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AGAの検査ってどうやってやるの?検査方法や結果から分かることについて徹底解説

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月28日

更新日:2024年05月28日

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薄毛の原因がわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
治療を始める前に、問診、触診、視診、血液検査などを受けて、薄毛の原因を調べる必要があります。
検査を受けることで、薄毛の原因だけではなく、治療効果の予測や遺伝的にAGAを発症するリスク、投薬治療が可能かどうかなどがわかります。

この記事では、AGAの検査内容や検査でわかること、治療方法などをご紹介します。薄毛で悩んでいる方は、今後の参考にしてみてください。

AGAの検査ってどうやってやるの?

医師による問診と触診

最初に、問診票に薄毛の症状や抜け毛が気になりだした時期、家族歴、現在の悩み、生活習慣、常用している薬、持病などを記載します。

 

その後、記載した問診票をもとに医師が問診と診察を行います。健康状態や薄毛の進行具合、頭髪・頭皮の状態などを確認します。このとき、質問などがあったときは、遠慮せずに聞きましょう。

血液検査

AGAの治療を受ける前に血液検査を受けなければなりません。薄毛になる原因はAGAだけではなく、ストレスや生活習慣、他の病気が原因で薄毛になっている可能性もあります。そのため、血液検査をして、薄毛の原因がAGAなのか、AGA以外の可能性があるのかを調べる必要があるのです。

 

もし、誤診してしまうと、意味のないAGAの治療をしている間に、薄毛を引き起こした病気が進行してしまう恐れがあるため、薄毛の原因を特定してから治療を始めなければいけません。

 

AGA以外に薄毛を引き起こす病気としては、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症、膠原病、代謝異常、感染症などが考えられます。

 

AGA治療で血液検査を行う理由とは?血液検査を行なう理由について詳しく解説

AGA検査で分かること

遺伝的に将来発症するリスクがあるか

現状では、AGAによる薄毛になっていなかったとしても、将来発症するリスクがあるかがわかります。

 

AGAは、毛乳頭細胞にあるアンドロゲンレセプターにDHTが結合し、産生される脱毛因子TGF-βによってヘアサイクルが乱されることで発症します。アンドロゲンレセプター遺伝子の変異が、AGAの発症に関係していることがわかっているため、遺伝子の変異を調べることで、AGA発症のしやすさを予測し、予防対策や早期治療に活かすことが可能です。

投薬治療が可能か調べるため

AGA治療では、フィナステリドやデュタステリドといった薬を服用します。薬は肝臓で代謝されるため、肝機能が低下している方は、投薬治療を避けた方がよい場合もあるのです。フィナステリドやデュタステリドの添付文書には、重大な副作用として肝機能障害が記載されています。そのため、服用前に肝機能の状態を調べて、投薬治療が可能かどうかを確認することが大切です。

薄毛の原因がAGAかどうか

血液検査では、赤血球の平均的な大きさをあらわすMCVやヘモグロビン値、甲状腺ホルモンの数値などがわかります。それらの数値に異常が認められた場合は、鉄欠乏性貧血や内分泌系の病気が薄毛を引き起こしている可能性があります。

薬の治療効果を予測するため

血液検査で得られるさまざまなデータを参考にして、薬の効果を予測することができるようになります。薬の効果には、体質やAGAの進行状況などにより個人差がありますが、肝臓での代謝状況などによりある程度の予測を立てられ、治療薬の処方がしやすくなるのです。

AGA検査はどこで受けられる?

AGA専門のクリニック

AGAの検査が受けられる場所としてすぐに思い浮かぶのが、AGA専門クリニックです。AGA専門クリニックでは、AGA治療の知識や経験が豊富な医師による検査を受けられます。

 

検査内容としては、問診や触診、マイクロスコープを使った視診、血液検査、遺伝子検査など精度の高い検査により、さまざまなことを調べることが可能です。

 

また、クリニックにより異なりますが、カウンセリングや問診、視診などを無料で受けられるところもあります。そのため、経済的な負担を抑えてAGAの検査を受けることが可能です。

皮膚科

一般の皮膚科でもAGAの検査を受けられます。しかし、検査をしてくれる医師が、AGAについての豊富な知識や経験を持っているかはわかりません。

 

クリニックによって検査内容は異なりますが、一般的には問診や視診、血液検査などが受けられます。AGAの検査料金は、初診料含め10,000円程度かかるクリニックが多いようです。

 

もし、一般の皮膚科で治療を受ける場合は、投薬治療しか受けられないなど治療の選択肢が限定されてしまう可能性があります。

自宅に検査キットを取り寄せる

自宅でAGAの検査ができる検査キットが販売されています。

 

検査キットを取り寄せて、自分の髪の毛を数本送るだけで、DHTの量からAGA発症のリスクを判定してくれます。

 

検査結果が出るまでには、2〜3週間かかりますが、自宅で空いている時間を使って気軽に検査できることがメリットです。平均的な費用は10,000〜20,000円となります。

AGAの治療方法

AGA治療薬の服用

フィナステリド

フィナステリドは、AGAの主な原因であるDHTの生成を阻害することで、脱毛を抑制する働きがあります。

 

前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、投与している患者に育毛効果があらわれたことから、AGAの治療薬として使われるようになりました。

 

日本では2005年にフィナステリドが配合されたプロペシアが厚生労働省の認可を受け、プロペシアの特許権が満了した2015年以降、価格を抑えたさまざまなジェネリック薬が発売されています。それにより、患者の経済的負担が軽くなり、多くの方がAGA治療を受けやすくなりました。

 

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ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは高血圧の治療薬として開発されました。しかし、服用した患者に発毛効果が認められたため、薄毛治療薬として使われるようになったのです。

 

血管を拡張し血液の流れを良くして、髪の毛の成長に必要な栄養が毛母細胞に届きやすくすることで、発毛効果が期待できます。また、毛母細胞を刺激することで、ヘアサイクルの成長期を正常の期間に戻す効果もあると考えられています。

 

内服薬は、体内に成分を取り込むため、外用薬よりも効果があらわれやすいといわれています。しかし、内服薬は日本で認可されていないため、服用を希望する方は、医師の診察を受け指導に従い服用するようにしてください。

ミノキシジル(外用)

ミノキシジルの配合成分が5%以下の商品は、薬局やドラッグストアでも販売が許可されています。ミノキシジルの外用薬として有名な「リアップ」や「ロゲイン」は、薬局やドラッグストアで購入可能です。

 

ミノキシジル外用薬は、発毛効果が期待できますが、使用をやめると徐々にもとの状態にもどってしまう方もいるようなので、使用量を減らすときは医師に相談して指示に従いましょう。

植毛

自毛植毛は、移植した髪の毛の生着率が高いため「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度がB(行うように勧める)と記載されている治療法です。

 

自家植毛は、AGAが発症していない後頭部もしくは側頭部の毛髪を移植することで、薄毛の改善を図ります。代表的な施術法は、頭皮ごと採取して移植するFUT法と1株ずつ採取し移植するFUE法です。

 

自毛移植した毛髪は、半永久的に生え変わる、拒絶反応が起こりにくいなどのメリットがありますが、外科処置のため体への負担が大きい、他の薄毛治療に比べて高額、適用症例が限定されるなどのデメリットもあります。メリットとデメリットをよく理解したうえで、施術を受けるか決めることが大切です。

メソセラピー

メソセラピーは、髪の毛の成長を促進する有効成分などを頭皮に注入する治療法です。投薬治療では、体内に取り込まれた成分が血液によって頭皮まで運ばれますが、メソセラピーは直接頭皮に注入します。

 

メソセラピーは先進医療のため、歴史が浅くまだ十分な臨床試験はされていません。そのため「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」では、推奨度C2(行わないほうがよい)と記載されています。しかし、今後検証が進めば期待を持てる治療法として注目されており、安全性・有効性の研究が進められています。

 

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生活習慣の改善

AGAが発症する原因は、男性ホルモンだけではなく、食事や睡眠の質・時間、喫煙、ヘアケアなどの生活習慣とも関係があると考えられています。そのため、髪の毛のホームケアなどの生活習慣を見直すことは、薄毛対策として重要です。

見直すべき生活習慣を以下の表にまとめました。

薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう

AGAは進行性の脱毛症です。そのため、放置していると薄毛が進行してしまいます。また、症状が進行してしまってから治療を始めると、治療前後で毛量の差が目立ってしまうため、周りの目が気になってしまう方もいるはずです。そのため、AGAによる薄毛が気になりだしたら、できるだけ早く病院に行き医師に相談することをおすすめします。

 

また、それほど進行していないうちに治療を始めると、比較的短い時間で改善することが期待できますが、症状が進行してしまうと改善するまでに時間がかかってしまう傾向があります。

 

時間がないため薄毛が気になっているにもかかわらず、治療を始められないという方におすすめするのが、オンライン診療の利用です。予約・診察・支払い・治療薬の配送までオンラインで完結できます。都合のよい時間を利用して、予約や診察を受けられるので、多忙な方に向いている診療サービスです。

まとめ

AGAの検査の目的は、AGAが薄毛の原因なのかや治療効果の予測、将来AGAを発症するリスクなどを調べるためです。また、肝機能の状態を知ることで、投薬治療ができるかどうかの確認もできます。そのため、治療を始める前に必ず検査を受けてください。

 

薄毛についてお悩みの方におすすめはオンライン診療です。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療のオンライン診療サービスに対応しています。副作用や効果に関するご説明、不安やお困りごとのご相談も承っています。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント オンライン診療は、手軽に医療機関の医師診察を受けることができるため、近年少しずつ増えてきています。 確かに、自宅にいながら医師の診察を受けることができて、医療機関での長い待ち時間もなくできるという点から、オンライン診療は今後増えていくことでしょう。けれども、実際の対面での診察とは違い、患者の主訴以外の症状や異常を見落としてしまう可能性もあります。何か疑問に思っていることや困っていることなどがあれば、必ず医師に自分から伝えるようにすることで、より正確な診察を受けられることでしょう。

監修医コメント

医師
山下 真理子

オンライン診療は、手軽に医療機関の医師診察を受けることができるため、近年少しずつ増えてきています。 確かに、自宅にいながら医師の診察を受けることができて、医療機関での長い待ち時間もなくできるという点から、オンライン診療は今後増えていくことでしょう。けれども、実際の対面での診察とは違い、患者の主訴以外の症状や異常を見落としてしまう可能性もあります。何か疑問に思っていることや困っていることなどがあれば、必ず医師に自分から伝えるようにすることで、より正確な診察を受けられることでしょう。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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