方におすすめの漢方薬です。慢性的な頭痛に効果があり、特にストレスを感じやすくイライラしがちな方に適しています。

 

漢方医学では、感情をコントロールする「肝」という概念があります。ストレスがかかると胃腸の機能が低下し、「肝」に負担がかかり働きが乱れると、感情が不安定になり、慢性的な頭痛やイライラといった症状が現れやすくなります。

 

肩こりを伴う頭痛に悩んでいる方は、釣藤散を一度試してみる価値があるかもしれません。「肝」の負担を軽減し、慢性的な頭痛やイライラを改善する効果があります。

五苓散

五苓散(ごれいさん)は、頭痛や下痢の症状に効果的な漢方薬です。特に、天候や気圧の変化で症状が悪化する方や、むくみやすい方に適しています。

 

漢方医学では、「水」の流れが滞ると、むくみやすくなり、頭痛やめまい、胃腸の不調(吐き気や下痢)を引き起こすことがあります。また、「水」は天候や気圧の変化に敏感です。雨や台風の日に頭痛がひどくなるのは、この「水」の滞りが原因とされています。五苓散は、体内の「水」のバランスを整えることで、頭痛や水のような下痢を改善し、天候や気圧の変化による不調を和らげる効果があります。

 

五苓散について

当帰芍薬散

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、生理不順やめまい、頭の重さなどの症状に使われる漢方薬です。漢方医学では、「血」が不足すると、生理の量が減ったり、生理が遅れるなどの生理不順が起こり「水」の流れが悪くなると、むくみや頭痛、頭の重さなどの症状が現れます。女性は生理があるため、男性よりも「血」が不足しやすい傾向があります。

 

特に手足が冷えやすい方や、貧血気味で疲れやすい方に適している薬です。「血」を補い、「水」の流れを良くすることで、生理不順や冷え症、むくみなどの症状を改善します。

 

この漢方薬は、月経不順や月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後や流産後の障害(貧血、疲労感、めまい、むくみ)などの症状に効果があります。また、めまいや立ちくらみ、頭の重さ、肩こり、腰痛、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りなどの症状にも有効です。

自分に合う漢方が分からない場合は医師に相談しましょう

漢方は個々の体質や症状に合わせて処方されるため、適切な漢方薬を選ぶことが重要です。漢方薬は自己判断で選ぶと効果が得られないかもしれません。医師は具体的な症状や体質に基づいて最適な漢方薬を選びます。また、漢方薬も薬であるため、副作用や相互作用のリスクがあります。漢方薬を安全かつ効果的に利用するためには、専門家のアドバイスを受けることが大切です。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

肩こりが辛くても、忙しい場合には病院を受診する時間をつくるのは難しいでしょう。そんな場合は我慢せず、オンライン診療を活用してください。

オンライン診療とは

オンライン診療は、インターネットを利用して自宅などから医師の診察を受けられる便利な医療サービスです。スマートフォン、タブレット、パソコンを使ってビデオチャットで医師と直接話せて、診察の予約、問診、診断、薬の処方箋の発行、支払いまでオンラインで完結します。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUは、オンライン診療をアプリを通じて受けられるサービスです。予約からお薬の受け取りまでの全てのステップを簡単に行えます。

専門スタッフによるサポートや、お気に入りのクリニックや薬局の登録機能、お薬手帳のデジタル化も可能です。全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れるため、急いでいる場合にも助かります。

まとめ

肩こりに対する漢方薬の効果について説明しました。漢方薬は、単に痛みを和らげるだけでなく、体全体のバランスを整えることで肩こりの根本的な改善を目指します。自分の体質や症状に合った漢方薬を選ぶことで、より効果的な治療が期待できます。

 

肩こりが続く場合は、専門家のアドバイスを受けながら漢方薬を取り入れた治療を試してみてください。この記事を参考にして、健康で快適な生活を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

コメント 肩こりは現代のライフスタイルに多く見られる症状ですが、漢方薬は改善に役立つ可能性があります。体質や症状に合わせた漢方を選ぶことで、効果的な対処が期待できます。また、肩こりに対する柔軟も効果的なことがあります。専門家の指導を受け、適切なアプローチをすることが大切です。

監修医コメント

医師
豊島 大貴

肩こりは現代のライフスタイルに多く見られる症状ですが、漢方薬は改善に役立つ可能性があります。体質や症状に合わせた漢方を選ぶことで、効果的な対処が期待できます。また、肩こりに対する柔軟も効果的なことがあります。専門家の指導を受け、適切なアプローチをすることが大切です。

この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。

当コラムの掲載記事に関するご注意点

  • 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
  • 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
  • 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
  • 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
肩こりには漢方が効果的って本当?効果的な漢方薬を詳しく解説のイメージ
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
監修医師 豊島 大貴
昭和大学医学部卒業。 関東圏の総合病院で勤務。 専門は循環器内科・一般内科。 心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの患者さんの診察をしている。
オンライン診療アプリ
SOKUYAKUの使い方
  • STEP1

    診療予約

    SOKUYAKUの使い方STEP1
  • STEP2

    オンライン問診

    SOKUYAKUの使い方STEP2
  • STEP3

    オンライン診療

    SOKUYAKUの使い方STEP3 SOKUYAKUの使い方STEP3
  • STEP4

    オンライン服薬指導

    SOKUYAKUの使い方STEP4 SOKUYAKUの使い方STEP4
  • STEP5

    おくすり配達

    SOKUYAKUの使い方STEP5

    ※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。

SOKUYAKUメディカルコラム