M字ハゲはAGAの症状？後退する主な原因や治療方法について解説

生え際の後退や薄毛はAGAで一番よく見られる初期症状であり、早い段階で見つけることが大切です。AGA（男性型脱毛症）は多くの中年男性が抱える悩みです。

AGAでは、髪の毛の質が変わったり、生え際の産毛が増えたりなどの症状が見られる場合が多いです。また、短く細い産毛が増えたりもしやすいです。

このような症状は、遺伝的要因や頭皮のホルモンバランスの乱れが関わっている場合があります。また、栄養不足やストレスなどの生活習慣が原因となり、増悪する場合があります。

AGAは成人男性が発症することが多い脱毛症の1つであり、男性ホルモンの乱れが主な原因です。また、男性ホルモンの他にも、生活習慣や遺伝など数多くの原因が関与していると言われています。

AGAの多くは、頭頂部のつむじ付近や額の生え際あたりから抜け毛や薄毛が見られるので、M字ハゲ（M字型の薄毛）の原因になり得ます。また、AGAは進行性の脱毛症なので、ゆっくりと薄毛の症状が進んでいきます。

AGAや薄毛には実際は数多くのパターンがあるため、症状には個人差があります。AGAや薄毛の正しい分類を認識し、それぞれのパターンに応じた対処法を学び、ご自身に合った対応を取ることが重要です。

M字型では、額の生え際が後退して額が広く見えるようになります。これは、発症間もないAGAの、Ⅰ型からⅡ型にかけて生じる違和感の1つです。前髪を全て上げると、こめかみの上部の頭皮が出ていることで、アルファベットのMのように見えます。

額の両端が後退するM字型とは違って、額全体が後退するのがU字型です。U字型はO型も同時に発症することがよくあり、頭頂部～前頭部の多くの毛が抜けてしまうため、なるべく早めに治療を受けることが重要です。

O字型は、上から見ると頭頂部の毛が抜け落ちてアルファベットのOのように見えます。ハミルトン・ノーウッド分類では、Ⅱ型 vertex～Ⅲ型 vertex、Ⅳ型以降に現れる脱毛パターンです。自分自身では鏡では確認しにくく、友人やご家族の方に言われて初めて分かる場合も多いです。

ハミルトン・ノーウッド分類は、AGA（男性型脱毛症）の進行パターンの指標です。

最初に分類したアメリカの皮膚科医であるハミルトン、それを現在でも使われている分類に改善したノーウッドの2人の名前から付けられました。

ただし、ハミルトン・ノーウッド分類は欧米人のAGAの進行パターンを分類しているため、日本人をはじめとするアジア人のAGAの進行パターンとは違います。現在、国内で採用されているハミルトン・ノーウッド分類は、日本の皮膚科医である高島巌が日本人や女性用に用いるため手を加えた「高島分類」に、頭頂部が薄くなるIIvertexを合わせた分類法です。

AGA以外のM字ハゲ（M字型の薄毛）を引き起こす原因として、牽引性脱毛症が挙げられます。牽引性脱毛症は、分け目や髪型により髪の毛が長期間ずっと引っ張られることで、頭皮や毛根の負担になり、脱毛が起こる疾患です。血液によって頭皮の細胞に酸素や栄養が届けられていますが、頭皮や毛根に負担がかかると血流が低下するため、脱毛が生じると言われています。

特に髪型を変えない方や髪の毛をきつく結んでいる方、ヘアアクセサリーやウィッグ、エクステなど、頭皮に負担がかかるものを装着している方などが発症しやすいと考えられています。

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髪の毛は一般的に約2～6年で強く太くなった後、抜けて新しい毛が生えてきます。しかし、DHTがあまりにも多く作られ、TGF-βをはじめとする脱毛因子が増えた場合、ヘアサイクル（髪の毛が成長する周期）が短くなり、髪の毛が十分に成長できずに短く柔らかい髪の毛になって抜けてしまいます。そして、短く細い髪の毛のみ生えてしまい、薄毛になっていきます。

AGAの代表的な原因として、「ジヒドロテストステロン（DHT）」という男性ホルモンが挙げられます。このホルモンは、副腎や精巣から産生される男性ホルモンである「テストステロン」が、体内の還元酵素である「5αリダクターゼ」と結合して作られます。

DHTが頭頂部や前頭部の毛乳頭に存在する「アンドロゲンレセプター」と呼ばれる男性ホルモン受容体に結びついて、脱毛因子である「TGF-β」が増えます。

M字ハゲ（M字型の薄毛）の方は、額の生え際にある毛根にDHTが過剰に作られていることが考えられます。

フィナステリドは、毛髪を弱体化させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。

「フィナステリド錠」には、日本でAGA治療薬として初めて発売された「プロペシア」と同じ成分が入っており、有効性が確認されている後発医薬品です。

日本では2015年に承認を受けており、これまで数多くの製薬会社が販売しています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどのお薬を長きにわたって使っていた方は、ジェネリック医薬品が登場したことで、費用を抑えられるようになりました。

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ミノキシジルは、血圧を下げるお薬である降圧薬（高血圧治療薬）の主成分で、血管を拡げて血圧を低くする効果があります。ミノキシジルを長期にわたって飲んでいた方のほとんどに多毛の症状が起こったので、薄毛治療にも使えると考えられ、育毛剤として使われるようになりました。

内服薬は医療用医薬品であり、基本的に医師に処方してもらわなければいけません。血液中（体内）からお薬を吸収するため外用薬よりも有効だと考えられています。

外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬（女性用育毛剤の市販薬は1%濃度）であれば、ドラッグストアや通販などでも入手できます。5％濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。

ただし、ミノキシジル成分が5%以上（女性の場合は1%以上）の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。

AGAが進行していない後頭部から健康的な髪の毛を頭皮ごと（毛根ごと）採取し、AGAの発症部位に移植する外科手術を「自毛植毛術」と言います。

生着率が高いため、自毛植毛術はAGAによる薄毛に対しても役立つと考えられます。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版（以下、ガイドライン）」によると、男性に対しての推奨度は「Bランク（行うよう勧める）」とされています。ただし、施術費用が高くなることが多く、外科手術による合併症や痛みなどが現れる恐れがあります。

皮下注射により、髪の毛を成長させる有効成分を体の中に直接投与する医療行為を「メソセラピー」と言い、美容分野の施術などで使われてきました。薄毛治療では、有効成分が含まれた薬液を頭皮に直接注射することが基本です。

医療分野では、侵襲性が少ない治療から実施していくことが一般的であり、AGA治療に対してメソセラピーを行うことは世界的に見ても非推奨となっています。さらに、通常のお薬による治療よりも有効性が見られるという論文も無く、内服薬と一緒に実施する場合がほとんどです。そのため、薄毛改善や発毛があったとしても内服薬単独の影響とも考えられます。

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AGAの症状は時間が経つにつれて悪化していくので、放っておくとますます薄毛の範囲が広がっていきます。しかし、早期に治療を始められれば、早めの改善が見込めます。

また、AGAが重症化した状態から治療をスタートした場合、治療前後で毛量に大きく差が現れて、気にされている方も見られます。そのため、早めに治療を開始するようにしましょう。

抜け毛や薄毛にお悩みの方で、多忙で治療を中々開始できていないという場合、AGAのオンライン診療がお勧めです。職場や自宅などから予約して診察を受けられるため、是非一度お試しください。

M字ハゲの多くはAGAによる脱毛が原因で、20代～30代前半の若い方が発症することも少なくありません。M字ハゲはある程度早い時期に見られる薄毛ですが、放っておくと広がっていき、U字型になることもあります。AGAはセルフケアだけでは対応しにくいため、専門のクリニックで早めに治療を行うのが重要です。

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。副作用や効果など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。

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