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AGAっていつから始まるの?AGAの年齢別発症率と治療方法について詳しく解説!

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月31日

更新日:2024年05月31日

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最近、鏡を見るたびに「あれ、髪の毛が少なくなってきたかも?」と感じることはありませんか?「AGA治療は気になるけど、もう手遅れかな?」と躊躇している方も少なくないでしょう。そんな悩みを抱える方は多いかもしれません。AGAとは男性型脱毛症のことです。この病気は、いつから始まるのでしょうか?

この記事では年齢を重ねるごとに変化するAGAの発症率と治療法について、わかりやすく解説します。もし「AGA治療はもう手遅れかもしれない」と考えているなら、この記事が参考になるかもしれません。

AGAは何歳で発症する?

AGA、つまり男性型脱毛症は20代以降の男性に多く見られる症状です。ただし、10代での発症例もあり、50代や60代になってから始まることもあります。つまり、AGAは幅広い年齢層に影響を及ぼす可能性があるのです。

そもそもAGAとは

AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。これは、特に成人男性に多く見られる脱毛症の一種で、主に男性ホルモンの影響によって発症する疾患です。AGAは進行性の脱毛症であり、額の生え際や頭頂部のつむじ周辺から抜け毛が始まり、時間をかけて薄毛が進行していきます。

 

AGA(男性型脱毛症)って何? 原因や治療薬、治療法について徹底解説

AGAの年齢別発症率

AGAの年代別発症率

参考元:Takashima T et al. In: Orfanos CE et al, eds. Hair Research. Springer, Berlin Heidelberg New York 1981: 287-293

 

AGAは、約30%の男性に発症する脱毛症です。そして、年齢が上がるにつれて発症のリスクが高くなる傾向が上記のデータからわかります。

AGAの年齢別の症状と経過の特徴

年齢別の特徴としては40代以降に発症率が一気に上昇することです。ただし、若い方にも発症するため、10代や20代でも注意しないといけません。ここでは、年齢別に特徴を見ていきましょう。

20代のAGA

20代でのAGA、または男性型脱毛症は、若い世代にもかかわらず意外に多くの男性が直面する問題です。発症率は約6%とされています。

 

症状

 

・つむじ周辺の薄毛: 頭の上部が薄くなり、地肌が見えやすくなる

・抜け毛の増加: 枕やシャワーの排水溝に抜け毛が多く見られる

・髪の質の変化: 髪が細くなり、以前のハリやコシが失われる

・生え際の後退: 額の生え際が上がり、M字型になることも

 

特徴

 

20代のAGAは他の年代に比べて進行が早い傾向にあります。「まだ若いから大丈夫」と思わず、症状に心当たりがある場合は、専門医に相談し早めの対策をしましょう。

 

原因

 

AGAの主な原因は遺伝的要素と男性ホルモンの影響です。また、喫煙や睡眠不足、偏った食生活など生活習慣も要因です。

 

治療方法

 

・内服薬: フィナステリドやデュタステリドなど、DHTの生成を抑制する薬を使用

・外用薬: ミノキシジルなど、頭皮に直接塗布して毛母細胞を刺激する薬剤

・植毛手術: 進行した脱毛に対して、毛髪を移植する手術

・生活習慣の改善: ストレス管理やバランスの良い食事、適切な頭皮ケアも重要

 

20代でもAGAは発症するって本当?今日からできる対策や治療方法について徹底解説

30代のAGA

30代の男性が経験するAGAは、20代の頃と比べて症状がより明確になり、自己対応が難しくなることが一般的です。

 

症状

 

・つむじ周辺の薄毛: 頭頂部の髪が薄くなり、地肌が見えやすくなる

・抜け毛の増加: 日常的に多くの髪の毛が抜けることが目立ち始める

・生え際の後退: 額の生え際が上がり、M字型の形状をとることが多い

特徴

 

30代では、髪質の変化よりも毛量の減少が顕著です。30代前半では症状が目立たないこともありますが、後半になると症状が急速に進行する可能性があります。

 

原因

 

AGAは遺伝する傾向があるため家族歴がある場合、発症リスクが高まります。男性ホルモンの影響を受けやすい毛包が、薄毛を引き起こす要因です。不規則な生活やストレス、不健康な食生活などもAGAの進行に影響を与えることがあります。

 

治療方法

 

薬剤による治療、植毛、メソセラピーなどが治療法にあります。また、生活習慣を見直しましょう。

40代のAGA

40代の男性におけるAGA(男性型脱毛症)は、生活の中でのストレスや不規則な生活習慣が原因となって発症することが多いです。この年代では、AGAの発症率が約30%を超えます。

 

症状

 

・生え際の明確な後退: 額の生え際が上がり、M字型の形状が顕著になる

・頭頂部や額の顕著な薄毛: 頭の上部の髪が薄くなり、地肌が目立つようになる

 

特徴

 

40代では、仕事の責任増加に伴うストレスや、忙しさからくる睡眠不足、食生活の乱れなどが、AGAの進行を促すことがあります。20代や30代の間に気づかなかった抜け毛が、40代になると明らかになり、髪型で隠しきれなくなることが多いです。

 

原因

 

・ストレス
 職場での責任の増大や仕事のプレッシャーが、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、AGAを促進する

・睡眠不足と疲労
 不十分な睡眠と過度の疲労が、体の回復機能を低下させ、髪の健康にも影響を及ぼす

・食生活の乱れ
 栄養バランスの取れていない食事は、髪の成長に必要な栄養素の不足を招く

 

治療方法

 

薬剤治療や植毛などの治療に加えてストレス管理、適切な睡眠、バランスの良い食事など、健康的な生活習慣を意識しましょう。

50代のAGA

50代におけるAGAは、約45%の発症率になり多くの男性がこの問題に直面します。この年代でのAGAは、以前からの進行が顕著になり、症状がより目立つようになります。

 

症状

 

・全体的な薄毛: 頭髪全体の密度が低下し、薄毛が一目でわかるようになる

・薄毛範囲の拡大: 特に頭頂部や生え際の薄毛が広がり、目立つようになる

 

特徴

 

50代でAGAが発症するというよりは、既存の薄毛がさらに進行し、症状が目立つようになる。「もっと早く治療を始めていればよかった」と感じる方が多い年代です。

 

原因

 

・ホルモンバランスの変化
 年齢とともに変化するホルモンバランスが、AGAの進行に影響を与える

・身体機能の低下
 加齢による身体機能の低下が、毛髪の成長に必要な栄養供給や血流に影響を及ぼす

 

治療方法

 

治療方法は同様です。薬物療法、植毛、メソセラピー、生活習慣の改善があげられます。

 

50代からでもAGA治療は可能です。ただし、治療期間は1年以上かかる場合もあり、根気強い治療が必要になります。

 

AGA治療は50代からでも効果はあるの?治療方法や注意点について詳しく解説

60代以降のAGA

60代におけるAGAの発症率は50%以上とされています。

 

症状

 

・全体的な薄毛: 頭髪全体の密度が低下し、薄毛が一目でわかるようになる

・薄毛範囲の拡大: 特に頭頂部や生え際の薄毛が広がり、目立つようになる

 

特徴

 

60代では、AGAの進行により全体的な脱毛が目立ち始めます。定年退職後のライフスタイルの変化がストレスとなり、AGAの進行に影響を与えることもあります。

 

原因

 

・遺伝的要素

・老化
 加齢によるホルモンバランスの変化や身体機能の低下が、毛髪の成長に必要な栄養供給や血流に影響を及ぼす

 

治療方法

 

薬物療法や植毛、メソセラピーなどが治療方法になります。60代でもAGAの治療は可能です。治療期間は個人差がありますが、根気強い治療が求められます。65歳以上や持病のある方は身体への負担が高くなる可能性があるため、医師と相談して治療を進めていきましょう。

AGAの治療を開始する効果的なタイミング

AGA治療は早期に開始するほど効果が高いとされており、20代での治療開始は将来の進行予防にもつながります。一方で、年齢が上がるにつれて、治療による発毛回復の期待は低くなり、現状維持を目標とするケースが多くなります。

AGA治療は早い段階で始めることが大切

AGA、つまり男性型脱毛症の治療は、早期に取り組むほど良い結果が期待できます。薄毛や髪の抜け落ちが目立ち始めたら、それは頭皮の状態が悪化しているサインかもしれません。この段階で治療を始めれば、AGAの進行を遅らせ、頭皮を健康に取り戻す可能性が高まります。

 

進行した薄毛や抜け毛は頭皮の状態が悪化しているため、元の健康な状態へと戻すには時間が必要です。しかし、AGAの初期段階で適切な対応を行うことで、その進行を効果的に遅らせることが可能です。

AGAの治療法

AGAの治療方法には薬剤の使用や植毛、メソセラピーなどがあります。

AGA治療薬の服用

薬には、飲むタイプの内服薬と、頭皮に直接塗るタイプの外用薬の2種類があります。AGA治療薬は、DHTの生成を減らすことでAGAの進行を遅らせたり、髪の毛の根元である毛母細胞を活性化させて髪の成長を促進したりする効果があります。フィナステリド、ミノキシジルなどが、よく使われている成分です。

フィナステリド

フィナステリド錠は、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる薬で、日本で初めて発売されたプロペシアと同じ成分を含んでいます。2015年に国内で認可されて以来、多くの製薬会社から提供されており、ジェネリック医薬品としても利用可能になりました。これにより、AGA治療を受けている方は治療費を抑えられます。

 

AGAの主な原因は、男性ホルモンのテストステロンがDHTという物質に変わることです。フィナステリドは、この変化を防ぐことで、髪の成長を妨げるDHTの生成を抑制し抜け毛の進行を防ぎます。その結果、乱れたヘアサイクルや頭皮環境を改善する効果が期待できます。

 

発毛効果は個人差があり、効果を感じるまでには通常6ヶ月程度かかることが多いですが、継続して服用することで、新しく生えた髪を維持できます。フィナステリドは長期間服用しても身体に耐性ができることはなく、依存状態になる心配もありません。ただし、フィナステリドは女性や未成年者、特に妊娠中の女性は服用できません。

 

AGA治療はフィナステリドだけで十分?フィナステリドのみで得られる効果について解説

ミノキシジル(内服)

ミノキシジルはもともと高血圧を治療するための薬でしたが、偶然にも髪の成長を促進する効果があることが発見されました。この発見から、ミノキシジルは薄毛治療にも使われるようになりました。内服薬としてのミノキシジルは、体の内側から作用して髪の成長を助けるため、効果が高いとされています。しかし、副作用のリスクもあるため、医師の指導のもとで慎重に使用しましょう。

 

ミノキシジルは髪の成長サイクルに作用しますが、効果を実感するまでには個人差があります。通常は6ヶ月程度の使用が目安です。

ミノキシジル(外用)

外用薬としてのミノキシジルは、直接頭皮に塗布するタイプです。市販されている製品の中には、男性用が最大5%、女性用が1%の濃度で提供されており、ドラッグストアやオンラインで購入できます。

 

より高濃度の製品は医療機関での処方が必要ですが、これらはより強力な効果が期待できます。ただし、妊娠中や授乳中の方は使用を避けてください。

植毛

自毛植毛術は、AGAによる薄毛を改善するための外科手術です。この手術では、AGAの影響を受けていない後頭部から健康な毛根を採取し、薄毛の部分に移植します。生着率が非常に高く、多くの場合で効果が期待できますが、手術には高額な費用がかかり、痛みや合併症などのリスクも伴います。

 

2017年のガイドラインでは、男性に対してこの手術を推奨していますが、手術前にこれらのリスクを十分に理解し、慎重に判断することが必要です。

 

参考元:日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

メソセラピー

毛髪再生メソセラピーは、薄毛の治療法で、レーザーや超音波を使って、発毛に役立つ成分を頭皮に届ける方法になります。これは、手術をせずに特定の成分を注射やレーザーで直接治療したい部分に送り込むメソセラピーという技術を応用したものです。

 

この治療は、薄毛のある頭の部分、特に頭頂部や前頭部など広い範囲に適用されます。メソセラピーは、頭皮の健康を取り戻し血流を良くして発毛を促す成分を注入することで、薄毛を改善します。必要な成分を直接頭皮に届けるため、効果が高く、短期間での発毛を実感できる治療法です。

 

「メソセラピー」ってどんなAGA治療方法??特徴や効果、副作用について解説

薄毛が気になったら、早めにAGA専門医に相談しましょう

AGAは、時間と共に進行する病状であり、早期に対処しないと症状が悪化するかもしれません。初期の段階であれば、迅速な対策により改善が期待できるため早めの治療がおすすめです。進行したAGAの治療を始めると、治療前と後で髪の量に顕著な差が出ることがあります。

 

治療を受けたくても、忙しくて時間が取れないかもしれません。そんな場合、オンラインでのAGA診療がおすすめです。自宅や職場からでも診療の予約や受診が可能であり、日常生活に支障をきたすことなく治療を受けられます。

まとめ

薄毛の悩みは、年齢を問わず多くの人が直面する問題です。AGA、または男性型脱毛症は、進行性の状態であり早期発見と治療が鍵となります。もし最近、髪が薄くなってきたように感じたり、抜け毛が増えたと感じるなら、ためらわずに専門の医師に相談してください。

 

AGAは進行していても、適切な治療を受ければ改善の見込みはあります。自分の髪に変化を感じたら、それは専門家に診てもらうサインかもしれません。一歩を踏み出して、自信を取り戻しましょう。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックは、AGA治療のオンライン診療サービスを提供しています。治療の効果や副作用に関する詳細な説明を受けられ、脱毛に関する不安や疑問を気軽に相談できます。自宅にいながら、専門医のサポートを受けられるので、AGA治療を始める一歩としてご検討ください。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント AGA治療は、できるだけ早い段階からスタートするほうがオススメです。
軽度の段階であれば、そこまで必要性を感じずに、クリニックを受診することがおっくうになって腰が重くなってしまうこともあるかもしれません。
けれども、軽度の段階であれば、積極的な高額な治療をする前の段階で、生活習慣を整えたりすることで、治療ができる場合があります。
投薬も少量ですむなどがあるので、はやめの受診がオススメです

監修医コメント

医師
山下 真理子

AGA治療は、できるだけ早い段階からスタートするほうがオススメです。
軽度の段階であれば、そこまで必要性を感じずに、クリニックを受診することがおっくうになって腰が重くなってしまうこともあるかもしれません。
けれども、軽度の段階であれば、積極的な高額な治療をする前の段階で、生活習慣を整えたりすることで、治療ができる場合があります。
投薬も少量ですむなどがあるので、はやめの受診がオススメです

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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